めんどくせぇことばかり 中東ーその1『報道されない中東の真実』 国枝昌樹

中東ーその1『報道されない中東の真実』 国枝昌樹

ここのところ、中東問題といえば、“アラブの春”と呼ばれる出来事があったね。なんだか、どこかの誰かにだけ都合がよくて、結果的に中東はただ壊れただけの出来事だった。

そのなんだかよくわからない“アラブの春”の順番がようやくシリアに回っていくと、どうにも、敵も味方もアメリカ製の兵器を使って戦い合う支離滅裂な様相を呈していった。かと思うと、“イスラム国”なんて、それこそわけの分からない連中が現れて、わざわざ残虐に人を殺して、それをネットを通じて世界に存在をアピールしていった。親分はカリフを自称する「アブー・バクル・アル・バグダディ」。アブー・バクルといえば、初代正統カリフ。・・・まあいいや、そんなこたぁ。シリアはもうグチャグチャ。

世界一の美女揃いと呼ばれるシリア女性たちも、サウジアラビアあたりのお金持ちの慰み者。・・・なんてこと言ってたら、彼らが難民として、ヨーロッパに流れ始めた。前後して、イスラム国はヨーロッパの核心でテロを起こす。同時に、難民の流れはとどまるところを知らず、テロの脅威の前に、世界は右傾化していく。

グチャグチャさは、そんなもんじゃすまなかった。アメリカがイランの制裁解除に向かった。中東の大国にして、非アラブ、しかもシーア派の領袖としてのイラン。イエメンの反政府組織を炊きつけられて、サウジなんかかんかん。
ちょっと、中東を過去記事でたどっておく

朝日新聞出版  ¥ 1,836

動乱のシリア  アラブ世界の近く変動

主義とか、主張とか、・・・やれ独立がどうの、支配がどうの、独裁だとか、民主だとか。・・・でも、みんなが安全で、食っていけて、・・・それより大事なことってなにがある?

“あとがき”に、こうある。
シリアの国外避難民は四家族のうち一家族の割合で生活費を稼ぐ男手がなく、女性一人で家族を養っているのが現状だと国連難民高等弁務官事務所関係者が叫ぶ。異郷の地で仕事とてない彼女たちは家族を養うために、自らの命を断つに等しい決断をして恥辱を耐え忍ぶ。生きるため、生き残るために涙を枯らして彼女たちはSurvival Sex に向かう。誰が彼女たちを咎められよう。ヨルダンに避難した家族の主婦が得たのは一人を相手にして七ドル。トルコではトルコ人男性から襲われ、娘たちは家族の窮状を救うためだけに言葉もわからない相手と結婚をする。サウジアラビアにはシリア人女性に対する憧れで、わざわざ男が女性を求めに来る。

一体、欧米“民主主義”諸国は何がしたかったの?シリアをどうしたかったの?このような事態に至って、周辺イスラム教諸国は何をしているの?イスラム教って人の弱みに付け込む宗教?助けあいの宗教じゃなかったの?

今シリアは、底知れない絶望のなかにある。世界はシリアを、こんな目に合わせてやりたかったの。・・・あの時の日本を見るようで、いたたまれないよ。

以下は、本書に掲載されていたアサド大統領の公開演説。民衆の蜂起が始まった後の、二〇一一年六月二〇日に行われたものだという。この時点で著者によって要約されたもののようだけど、さらに抜粋、わかりやすいように改行等してある。

シリアは常に地政学的位置と政治的立場によって国際的な陰謀にさらされ続けてきた。外国勢力は常にシリアに介入しようと狙っている。

現在街路に出て活動している人々には三種類ある。まずは国家に対して問題の解決を求め、要求を行う人々。国家は市民の要請に応える義務がある。ただ、市民はその要求がどれほど緊急なものであっても、社会に混乱をもたらしてはならない。三〇年前のムスリム同胞団との対決という歴史の暗い局面の余波で、理由もなく今日でも政府関係の職場から排除されるなどの不利益を被っている人々がおり、彼らの救済が必要だ。第二の種類は犯罪者。彼らは混乱に乗じて活動する。自分も実態を知って驚いたが、国難開始前の時点で逮捕状が出ていた犯罪者たちは六万四千人に上る。このうち、三年以上の懲役刑に相当する罪を犯して逮捕状が出ている者たちは二万四千人だった。彼らが武器をとって活動すれば容易なことではない。第三のグループはイスラム過激派であり、タクフィリ思想(自らが信じるイスラムの教えとは異なる教えを断固排除するイスラム思想)の持ち主たちだ。過去にもこの思想はシリア社会に入り込もうとしたが阻止できた。今、改めて侵入を図っている彼らは、改革への最大の障害であり、忌むべき宗教臭は対立を煽る。ジスル・アッシュグール町の大量殺人も彼らの仕業だった。

シリア社会は腐敗の撲滅に向かわなければならない。正義を欠く社会を改め、機会均等を図り、えこひいき・縁者登用、つまり理由のない不正義・不公正・抑圧を社会から追放しなければならない。加えて国民対話を推し進めることにより、国民の間の融和を深める。今後近い将来、憲法改正を視野に入れて改革を進める。シリア経済の崩壊は何としてでも回避しなければならない。都市と地方の不均衡は大きな問題であり、社会的平等を実現するシリア経済モデルが必要である。

著者によれば、必ずしも街で反政府スローガンを叫ぶ人々の心に届く演説にはならなかったようだ。しかし同時に、著者はこうも言っている。『米国やEUの批判は、批判のための批判のレベルで、大統領の演説を読みこなした上でのものとは考えられない』とても気になるところだ。

とくに、後半の改革の公約を除いた現状認識は、正当だったのではなかったか。でも、欧米メディアは大統領の訴える危機を完全に無視して、「民主勢力を応援する」という名目で、実質的には犯罪者やイスラム過激派を利する報道を続けて、シリア政府を追い詰めた。
カダフィをなぶり殺しに持ち込んで、リビアをぶっ壊した欧米諸勢力だからね。このあと、そこにロシアが介入してきて、グチャグチャは、グッチャングッチャンに成長していきました。・・・とさ。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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