『膨張するドイツの衝撃』 西尾幹二 川口マーン恵美
そうか、そこまでヨーロッパの力は落ちているのか。本書の中にも、ヨーロッパのことを、《EUの衣装を身にまとった「ドイツ帝国」》というエマニュエル・ドットの言葉を紹介しているが、ヨーロッパはもはや、《ドイツの力と意思に決定づけられている》というほどの状態なのか。たしかに、・・・。ウクライナ関連の出来事でも、難民・移民問題においても、やはりメルケルの動きが際立っていたよね。
さて、この間書いたように、そのドイツは、日本があの戦争を見つめなおそうとすることを、強く非難する。強い拒否、そういった日本の風潮を強く嫌う。あんまり嫌うもんだから、支那や韓国が、なんか、仲間と勘違いしてなびいて行ったりしていた。なびかれたところで、“おいおい”って、「お前たちの仲間じゃねぇよ」って状況になってたみたいだけど。
日本から言わせれば、「日本はドイツみたいに悪逆非道に手を染めたりしてないよ」ってところだな。日本の場合は、アメリカとかイギリスとかを敵に回すつもりはさらさらなかったのにさ。まあ、日本の未熟もあるけどさ。仕掛けられたんだから仕方がない。悪く言われてるのは負けたからで、人道に反する攻撃も、兵器も、受けたり、使われたりしたほうが日本。
そこいくと、ドイツはそうじゃない。ベルギーやフランスの責任も認めるよ。だからってさ。ユダヤ人にあそこまでやることはないし、あくまでもヒトラーは、選挙で政権を握ったんだよね。
最初になんかで読んだときには怖気が振るったもの。この本にも書いてあったけど、結婚を管理して身障者や病人を抹殺したとかさ。東欧から二十万もの金髪の少年少女をさらってきて、その親を殺して彼らをドイツ人にしたとかさ。・・・そんなドイツと一緒にされちゃあさあ、・・・たまんないよ。ねえ、“フランクフルター・アルゲマイネ”の記者さんたち。
そうかあ、ドイツの終戦というのは、ここまで過酷なもんだったんだ。まあ、日本も、満洲ではおんなじような目にあわされたけど、それはあくまで満洲、そして引揚げの話だからね。ドイツの場合は、それこそ、ベルリンが・・・。
ドイツも、徐々に発言を始めてるんだ。戦後、七〇年たったわけだからね。二十年前、戦後五十周年のとき、「ディ・ツァイト」紙が、ついに書いたそうです。
そこまで確実なデータではないが、ドイツ全体でソ連兵による婦女暴行は五十万件、米兵によるものが十九万件だとか。さらに、被占領地からの逃避行はすさまじく、難民の数は一二〇〇万人から一四〇〇万人とみられ、飢え、寒さ、疲労、虐殺による死者は三〇〇万にのぼるという。
・・・すごいな。それをずっと黙ってきたんだ、ドイツは・・・。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
さて、この間書いたように、そのドイツは、日本があの戦争を見つめなおそうとすることを、強く非難する。強い拒否、そういった日本の風潮を強く嫌う。あんまり嫌うもんだから、支那や韓国が、なんか、仲間と勘違いしてなびいて行ったりしていた。なびかれたところで、“おいおい”って、「お前たちの仲間じゃねぇよ」って状況になってたみたいだけど。
日本から言わせれば、「日本はドイツみたいに悪逆非道に手を染めたりしてないよ」ってところだな。日本の場合は、アメリカとかイギリスとかを敵に回すつもりはさらさらなかったのにさ。まあ、日本の未熟もあるけどさ。仕掛けられたんだから仕方がない。悪く言われてるのは負けたからで、人道に反する攻撃も、兵器も、受けたり、使われたりしたほうが日本。
そこいくと、ドイツはそうじゃない。ベルギーやフランスの責任も認めるよ。だからってさ。ユダヤ人にあそこまでやることはないし、あくまでもヒトラーは、選挙で政権を握ったんだよね。
最初になんかで読んだときには怖気が振るったもの。この本にも書いてあったけど、結婚を管理して身障者や病人を抹殺したとかさ。東欧から二十万もの金髪の少年少女をさらってきて、その親を殺して彼らをドイツ人にしたとかさ。・・・そんなドイツと一緒にされちゃあさあ、・・・たまんないよ。ねえ、“フランクフルター・アルゲマイネ”の記者さんたち。
『膨張するドイツの衝撃』 西尾幹二 川口マーン恵美 ビジネス社 ¥ 1,512えっ?日本は「ドイツ帝国」と中国で対決するって・・・ 戦後を克服したドイツ 戦後に呪縛される日本 |
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ドイツも、徐々に発言を始めてるんだ。戦後、七〇年たったわけだからね。二十年前、戦後五十周年のとき、「ディ・ツァイト」紙が、ついに書いたそうです。
ソ連軍に包囲された三週間に、ベルリンではパンコウ地区だけで二百余人が川で投身自殺をし、独ソ間で戦闘が始まると全ベルリン市で約六千人が自殺した。現在のポーランド領、東ポンメルン地区などの東方地域では、婦女子がソ連兵に辱めを受け、大勢の女性が自決した。 |
一九四五年五月八日、ドイツ人は追い立てられ、収容所に入れられ、虐待され、惨殺された。国家それ自体がなくなり、ドイツ人は無権利状態におかれた。「ゼロ時」と呼ばれる。
「ディ・ツァイト」紙の告発に対し、「ヒトラーの犯罪を帳消しにしようとするものだ」という非難の声が上がったという。
川口さんが、その「ゼロ時」の様子を書いてくれている。
一九四五年四月二十六日 ソ連軍がベルリン攻囲作戦を開始。 同四月二十六日昼夜を問わず砲撃が続き、ライフラインは完全にストップ。ベルリンの防空壕内では逃げそびれた市民二〇〇万人が暮らしており、大半が女性と子供、うち十二万人が乳幼児。 ベルリン完全包囲。 同五月二日 昼夜を問わず砲撃が続き、ライフラインは完全にストップ。ベルリンの防まんにん空壕内では逃げそびれた市民二〇〇万人が暮らしており、大半が女性と子供だった。うち十二万人は乳幼児。 |
そこまで確実なデータではないが、ドイツ全体でソ連兵による婦女暴行は五十万件、米兵によるものが十九万件だとか。さらに、被占領地からの逃避行はすさまじく、難民の数は一二〇〇万人から一四〇〇万人とみられ、飢え、寒さ、疲労、虐殺による死者は三〇〇万にのぼるという。
・・・すごいな。それをずっと黙ってきたんだ、ドイツは・・・。


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