言葉の意味(覚書)『なるほど世界地理』 宇田川勝司
歴史でもそうなんだけど、意味を知ってるって強いよね。
たとえば、古代インド。マウリヤ朝の初代国王はチャンドラグプタ。チャンドラは月を表す言葉だそうですね。チャンドラグプタで、「月に守られし者」。・・・なんどよ、カッコいいな。その三代目の王、インド大陸をほぼ統一したアショーカ王。ショーカは苦しみを表し、アショーカで「苦しみのない者」。そのアショーカが苦しんで、苦しんで、仏教に帰依する。シヴァは「吉祥」、その妻はパールヴァティ。パルヴァタは山を表し、その女性系がパールヴァティ。ここで“山”といえば、もちろん、ヒマラヤのこと。ヒマラヤといえば、ボロブドゥール寺院を造影したシャイレーンドラ朝。岩山を表すシャイラとインドラを合わせてシャイレーンドラ。岩山の神といえばヒマラヤ。ヒマラヤ朝ってことか。
エジプトでは、アメンホテプ(アムン神は喜んでおられる)が神官団に対して宗教革命を起こしてアクエンアテン(アテン神にとって有益な者)と改名する。そこ子、トゥトアンクアテン(アテン神の偶像)は、結局、神官団に屈服したんだろう。後に、トゥトアンクアメン(アムン神の偶像)と改名している。・・・ツタンカーメンね。改名してなかったら、ツタンカーテンになっちゃうところだったね。
さてと、国の名前ね。
ロシア、マレーシア、エチオピアって並べたとき、そこにある共通点って分かる? んん? 最後に「ア」がつく? ・・・当たり。さらに言えば、アルファベットで書いたとき、「Russia」、「Malaysia」、「Ethiopia」となって、・・・つまり、語尾に“ia”がつくのね。
ええっ?いま、地図帳開いてみたんだけど、すごくたくさんあるよ。探すのめんどくさいから、巻末の国別統計にした。アジア代表だけでも、インドネシア、カンボジア、サウジアラビア、マレーシアと、こんだけある。アジアは少ないほうだよ。
“ia”は「~の土地」、「~の国」を意味する古代ギリシャ語やラテン語の接尾語なんだそうだ。インドネシアは、インドの島々(nesos)の国。カンボジアはCambodiaと書くものの、伝説の英雄カンブ-の子孫(チア)を意味するもので、「~の国」という意味とは、どうやら別物。マレーシアは山々のある土地を示すムユラの国。
このパターンで、まったく、カンボジアときたら・・・。
でも、それにしてもすごいよ。“ia”の国。アフリカでも、アルジェリア、エチオピア、エリトリア、ガンビア、ギニア、ケニア、ザンビア、ソマリア、タンザニア、チュニジア、ナイジェリア、ナミビア、モーリタニア、リビア。・・・おいおい。
おまけに、スタンはペルシャ語で、ランドは英語で、共に“ia”と同じく、「~の土地」、「~の国」を表す言葉。やっぱり意味がわかってると、いいね。
アフガニスタンは、山の民を表すアフガンにスタンで、山の民の国。けっして、銃の民の国ではないんだけど。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
たとえば、古代インド。マウリヤ朝の初代国王はチャンドラグプタ。チャンドラは月を表す言葉だそうですね。チャンドラグプタで、「月に守られし者」。・・・なんどよ、カッコいいな。その三代目の王、インド大陸をほぼ統一したアショーカ王。ショーカは苦しみを表し、アショーカで「苦しみのない者」。そのアショーカが苦しんで、苦しんで、仏教に帰依する。シヴァは「吉祥」、その妻はパールヴァティ。パルヴァタは山を表し、その女性系がパールヴァティ。ここで“山”といえば、もちろん、ヒマラヤのこと。ヒマラヤといえば、ボロブドゥール寺院を造影したシャイレーンドラ朝。岩山を表すシャイラとインドラを合わせてシャイレーンドラ。岩山の神といえばヒマラヤ。ヒマラヤ朝ってことか。
エジプトでは、アメンホテプ(アムン神は喜んでおられる)が神官団に対して宗教革命を起こしてアクエンアテン(アテン神にとって有益な者)と改名する。そこ子、トゥトアンクアテン(アテン神の偶像)は、結局、神官団に屈服したんだろう。後に、トゥトアンクアメン(アムン神の偶像)と改名している。・・・ツタンカーメンね。改名してなかったら、ツタンカーテンになっちゃうところだったね。
『なるほど世界地理』 宇田川勝司 ペレ出版 ¥ 1,620気になる疑問から学ぶ地理の世界 |
ロシア、マレーシア、エチオピアって並べたとき、そこにある共通点って分かる? んん? 最後に「ア」がつく? ・・・当たり。さらに言えば、アルファベットで書いたとき、「Russia」、「Malaysia」、「Ethiopia」となって、・・・つまり、語尾に“ia”がつくのね。
ええっ?いま、地図帳開いてみたんだけど、すごくたくさんあるよ。探すのめんどくさいから、巻末の国別統計にした。アジア代表だけでも、インドネシア、カンボジア、サウジアラビア、マレーシアと、こんだけある。アジアは少ないほうだよ。
“ia”は「~の土地」、「~の国」を意味する古代ギリシャ語やラテン語の接尾語なんだそうだ。インドネシアは、インドの島々(nesos)の国。カンボジアはCambodiaと書くものの、伝説の英雄カンブ-の子孫(チア)を意味するもので、「~の国」という意味とは、どうやら別物。マレーシアは山々のある土地を示すムユラの国。
このパターンで、まったく、カンボジアときたら・・・。
でも、それにしてもすごいよ。“ia”の国。アフリカでも、アルジェリア、エチオピア、エリトリア、ガンビア、ギニア、ケニア、ザンビア、ソマリア、タンザニア、チュニジア、ナイジェリア、ナミビア、モーリタニア、リビア。・・・おいおい。
おまけに、スタンはペルシャ語で、ランドは英語で、共に“ia”と同じく、「~の土地」、「~の国」を表す言葉。やっぱり意味がわかってると、いいね。
アフガニスタンは、山の民を表すアフガンにスタンで、山の民の国。けっして、銃の民の国ではないんだけど。


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