めんどくせぇことばかり 『山の本 歳時記』 大森久雄

『山の本 歳時記』 大森久雄

わけあって、ディズニーランドに行ったわけです。若い連中を引率しなけりゃいけなくてね。いままでも同様のことがあって、何度も何度も逃げまわっていたんだけど、ついに逃げきれなくなりました。つくづく嫌な場所ですね。・・・ごめんなさい。好きな方も多くいらっしゃいますよね。

まずはみんなにチケット渡して、中に入れて、とにかく写真を撮りまくって一回り。これでアリバイ作り完了。なんかあったら携帯に連絡するように言いつけて、私は退場。新木場まで逃げて、ビール飲んで、ラーメン食って、ああいい気分。ディズニーランドに帰ったけど、中には入らず、日陰の涼しいところで、本を読んでました。指呼の間とは言うものの、中と外では大違い。

まもなく、『神社に秘められた日本死の謎』を読み終えて、楽しみにしていた『山の本 歳時記』の番。ちょうど影だったベンチに日が当たってきたので、ちょっと周りを見回して、より良い環境を探す。少し歩いた場所、ミニィちゃんの隣、中の音も気にならない。表紙ををめくる。『花綵列島という言葉がある』という文章で始まる。“花綵列島”という言葉を知らなかった。


ナカニシヤ出版  ¥ 2,160

彩り豊かな山々がひしめく国土 そして四季の味わい
はじめに 山の本に季節を求めて
[一月]冬の山旅、冬の山宿
[三月]どこかで春が 山の歌
[五月]五月の山旅・奥秩父
[七月]山での出会い
[九月1]山の発見
[十月]ひとりで登る山
[十二月]山頂の憩い
[二月]幻覚? それとも真実?
[四月]四月の山手帳から
[六月]山の雨・雨の山
[八月]山で見る星
[九月2]錦繍の山旅
[十一月]静かなる山

いつの間にか時間がたった。集合場所に向かうため、ディズニーランドに再入場、手の甲に押した判子は消えてなかった。実は少し、ドキドキしてた。三々五々、若い連中が集まってくる。何の事はない。こいつら、帰んないんだそうだ。最後まで見てくってさ。最後って、10時って言ってるぞ。・・・もう知ったこっちゃねぇや。

というわけで私は、任された業務終了。帰ります。でも、どうしても、本の先を読みたい。新木場から有楽町線、東上線なわけだけど、乗り換えで邪魔されたくないので、時間はかかるけど北朝霞まで1時間以上座ってられる武蔵野線で時間をかけて帰ることにしました。

《五月の山旅・奥秩父》・・・、読んでいて涙が出た。そんなに混んでるわけでもない車内、気にすることもない。『ゆかしい苔の匂と木の香とに満ちた奥深い森林を、山肌を飾る万年雪の輝きや草原を彩る美しいお花畑が日本アルプスの特色であるように、唯一の秩父の特色であると信ずる』・・・木暮理太郎の言葉だそうだ。

《[六月]山の雨・雨の山》・・・、『帽子のひさしも役に立たなくなるほどに降られ、雨水が襟から流れ込むなんてのは、けっして愉快でないに決まっている』・・・辻まことさんの言葉だそうだが、それはその通り。だけど、それも含めて、それでも「雨が好き」って言っておかないとね。もちろん本心。差し引きすれば、“雨も好き”。

《[十月]ひとりで登る山》、《[十一月]静かなる山》・・・、「ディズニーランド帰りであるだけに」っていう訳じゃあないんだけど、[十月][十一月]は、『どうして山にのぼるんだ』って問いかけてくる。身につまされる。もう20年も山から離れている。足を直して、もう一度登りたい。『どうして登るんだ』・・・どうしてだろう。

・・・やむにやまれず・・・




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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