めんどくせぇことばかり アメリカ大統領選(覚書)『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎

アメリカ大統領選(覚書)『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎

この本が出たのが二〇一六年一月。近い将来の予測を恐れない長谷川さんには、敬意を表する。方向性の分析ならまだしも、決まった時期に白黒のはっきりすることを予測するのは、通常であれば避けたいところだろうけど、長谷川さんは躊躇しない。

アメリカ大統領選は、共和党。人物は、ジェブ・ブッシュと言い切る。こういうことを予測するのは、本来危険だけどね。でも、長谷川さんがジェブ・ブッシュを押した根拠は十分説得力がある。そうなんだよね。私たちが欲するのは、納得できる根拠をともなう“見方”、“状況分析”なんだよね。

現在、すでにジェブ・ブッシュは大統領選から離脱した。事態は長谷川さんの予測とはまったく違う方向へと動き始めている。ドナルド・トランプ。別に、長谷川さんにそんなところまで要求しないけど、今の時点での長谷川さんの状況分析は聞いてみたいな。

始まりは、オバマにあると思うんだ。オバマはリベラルを掲げて大統領になった。共和党は中東でしくじった。長谷川さんがあげる“中東でのしくじり”とはなにか。

そう、あの時、占領の成功例として、日本のことが取り沙汰されていた。だから、イラクもいけると・・・。ところがアメリカは、サダム・フセイン政権を潰すにあたって、フセイン体制全体を一掃してしまった。日本を占領の成功例として取り上げながら、皇統を筆頭に国家の体制そのものを占領に利用した日本の占領とはまったく違う方法を選択した。

そこには結局、権力の空白が生じ、混乱がそれを埋めた。その混乱の中から、イスラム国が生まれた。


『2020年 世界はこうなる』 長谷川慶太郎 田原総一郎
SB Creative  ¥ 1,620
田原総一朗と長谷川慶太郎が、東京オリンピックを迎える2020年の世界情勢を予測する!

オバマがリベラルを掲げて大統領に就任したのは、そんな共和党の失敗に、国民がノーを突きつけたわけですね。だけど、オバマは国内において大きな変化をもたらすことができなかった。国際関係においてはどうか。彼のリベラルな手法は、国際社会に混乱をもたらした。中東や黒海で、オバマが安易に作り出した空白は、今の世界の危機に陥れる結果となった。彼の手法は、国際社会においては災いにしかならない。

ヒラリー・クリントンならどうか。長谷川さんは、切って捨てる。機密保持の上で、問題にならないと。とかく民主党はリベラルで、おそらく長谷川さんは、それもあって、共和党に期待する希望的観測があるんじゃないかな。

確かにそうだな。フランクリン・D・ルーズベルトだ。共和と民主を問わないアメリカ人らしい不勉強な偏見と、リベラルらしい中途半端な外交で、ヨーロッパに無意味な空白を生じさせ、ヨーロッパとアジアの双方でスターリンに活躍の場を与えた。

んんん、ここで民主党の政権が続くと、どうにも嫌だな。長谷川さんの気持ちもわかる。だけど、共和党にも、また問題がある。アメリカ人がなぜドナルド・トランプを推すのか。今、共和党の番手にいるのがテッド・クルーズなんだけど、これがだいぶ変わった男らしい。アイツならトランプのほうがって、そういう声も強いんだそうだ。

共和党代表決定はまだまだ混沌としているが、混沌としている事自体が共和党の弱みでもある。・・・問題は、アメリカそのものにある。そんなこと、ずっと前からわかってるよね。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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