めんどくせぇことばかり 別れには餃子か麺か(覚書)『「暗黒・中国」からの脱出 逃亡・逮捕・拷問・脱獄』 顔伯鈞

別れには餃子か麺か(覚書)『「暗黒・中国」からの脱出 逃亡・逮捕・拷問・脱獄』 顔伯鈞

顔伯鈞さんの逃亡劇における一幕。彼は地方の名士“馬おじ”の世話になる。まるで『三国志演義』、『水滸伝』のような“義”の世界がそこにある。どうのこうのじゃあなく、権力に追われて逃げている人間がいれば、理由も聞かずにかくまう。

権力と言うものに関するとらえ方、対し方がまったく違うんだな。同様のものが、日本にもまったくないとは言わない。言わないが、日本の場合、政治担当者と人々を、最初から対立する存在とはとらえていない。場合によっては協力者という側面を持つ場合もある。だから、権力者が捉える世界と、人々が捉える世界との間に違いがない。しかし、シナは違う。権力者が捉えている世界とは違うもう一つの世界が、人々の間にはあるわけだ。

“馬おじ”は、そんな世界の扉を開いて見せてくれている。その“馬おじ”にしても、以下のような経験を持っているそうだ。
2005年ころ、地方政府が農地の売却をめぐって立ち退き補償金を大量にピンハネする事件が起き、村人の抗議運動も武力で鎮圧された。当時尊重を務めた馬おじは、それでも村人側を弁護したことで郷政府に恨まれ、カネで雇われた遠縁の青年に暗殺されかけた。とっさに刃物から身をかわして、村長は死なずに済んだ。一方、村長の入院中、例の青年は地元のある党幹部の親戚から暗殺を依頼された事実を「村長を殺し損ねたことで、5万元の成功報酬が4万元に減らされた」と友人に漏らした。数日後、青年はなぞの交通事故で死んだ。真相はわからない。

だから、別れには、いつも特別な意味が付きまとう。それが、「去る者には餃子を贈り、来たる者には麺を贈れ」という言葉を生んだわけだ。・・・だから、「去る者には餃子を贈り、来たる者には麺を贈れ」という言葉を生んだんだよ。・・・そうに、“馬おじ”が言ってたんだよ❢
文春新書  ¥ 842

凄まじい人権侵害と闘い続ける若者群像を描いた現代の『水滸伝』

この本で紹介されている、ごく当たり前の、シナにおける日常の、ほんの一こま。
たとえば施工を始めた数日後、市の城管(地方政府が運営する半官半民の治安維持組織)の男がやってきて、路上を塞いだ電動バイクの罰金500元を支払うことを要求された。以降、2周間ほどの間に、現地の協警(協助警察-警察業務を補助する民間人)や治安管理人員を自称する者たちが5回もやってきて、そのたびに200~500元ほどを管理費の名目で要求した。環境保護局を名のる者はゴミを廃棄した罰金600元、停電のあとにやってきた電力関係者は検査費300元を要求した。その他にも地元のチンピラとしか思えない連中が、やってきては何の名目もなくそれなりの金額を要求した。

城管の横暴が暴動の発火点になったって言う話は、実際にある。さらにはシナの話じゃないけど、アラブの春の発火点になったチュニジアの 
暴動も、その始まりは城管と同じような、女性係官の行為だったそうだ。あっぶねえな。

かつて、資本主義国家の迫害から免れ、独立を望む第三世界の人々の間で、共産主義が希望の光となった時代が存在した。だが、やがて時間が経ち判明したことは、共産主義なるものは単なるユートピア幻想であったのみならず、実際には少数の人々が政権を奪取して統治を行うための宣伝ツールにすぎないという現実であった。すでに崩壊したソ連や東欧社会主義圏の各国はもちろん、ベトナムやカンボジアやラオスなどの東南アジア各国においても、共産主義はその実践において人類文明への巨大な災厄をもたらす結果のみを残してきた。

各国が失敗した理由は、為政者の無能や貪婪のみではない。彼らが用いたマルクス・レーニン主義の統治思想そのものに、人間性が根本的に欠落していた点にこそ求められる。

だが、中国共産党はいまだに、本質的にこうした思考スキームに基づいた統治を継続している。そのことが、あのような問題だらけの社会を作りあげることになった。

さらに、中国共産党による一党独裁体制は、歴史上のあらゆる独裁政権と同じく、権力者たちの貪欲な本性がその政治に反映される。独裁者たちは、国民による政権の奪取を恐れる。ゆえに彼らの国民監視は厳しいものとなる。中国共産党は独裁的な権力を握りつつ、社会のあらゆる部分をコントロール下に置き、全国民に対しる監視を強めている。一方、中国共産党は資金の輸出や経済協力関係を通じて他国の政府を買収し、自らの側に引き寄せ続けている。これらの状況を生かして中国共産党は、いかなる手段をも辞さずに統治者としての地位を保持し続けている。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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