めんどくせぇことばかり 『元気になれる 秩父おへんろさんぽ』 さとうみゆき

『元気になれる 秩父おへんろさんぽ』 さとうみゆき

もともとが貧しい山里で、養蚕と秩父銘仙に支えられておりましたが、それもいつしか廃れ、地元で仕事を見つけることはそう簡単ではなかった。・・・私の頃はね。

いきなり失礼しました。ブログでは何回か書きましたが、秩父の影森というところに生家があります。古参の企業としてはセメントと昭和電工とキャノン。父は中卒で昭和電工に徒弟として雇われ、定年を過ぎても働いていました。子供の頃、石綿のふわふわする工場で遊んだのを憶えています。退社後も街の仕事や何やかやと忙しくしておりましたが、その後はもっぱらお寺の死後地に関わってました。

この本でも紹介された二十六番円融寺の檀家です。臨済宗建長寺派のお寺で、ずい分前にごたごたがあったとかで長らく無住の年月が続きました。父の最期の大仕事が、檀家衆積年の希望である住職を迎えるということでした。本山に何度も顔を通して話を勧めたようです。札所の一つでもあり、難しいこともあったようです。それに、かつての“ごたごた”というのも、どうやら同じ状況で生じたものであったようでね。

けっこう苦労して、あちこちに話を通して、ようやく迎えた新たしい住職の最初の仕事が、父の葬儀のお経でした。


交通新聞社  ¥ 1,296

札所めぐり、思い切ってでかけて本当に良かったと思います
第1章 ビギナーおへんろさんいざ行かん❢ 
1日目 初日から西城秀樹が熱唱の一番~五番
第2章 秩父に癒やされる
2日目 武甲山を望みながらのんびり歩く六番~十一番
3日目 レトロモダンな秩父の市街地を歩く十二番~十九番
第三章 ちょっと迷走 
4日目 レンタサイクルもありの二十番~二十二番
5日目 くじけそうになった二十三番~二十七番
第四章 やっぱり歩くのって気持ちいい
6日目 歩くことの楽しさに目覚めた二十八番~三十番 
第五章 もうひとふんばりで結願
7日目 どんどん元気になる自分を感じた三十一番
8日目 結願に向けて歩く歩く歩く❢三十二番~三十三番
9日目 テンションMAXIMALで到達❢三十四番
第6章 楽しすぎる秩父道草ガイド
作者の方、なんでも難しい病気をなさったとか。なんとか克服して通常の生活を遅れるようになったものの、体への負担を恐れていろいろなことを我慢、・・・つまり“あきらめて”こられた様子。よくわかるんです。私も多くのことを“あきらめて”来ましたので。

私は、来春、悪い足を直したら、山に行ってみようと思ってます。この本の作者さんは、秩父に巡礼に行ったんですね。三十四個所回って結願達成とのこと、おめでとうございます。巡礼という、その機会を準備したのはお釈迦さまであったかもしれないけど、「どうしてもやり遂げたい」という気持ちがあってのこと。呼んでいるうちに、作者さんのその気持が伝わってきました。絵?文章?・・・どうもそれだけではない、作者さんの人柄がそうさせているのではないかと思います。

立ち寄っているお店情報も満載なわけですが、それが的確なんですよ。もと地元の人間から言わせてもね。今の旅行ガイドってこんないい店を紹介してるの?そう思わせる店を的確に回ってるんですよ。それともものすごい秩父通がスタッフにいるのかな。
三十年前、私が秩父にいた頃のことだけど、けっして巡礼なんて多くなかった。時々見かけたけど、薄汚い格好のじいさん、ばあさん、・・・重い病気を抱えた人。・・・なぜ分かるかって?・・・確かに渡しの頃にはもういなかったけど、行き倒れが多かったんだってさ。・・・そう聞いた。うちのお墓にも、巡礼で行き倒れた人が、何人か埋まってるらしい。巡礼で、死にに来る人もいたらしいんだ。

柳大橋から荒川に飛び降りたって話は、けっこうあったしね。人を殺して秩父の奥の方に捨てに来たりね。おそらく外の人から見ても、“死”って言うものと、無縁の場所ではなかったんだろうと思う。

さて、この作者さんが前に出された『びょうきにっき』を探して読んでみよう。作者さんが巡礼のさなかで武甲山を仰いだ時の感慨をこう表現しているのが心に残りました。

《我が身を削って日本を支える姿 いつ見てもせつないです》

そのお気持ちに、秩父に代わってお礼を言います。「どうも、ありがとう」




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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