敗戦国日本(覚書)『教科書で教えたい真実の中国近現代史』 宮脇淳子
《抗日戦勝記念とは・・・》
中華人民共和国は、2014年に、9月3日を「抗日戦勝記念日」に制定し、2015年9月に「抗日戦争勝利70年」を祝って大々的な軍事パレードを行い、ロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵大統領らを招いた。

《歴史とは・・・》
日本人が思うような、過去に起こった事実、史実を言うのではない。支那人にとっての歴史とは、権力を握った者が、その正当性を訴えるために都合のいい創作である。
《日中は一衣帯水》
両者の間には、帯ほどの細い川のような隔たりがあるだけで、極めて近接している。変わりのないお隣さん、ってことだな。

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中華人民共和国は、2014年に、9月3日を「抗日戦勝記念日」に制定し、2015年9月に「抗日戦争勝利70年」を祝って大々的な軍事パレードを行い、ロシアのプーチン大統領や韓国の朴槿恵大統領らを招いた。
90年前には、中華人民共和国も、ロシアも、韓国も存在しなかった。当時、連合国に参加していたのは、のちに中国共産党が大陸から追い出した中華民国である。
また、敗戦間際のドサクサに日ソ中立条約を破って参戦して暴虐を働いたソビエト社会主義共和国連邦は、1991年に零戦に敗れて崩壊した。ロシアは15の共和国に分裂したうちの1つ。
韓国は当時、日本であったから、日本と戦った歴史はない。韓国が独立したのは1948年8月15日で、日本からではなく、アメリカの占領下からの独立である。韓国大統領李承晩は、日本の敗戦の日(ポツダム宣言の受け入れを玉音により国民に告知した日)をわざわざアメリカからの独立の日と決めた。以降、韓国では8月15日を光復記念日と呼び、独立記念日としてお祝いしている。
『教科書で教えたい真実の中国近現代史』 宮脇淳子 柏艪舎 ¥ 1,836偏見やイデオロギーに囚われず、中国近現代史を直視する |
《歴史とは・・・》
日本人が思うような、過去に起こった事実、史実を言うのではない。支那人にとっての歴史とは、権力を握った者が、その正当性を訴えるために都合のいい創作である。
現在、支那大陸を統治している中華人民共和国にとっての歴史とは、アメリカとの戦争に敗れて大陸から出て行くことになった日本のしたことと、中華民国のしたことは、すべて悪いことである。その悪さの程度も、その時々の権力者の都合によって、いろいろな創作が付け加えられることがあり得る。
《日中は一衣帯水》
両者の間には、帯ほどの細い川のような隔たりがあるだけで、極めて近接している。変わりのないお隣さん、ってことだな。
これが大違い。その間にあるのは、親しい間柄と心を開いてかかる日本人と、それに存分につけこもうとする支那人。1972年は、国交樹立であって、国交回復ではない。日本と中華人民共和国との間には、過去に“国交”と呼べるような関係はない。この最初の段階から現在に至るまで、中華人民共和国との外交関係は、常に相手の言い分をそのまま受け入れ、相手の土俵で相撲を取る状態が続いている。


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