めんどくせぇことばかり ルクソールテロ犯死亡(覚書)『倒壊する巨塔』 ローレンス・ライト

ルクソールテロ犯死亡(覚書)『倒壊する巨塔』 ローレンス・ライト

今日、このルクソールにおける外国人観光客襲撃事件に関わるニュースを見つけた。・・・そういえば、当時はこれを、“外国人環境客襲撃事件”って言ってたんだね。今なら、“外国人観光客襲撃テロ事件”って言うだろうにね。

そのニュースっていうのは、以下のものです。
MBS NEWS 2016/4/9
日本人も犠牲のルクソール事件関与のアルカイダ幹部が死亡
http://www.mbs.jp/news/national/20160409/00000034.shtml
アメリカ軍の空爆で死亡です。 AP通信はシリア人権監視団の話として、国際テロ組織「アルカイダ」のリファイ・アフマド・タハ幹部がシリア北西部で5日、アメリカ軍の空爆により死亡したと伝えました。

タハ幹部は、1997年に日本人10人を含む60人が殺害された、いわゆる「ルクソール事件」にも関与したとされています。その後エジプトで収監されたものの、民主化運動によるムバラク政権崩壊後に釈放され、シリアに渡ったとされていました。
(09日16:47)
このルクソール事件に関しては、以前に記事を書いた。今日はそれをご紹介します。

産経ニュース 2013.6.23
【カイロ=大内清】1997年に日本人を含む多数の外国人観光客が殺害されたエジプト南部ルクソール県の知事に、事件を起こしたかつてのテロ組織「イスラム集団」の傘下政党「建設発展党」幹部アーデル・ハヤト氏が任命された問題で、ハヤト氏は23日、記者会見し辞任を発表した。観光業への影響を懸念する地元業者らの圧力を受けてのものとみられる。
馬鹿にした話だ。あの時のテロ集団参加の人間が、しかもルクソールの知事を務めていたという。

そのテロ事件が発生したのはエジプトを代表する観光地であるルクソール。観光客の一番のお目当てであるハトシェプスト女王葬祭殿の前において、1997年11月17日にイスラム原理主義過激派の「イスラム集団」が外国人観光客に対し行った無差別殺傷テロである。また別名をエジプト外国人観光客襲撃事件ともいう。この事件により日本人10名を含む外国人観光客61名とエジプト人警察官2名の合わせて63名が死亡、85名が負傷した。なお犯人と思われる現場から逃亡した6名は射殺された。
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午前9時直前、警官の黒い制服を着て、手にビニール袋を持った6人の若者が神殿の境内に入った。若者のひとりが守衛に発砲し、そのあと、全員が目印のため赤いハチマキを巻いた。全員がイスラム集団のメンバーだった。警察との銃撃戦に備え、ふたりがあとに残ってゲートを固めたが、警察はとうとうやってこなかった。残りの4人はテラス状になった神殿内部を縦横に走りまわりながら、観光客を次々と襲った。まずは足を撃って、身動きできないようにし、しかるのちに一人ひとりの頭部を至近距離から撃ちぬき、完全に息をとめた。一瞬のためらいののち、一部の死体は、肉切り包丁によって損壊された。ある日本人の高齢者は内臓を摘出された。のちに彼の死体に詰め込まれているのが発見されたパンフレットには「エジプトに観光客はいらない」と書かれ、さらに「ガアーマ・アル・イスラミーア(イスラム集団)オマル・アブドゥッラフマーン破壊・撲滅大隊」というサインが記されていた。
ルクソール出口を塞がれ、雪隠詰めとなった観光客は、石灰岩の柱廊の背後で怯えながら、なんとか身を隠そうとしたけれど、逃げ場などどこにもなかった。それは完璧な罠だった。犠牲者の悲鳴に重なるように、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)!」と絶叫する声が響き渡り、襲撃犯たちは再び武器に銃弾を装填した。殺戮は、床に血の川ができるまで、45分間にわたって続けられた。死者の中には、わずか5歳のイギリス人少年、日本人のハネムーン・カップル4組もいた。華麗な装飾を施した壁には脳や髪の毛の断片が飛び散っていた。


犠牲者で最も多かったのは、35人が亡くなったスイス人で、あとは日本、ドイツ、イギリス、フランス、ブルガリア、コロンビアからきた人たちだった。・・・ひとりのスイス人女性は、目の前で父親の首が切り落とされる様子を目撃することになった。

翌日、イスラム集団が犯行声明を発表した。作戦を実行した者たちは、獄中にあるイスラム主義者のリーダーの釈放をめざして、人質を取ろうとしたのだ ― とリーファイ・タハは弁明したけれど、その殺し方があまりにも組織だっていたため、そんな主張など真っ赤な嘘だと誰にでも分かった。

全エジプトがショックを受けた。吐き気を催し、恥ずかしさにたまりかね、エジプト国民は決然としてイスラム主義者に背を向けた。イスラム主義者側もすぐさま、犯行にたいする支持を撤回し、おなじみの相手に非難の矛先を向けた。盲目のシャイフは獄中から声明を発表し、今回の虐殺事件はイスラエルの情報機関モサドがおこなった作戦であるとした。ザワヒリは、観光客を実際に殺したのはエジプト警察だと決めつけた。さらに返す刀で、こんな国にやってきた犠牲者の方にも責任の一端があるとして、外国人観光客を非難した。「エジプト国民は彼らの存在を、ムスリムとエジプトに対する侵略と考えている」とザワヒリは言った。

このいわゆる「ルクソール事件」は結果的に、エジプトにおける反テロ運動の転換点となった。在アフガンの作戦立案者が今回の一撃で何を意図したのかはともかく、事件がもたらしたダメージは、彼らの敵ではなく、みずからに返ってきた。イスラム主義者に対する支援は雲散霧消し、国民とのつながりを亡くした彼らには、もはやいかなる逃げ場もなかった。ルクソール事件に先立つ5年間に、イスラム主義を信奉するエジプトのテログループは1200人以上を殺し、その多くは外国人だったが、ルクソール以降、イスラム主義者による攻撃はぱったりと止んだ。
2011年のエジプト革命のあとモルシー大統領制権が登場した。彼はルクソール県知事に、ルクソール・テロ実行犯の母体となった団体の幹部を任命しており、暴力的原理主義に理解のある人物であることは間違いなさそうだ。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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