朝鮮半島(覚書)『地政学入門』 村山秀太郎
世界の成り立ちを知ろうってときに、地政学はとても重要な事を教えてくれるよね。戦後の日本は、そういうところが弱かった。なにしろ、軍事学においても、地政学的はもっとも重要な部分だからね。内容は世界史とそう変わるわけじゃないんだけど、地政学となると、それは戦略に直結する学問だからね。戦争の“せ”だけで悪者扱いだから、世界史は許されても、それを地政学につなげていくことなんか許されるはずもなかった。
にも関わらず、これだけ《地政学》と名のついた本が出てるのに、左翼系知識人はなんにも言い出しませんね。「そんな本を書く奴は、右翼反動勢力だ」ってやっつけてしまわなくてもいいんでしょうか。それとも、そんなことは、もう忘れちゃったんでしょうか。
今回は、くどくどと、そんなことを言いたかったわけじゃあなくて、ちょっとこの本、朝鮮半島に関する捉え方について、ちょっと覚書に残しておこうかな。
この本の、朝鮮半島の項目につけられた題名は、《地政学的難所に立たされた朝鮮半島の苦悩》。通常、半島は、そのつけ根を抑えられれば手も足も出せない。誰がつけ根を抑えたかによって、抑えたもののやり方を受け入れるしかない。
そんな中で民族の独自性を維持していこうと思えば、生じっかなことではいられない。誰になにを言われようが、卑劣であろうがなかろうが、民族的生存の前にすべてが優先される。バルカン半島なんかもそうで、だからこういう場所は、“火薬庫”になりかねない。日本にとっても、そうだったようにね。
その上で韓国を、《陸路は北朝鮮に塞がれ、海路は日本との兼ね合いがある。北朝鮮を警戒しつつ、中国の様子をうかがい、日米とも仲良くやる。そんな日米と中国との間で揺れ動く状況の中で、韓国は二股外交を続けてきた》のであり、近年、シナが力を伸ばしてくる中で、《日米の国力・影響力が低下し、国民の反日感情が高まるなかで、中国よりに舵を切り始めた》と捉えている。
たしかに韓国であれば、そういう考えられないような事態もないとはいえない。それが朝鮮民族の、朝鮮民族らしいところとしか言いようがない。
スターリンと毛沢東と金日成というこの世のものとも思われない組み合わせならば、北朝鮮という、ああいう国の存在もありうるわけだ。《スターリン+毛沢東+金日成=いろいろな困ったこと+金正恩》なわけだ。もはや、深く考えるのはやめよう。その自滅に巻き込まれないように、とばっちりを食わない準備だけは必要だけど。
だけど、韓国はそうも行かないよ。《中国に舵を切る》って、そんなふざけたこと、・・・だけど、韓国だからね。北朝鮮の存在を、この本は、《陸路を塞がれ・・・》って捉えるけど、それ以上に大きいのは、国境沿いのシナからの圧力がなくなったわけだ。シナから自由な政策決定が可能になった。アメリカの圧力は、むしろ日本にあって、その経済力で韓国経済は成長した。
たしかに韓流も、韓国経済も、いまはシナ頼りなんだよね。だけど、さすがに政治的にまでシナよりに舵を切るというのは、ありえない・・・はず・・・。半島人だからね。なにがどうなるか分からないってところはあるものの、北朝鮮の国境が崩れたとき、・・・ねえ。

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にも関わらず、これだけ《地政学》と名のついた本が出てるのに、左翼系知識人はなんにも言い出しませんね。「そんな本を書く奴は、右翼反動勢力だ」ってやっつけてしまわなくてもいいんでしょうか。それとも、そんなことは、もう忘れちゃったんでしょうか。
今回は、くどくどと、そんなことを言いたかったわけじゃあなくて、ちょっとこの本、朝鮮半島に関する捉え方について、ちょっと覚書に残しておこうかな。
この本の、朝鮮半島の項目につけられた題名は、《地政学的難所に立たされた朝鮮半島の苦悩》。通常、半島は、そのつけ根を抑えられれば手も足も出せない。誰がつけ根を抑えたかによって、抑えたもののやり方を受け入れるしかない。
そんな中で民族の独自性を維持していこうと思えば、生じっかなことではいられない。誰になにを言われようが、卑劣であろうがなかろうが、民族的生存の前にすべてが優先される。バルカン半島なんかもそうで、だからこういう場所は、“火薬庫”になりかねない。日本にとっても、そうだったようにね。
『地政学入門』 村山秀太郎 洋泉社 ¥ 1,620国際情勢の「なぜ」に答える 世界の「いま」と「未来」は地政学で見通せ❢ |
半島は陸から攻められれば、袋のネズミになってしまうという地政学的な不利を抱えた地形だ。その反面、「海に出やすい」というメリットはあるが、朝鮮半島の場合は、日本列島や中国、台湾などが海を塞いでいるため、シーパワーも活かしにくい。それに加えて、周辺には大国がずらり。東に日本、西に中国、北にはロシアがいて、政治的にはアメリカも深く関与している。19世紀までは、周囲の大国は中国くらいだったので、東部ユーラシアの各王朝の属国になることで国を維持してきたが、利害の対立する4ヵ国に囲まれてしまうと、話が複雑になる。韓国・北朝鮮は「どこの国と、どれくらいの距離感で接するか」という立ち回りに頭を悩ませているのである。 本書p158~ |
その上で韓国を、《陸路は北朝鮮に塞がれ、海路は日本との兼ね合いがある。北朝鮮を警戒しつつ、中国の様子をうかがい、日米とも仲良くやる。そんな日米と中国との間で揺れ動く状況の中で、韓国は二股外交を続けてきた》のであり、近年、シナが力を伸ばしてくる中で、《日米の国力・影響力が低下し、国民の反日感情が高まるなかで、中国よりに舵を切り始めた》と捉えている。
たしかに韓国であれば、そういう考えられないような事態もないとはいえない。それが朝鮮民族の、朝鮮民族らしいところとしか言いようがない。
スターリンと毛沢東と金日成というこの世のものとも思われない組み合わせならば、北朝鮮という、ああいう国の存在もありうるわけだ。《スターリン+毛沢東+金日成=いろいろな困ったこと+金正恩》なわけだ。もはや、深く考えるのはやめよう。その自滅に巻き込まれないように、とばっちりを食わない準備だけは必要だけど。
だけど、韓国はそうも行かないよ。《中国に舵を切る》って、そんなふざけたこと、・・・だけど、韓国だからね。北朝鮮の存在を、この本は、《陸路を塞がれ・・・》って捉えるけど、それ以上に大きいのは、国境沿いのシナからの圧力がなくなったわけだ。シナから自由な政策決定が可能になった。アメリカの圧力は、むしろ日本にあって、その経済力で韓国経済は成長した。
たしかに韓流も、韓国経済も、いまはシナ頼りなんだよね。だけど、さすがに政治的にまでシナよりに舵を切るというのは、ありえない・・・はず・・・。半島人だからね。なにがどうなるか分からないってところはあるものの、北朝鮮の国境が崩れたとき、・・・ねえ。


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