『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』 矢部宏治
本を手にするとき、あんまり誰が書いたかってのは気にしないので、著者の矢部宏治さんて方も知らないんだけど、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』を書いた人の本だそうです。ごめんなさい。それも読んでないんだけど。
それでも、なんとなく、・・・ね。買わないです。この手の本。著者を儲けさせたくないしね。だから、図書館で見かけて、なかを確認するために読みました。“やっぱり”・・・な本でした。


何のためにこの本を書いたかって言うと、《私たち日本人が誇りにし、なによりも守りたいって思っている「戦争をしない国」(=平和国家)という基本的な国のかたち》が、安倍政権というたった一つの政権によって破壊されるのを防ぐために書いたんだそうだ。
見事な、天皇陛下の政治利用だな。しかも、日本という《国のかたち》に対する認識が間違っている。前提となる認識が間違っているんだから、なに考えたって迷走するのは当然。挙げ句の果てが今上陛下の涙が落ちるほどの善意を、おもいっきり私利私欲のために利用するという暴挙。
でも、まあね。“基本となる認識の間違い”っていうのね。こんだけの頭のいい人のやることなんだから、最初っから分かってやってることなんだろうしね。と言うことは、あとは人間性の問題ということかな。
「戦争のしない国」というのが日本の“国のかたち”という決め付けは、私の立場にすれば、まず悪意がなければできることじゃない。長く続いた戦争に疲れ果てた日本人にとって戦争をしないで済んだ状況はかけがえのないものとなった。それは、けっして軽いものじゃない。それは分かる。だけど、それがこの“国のかたち”というわけじゃない。なにしろ、それはただ、日本国憲法を押し付けたアメリカの意志によるものでしかなかったわけだしね。
本当に守らなければいけないのは、「戦争をしない国」なんていうハリボテじゃない。戦争をしてでも守らなければならないものがある。・・・だから戦争をしたんじゃないか。政治的に未熟な部分は多々あったとは思うけどさ。
戦後の誤った歴史教育が一般化してしまっている中で、この“国のかたち”を維持しくていくのは大変なことだと思う。私は、個人的には、著者とは違う立場で、今の政治に不安を持っている。この“国のかたち”に、さらに真剣に取り組み、考えていくのは、やはりもう一度、近現代の歴史に向き合うことしかないんだろうな。
天皇陛下に“偉い”という評価を下した本。一度、聞いてみたいな。著者にとって、昭和天皇は、どんな方だったんでしょうね。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
それでも、なんとなく、・・・ね。買わないです。この手の本。著者を儲けさせたくないしね。だから、図書館で見かけて、なかを確認するために読みました。“やっぱり”・・・な本でした。
小学館 ¥ 1,080 天皇陛下を名前で呼ぶ悪意 陛下の善意をあますところなく利用しようとする本 |
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何のためにこの本を書いたかって言うと、《私たち日本人が誇りにし、なによりも守りたいって思っている「戦争をしない国」(=平和国家)という基本的な国のかたち》が、安倍政権というたった一つの政権によって破壊されるのを防ぐために書いたんだそうだ。
見事な、天皇陛下の政治利用だな。しかも、日本という《国のかたち》に対する認識が間違っている。前提となる認識が間違っているんだから、なに考えたって迷走するのは当然。挙げ句の果てが今上陛下の涙が落ちるほどの善意を、おもいっきり私利私欲のために利用するという暴挙。
でも、まあね。“基本となる認識の間違い”っていうのね。こんだけの頭のいい人のやることなんだから、最初っから分かってやってることなんだろうしね。と言うことは、あとは人間性の問題ということかな。
「戦争のしない国」というのが日本の“国のかたち”という決め付けは、私の立場にすれば、まず悪意がなければできることじゃない。長く続いた戦争に疲れ果てた日本人にとって戦争をしないで済んだ状況はかけがえのないものとなった。それは、けっして軽いものじゃない。それは分かる。だけど、それがこの“国のかたち”というわけじゃない。なにしろ、それはただ、日本国憲法を押し付けたアメリカの意志によるものでしかなかったわけだしね。
本当に守らなければいけないのは、「戦争をしない国」なんていうハリボテじゃない。戦争をしてでも守らなければならないものがある。・・・だから戦争をしたんじゃないか。政治的に未熟な部分は多々あったとは思うけどさ。
戦後の誤った歴史教育が一般化してしまっている中で、この“国のかたち”を維持しくていくのは大変なことだと思う。私は、個人的には、著者とは違う立場で、今の政治に不安を持っている。この“国のかたち”に、さらに真剣に取り組み、考えていくのは、やはりもう一度、近現代の歴史に向き合うことしかないんだろうな。
天皇陛下に“偉い”という評価を下した本。一度、聞いてみたいな。著者にとって、昭和天皇は、どんな方だったんでしょうね。


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