めんどくせぇことばかり 『大和言葉つかいかた図鑑』 海野凪子

『大和言葉つかいかた図鑑』 海野凪子

え~と。海野凪子、海野凪子。・・・このふざけた名前、・・・たしか何処かで。・・・、あらあら、すみません。本当に失礼しました。他所の方の名前に対して「ふざけた名前」などと、言語道断の発言をいたしました。でも、どこかで聞き覚えがあるんだよな、この山野高子いや、空野青子いや、夏野暑子いや、・・・海野凪子。

ということで、ちょっと過去の読書歴を調べてみると、・・・ありました。ありました。どうも、すみません。「ふざけた名前」などと。

腹を抱えて大笑い❢笑わないで読み終わる自信のある人、だれか私と勝負して見ませんか。

まず、普通なら・・・ 《A「先生に叱られたくらいでへこたれちゃダメよ」 B「まあ、生意気言うわね」》 ・・・という会話があったとします。これを、任侠映画で日本語を勉強したフランス人女性のマリーさんと、時代劇で日本語を勉強したスウェーデン人女性のエレーンさんの間で会話するとこうなるそうです・・・。《A「先生に怒られて、ケツまくんなよ!!」 B「へっ!チョコザイな」》

さらに、今では敬語も自在に操るイギリス人のジャックさん。来日間もない頃、取引先の社長のお宅に一人で伺うことになった際、取次に出た娘さんに丁寧な言葉を使わねばと焦ってこう言ったそうです。 《ジャック「お、お嬢さんの、・・・おちちはございますか?」 》

外国人からこんな質問されたら、あなたは答えられますか?  《マリー「先生、“冷める”と“冷える”の違いはなんですか?」》《ジャック「年齢を書くときは“才”と“歳”どっちですか?」》 外国人相手の「日本語教師」って、難しいな~。ちなみにマリーさんの質問に対する答えは、「冷める」は熱いもの→常温、「冷える」は常温→更に冷たく、だそうです。ジャック君の質問に対する答えは、「歳」が正式で、「才」は「歳」を習わない小学生の代用漢字だそうです。

おかしな言い間違いは数限りなくあるようです。 《A「お前、キンニク食ったろ」 B「あー、お昼にキンニクたっぷりの餃子を二皿さ」 》《ロシアのダイアナさん「先生、男性の好きな色を教えて下さい。お世話になった方にニクタイをプレゼントしたいです」》 とても楽しそうだな~。読んでいて思うのは、日本語教室に通ってくる外国人って、みんな一生懸命で、前向きで、真剣なんだな~。 だからこそなんだよね。真剣だから、腹がよじれるくらいおかしいんだよね。

真剣な奴にもの教えるって、本当におもしろいんだよね~。[※一応同系統の職業なので、よく分かります]

そうでした。この人でした。
誠文堂新光社  ¥ 1,296

日本人なら知っておきたい心が伝わる綺麗な日本語

「大和言葉」って言われると、それなりに構えてしまうところがあって、漢語が入ってくる前の古代日本列島で使われていた言葉といったニュアンスがある。年齢のせいかな。でも最近は、そう構えずに、漢語や外来語に対する日本生まれの言葉としての和語を“大和言葉”というようですね。この本ではそのへんのところを、「漢字で書いたときに訓読できる言葉」って考えているそうです。そういうことなら、気をはらずに使えるし、私はけっこう使ってる。
あいさつ
おりから おいとまする したためる いたみいる よしなに 
人づきあい
たしなむ すっぽかす 毛嫌い 白い目で見る 搦め手 角が立つ
しごと
あらためる はかどる 奥の手 よんどころない 煮え湯を飲まされる
すがたかたち
すこぶるつきの そこはかとない おめかし おめしもの
ようす
ひたむき 埒が明かない あさってのほう おっとり刀 しおしおと
たち
うがった 節がある はすっぱ ぶっきらぼう
評価
眼鏡違い あべこべ すべからく ありきたり 箸にも棒にもかからない 
程度
にわか いささか あわや かろうじて そもそも さわり

お盆休みに読もうと思って、いつもより多めに本を買って、そのへんに置いといた。そしたら連れ合いが、目くじらを立てて・・・。仕方がないから、部屋の片隅に積んでおいた。その一番上にあったのがこの本で、私がへそを曲げて先に寝床に入ったら、どうやら連れ合いがこの本を手にしたらしい。翌朝は、すっかり機嫌を直して、この本の評価をしてました。

連れ合いによると、「笑った、笑った」って・・・。お腹を抱えて笑ったそうです。私のいない、一人のお茶の間で・・・。どうやら挿絵が面白いって・・・。もう、私の本を渡しの前に読んで、しかも完全評価を通告するなんて・・・。

挿絵はニシワキタダシさん。ここに紹介されている一つひとつの大和言葉に挿絵が付いているので、この本は挿絵率が高い。挿絵が本の評価を左右する。実際、私も読んだわけですが、挿絵について考えている時間のほうが長いのです。深いんですよ。文章よりも挿絵のほうが。・・・お疑いでしょうが、そのへんは読んでいただくより、致し方ございません。

たしかに、大和言葉はどこか柔らかいですね。“音の響きが強すぎず、ゆったりしている”と凪子さんはおっしゃいますが、その通り。そして、とても好ましく思われます。やはり、漢語、外来語以前の日本人の心は、言葉を通しても、私たち、今を生きる日本人にまで流れ込んでいるんですね。とても幸せな民族ですね。




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不躾でいつもすみません

こんばんは。いつも樂しく拜見させて頂いてをります。
いつも歴史的假名遣ひで文を書いてをりますと、日本語の心地よさを感じられます。特に現代假名遣ひにより失はれた語幹に對する感性は殘念でならないです。
それはさて置き、やまとことば。
意圖的に外來語を氾濫させやうとする勢力が明治以降蔓延つてゐるのは事實です。文部省初代大臣の森有礼がウィリアム・ドワイト・ホイットニーに否定されたにも拘はらずです。外來語を流行らせると懐が暖かくなるのかな。案内に耐へられないほど情報量が多く見づらい四箇国語表記を勧めるのは、相當實入りが良いのかもしれませんね。それだと橘右が貧乏なのも説明が附きますが(笑)
さう言ふ事がありながら、「おいとまする」「みちすがら」「おそまつさまでございます」「あだやおそろかにしな」など、何気なしに「やまとことば」を使つてをります。
やはり意圖的に外來語を流行らさうとしても、美しいやまとことばは自然と使はれてしまふと言ふことなのかなと思ふ次第でした。
すみません、いつもやゝこしいことばかり書いてしまひまして。

橘右近大夫 さま

こちらこそ、楽しませていただいています。

やはり、翻訳に向かう意思は消失したんですね。残念ですね。私は、まったく“歴史的假名遣ひ”しているわけではないのですが、やはり貧乏です。それでも、外来語を流行らせると懐があたたまる人がいるだろうことは、私もそう思います。外来語どころか、“英語化”はますます進むことでしょう。
悔しいな、・・・なんか

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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