めんどくせぇことばかり 「日本書」“紀”(覚書)『風土記の世界』 三浦佑之

「日本書」“紀”(覚書)『風土記の世界』 三浦佑之

自称(神話による)2600年の歴史の日本。もっとも短く見積もった数字を採用しても1300年の歴史の日本。まあ、その歴史の長さから言えば、断トツのトップ独走。なにしろ、番手のデンマークでも1000年、しかも自称。3番手のイギリスが900年。

・・・えっ? んん千年の歴史の国が、隣にあるって?・・・中国? あの国の建国は1949年で、国名は嘘八百の「中華人民共和国」。始皇帝が統一した秦帝国と中華人民共和国はの間には、なんの連続性もない。あとから入ってきた連中が、その前にいた連中の残したものを勝手に使っているだけ。

・・・えっ?もっと近くに、半万年の国?・・・なんだ?半万年って・・・。いずれ、アウストラロピテクスを根拠に、世界征服をたくらみそうな勢いだよね。
『風土記の世界』    三浦佑之
岩波新書  ¥ 907

風土記は古代を知る、なんでもありの宝箱 生き生きとした古代世界


この本の著者の三浦祐之さんは、大和王権が国家への道を歩み始めたのは推古天皇の頃、7世紀初頭としている。これだと1400年の歴史だね。

それはともかく、著者のいう7世紀初頭といえば、大陸に隋という強大な帝国が登場した頃。この衝撃が、このおよそその百年後の大陸東端の列島における「日本」という国家の登場につながる。これが、もっとも短い日本の歴史1300年説だな。

だから、この1300年説ってのは、つまり外向きの顔ってことだな。わけのわからない“切り取り自由”な空間と違って、歴史と伝統に裏付けられ、法制度を整えた、隋帝国と同時代を分かち合う確固たる国家っていう顔が整ったのが1300年前ね。顔づくりにかかったのが1400年前ね。でも、大和政権っていう立派な体はその前からあったわけだし、支那の興亡史と違って、日本の場合は支那みたいな人間の入れ替わりはなくて、つながってるからね。

それはともかく、「歴史と伝統に裏付けられ、法制度を整えた」顔づくりね。中でも、前者、史書の編纂。

この本の冒頭、いきなり興味深かったのは、『日本書紀』のとらえ方。その名称にしても、『日本書紀』か、『日本紀』かって、いろいろな意見があるんだそうだ。

それに対する著者の見解が面白い。「史書の構想としては、紀・志・列伝の三部を持つ中国正史をお手本とした《日本書》がもくろまれていた」・・・。「あっ、」・・・って思っちゃった。

馬鹿だなあ。・・・自分のことよ。・・・なんで気がつかないんだろうね。漢書にも帝紀・表・志・列伝とある。日本列島のことは「地理志」の中だよね。後漢書は、本紀・列伝・志の構成で、日本のことは「東夷伝倭人条」にある。当然、一世一代の《史書》を編纂するなら、「中国正史をお手本にしているはず・・・」ってことくらい、思いついてもよさそうなのにね。

つまり、『日本書紀』とは、『日本書』の“紀”の部分だけで、編纂がストップしてしまった状態。それが著者の考えのようです。だから、当然、何らかの形で“志”や“列伝”の準備が進められていたはず。

中でも、“志”。たとえば、漢書には“地理志”があり、その中に、「はるか“楽浪海中”に“倭人”たちが住んでいる」と書かれている。日本初の「史書」にも、同様の内容を掲載しようとしたならば・・・。

ということで、それが風土記につながるということのようです。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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