めんどくせぇことばかり 『タブーの漢字学』 阿辻哲次

『タブーの漢字学』 阿辻哲次

面白おかしい漢字の話。ただの知識だけの本なら、どこにでもゴロゴロしているが、こういう本を書ける人は、そうはいないだろうな。「ヴェルサイユ宮殿には一切お便所がなかった。廷臣や宮女はお部屋に蓋付きの椅子があって、フタを開けると便器があった。一杯になるまで中身を捨てないから、ヴェルサイユ宮殿はうんこ臭かった。」なんて話がポンポン飛び出す。幅広く、奥深い知識に支えられているから、とにかく面白い。こういう人を師としたら、勉強って面白いんだろうな。

実はこれ、2013年にブログに書いた記事の焼き直し。じつはその時は知らずに書いちゃったんだけど、『タブーの漢字学』という本自体、本来は講談社現代新書から2004年の出されているもの。恥ずかしながら、そんなこと、爪の先ほども気づかずに、本の紹介をしてしまいました。・・・だけど内容的に、この手のものはけっして古臭くならないもんね。学問上、その節が否定されていれば、別だけどさ。
『タブーの漢字学』    阿辻哲次

講談社学術文庫  ¥ 907

性、死、名前、トイレなどのタブーをめぐる、ゆたかで隠微な漢字の世界
序章  言い換えられることば
第一章  「性」にまつわる漢字
タブーの漢字を書かない理由
性器を表す漢字
第二章  「死」をめぐる漢字
第三章  大小便と「月のさわり」
大小便について
月のさわりについて
第四章  名前に関するタブー

『解手』って「トイレに行く」っていう意味なんだって。なぜだと思う?
(シンキング・タイム)チ・チ・チ・チ・チ・チ・チ・チ・・・・・・・・・・・・・・

それでは正解です。
トイレにいくことをあらわす表現の中では、最も上品な部類に入る。

万里の長城は、東の山海関から西の嘉峪関まで全長二千四百キロにおよび、その全線のあらゆるところに大小無数の要塞と狼煙台が建てられた。要塞は基本的に十キロにひとつずつ作られた。もちろん軍事的に重要な場所ではこの間隔が更に狭くなる。

長城守備の屯田兵は、ほとんどが浙江省や福建省など南方から強制移住させられてきた人たちだった。彼らは強制移住の途中、ずっと両手を縛られたままだった。しかし両手を縛られていたらトイレにも行けない。そこで用を足す時だけは手をほどいてもらえた。

性について、死について、ウンコやオシッコについて、ですよ。なんて本だろ。

「一人前の立派な男」をあらわす時、あなたなら何をもとにして文字を作る?「一人前の立派な男」を表す漢字は“士”ですよね。この基になったのは、勃起した男性器。ヤッパリそうだよね。“且”という字もそうだそうです。“且”は、より立派そう。

性器そのものは“陽”と“陰”という字で表されるのは知ってるけど、“也”という字、この字はもともと女性器そのものを表す文字だったって。
也 
ドヒャー❢もっとすごいのが“色”。それだけで期待できそう。そのとおり、つくられた頃は男女の性行為そのものをあらわす文字だったそうだ。う~ん、“色”?
60PX-~1 
たしかに、ひざまずいた女を男が後ろから抱き、背後から覆いかぶさって交わっている。ああ、もうこの字を冷静に見ることはできないだろう。

すみません。少し興奮してしまいました。そんな漢字の話から、「男女間の深い契り」のことを“巫山の雲雨”と呼ぶという故事まで、もうまったく飽きることがありません。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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