めんどくせぇことばかり 『はじめての哲学』 石井郁男

『はじめての哲学』 石井郁男

子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従ひて矩を踰えず

本書で取り上げられている14人の哲学者。それぞれ、《何歳の頃にどんなことを・・・》ってことが紹介されていて、一人ひとりの生涯を、孔子の人生観に照らし合わせて見てみたらどうかっていうんですね。そう言われて気になるのは、「自分がどうか」ってことですよね。

どうだったかなぁ~、私は・・・。学に志した覚えはないし、立った憶えはない。惑いっぱなしの人生ながら、50で天命は知った。・・・ような気がする。「どうだ、デカルト」って、デカルトに勝負を挑んでも無駄か。整然とした学問の再統一の原点こそ「我思う。故に我あり」であると目を輝かすようなやつだからな。

哲学者って呼ばれる連中が、時代に新しい視点を与え、そこから見つめなおすことで、人は新しい世界認識を得る。まるで上手に焦点を合わせた双眼鏡を与えられたように、細部まで世の中が見えるようになったって感じかな。それが哲学者たちの役割でしょ。

あすなろ書房  ¥ 1,512

哲学って、「いろいろ考えるのが好きだった人たちの歴史」ってことでしょ?・・・まぁ、そうね
第1章  古代ギリシャの哲学
タレス  ソクラテス  プラトン  アリストテレス
第2章  イギリス経験論と大陸合理論
ベーコン  デカルト  カント
第3章  ドイツ哲学の全盛期
ヘーゲル  ショーペンハウエル  ニーチェ
第4章  現代世界への挑戦
ダーウィン  マルクス  デューイ  サルトル
哲学者たちの役割が、世界の本当の姿を人々に明らかにするための視点を与えることにあるとしても、それが妥当なものであって、そこから見えた世界がたしかに世界の本当の姿であるとは限らない。もしも人々が、哲学者の歪んだ目によって誤った視点を与えられ、それを本来の世界と勘違いした者たちが、その勘違いをもとにして新たな世界をつくりあげようとしたならば、人々は無駄に、本来は味わう必要のなかった悲劇に叩き込まれることになるだろう。

哲学者たちってすごいと思うんだ。頭よくてさ。必死になって“知の格闘”に身を置いて、世界の解釈に道標をつける。ヨーロッパキリスト教社会には幾多の優れた哲学者が登場し、優れた業績を残した。にも関わらず、彼らの仕事はヨーロッパキリスト教社会を幸福に導いたのか。

世界の、他の地域を支配下に置き、その犠牲のもとにいい生活を送ったってことを幸福と呼ぶならば、哲学者たちの仕事は大成功だったわけだ。・・・、そんな結果から、哲学者の仕事をさかのぼるやり方は邪道かな。

そんな視点で考えたなら、マルクスの仕事はどういうことになるのやら。

「いったい人間が大事なのか、木が大事なのか。人間の権利は、木の権利の前に屈してはならないし、人間が木という偶像の前に敗れて、その犠牲になってはならない」とマルクスは語ったそうだ。この話、ドイツなら簡単なことなのかもしれないが、日本ならそう簡単には片付かない。
つまらない方向へ話を持って行ってしまいました。ごめんなさい。一杯やりながら書いているもんですから、なにが何のことやら。

そうそう、この本。「はじめての・・・」ということだから、そういうものとして購入してね。この本を読んだからといって、デカルトのなにがしかが分かるとか、そういう本じゃあありません。哲学と歴史との関連とか、古代から現代に至る哲学や思想の流れとか、そういうものを期待して読んでもらう本でもありません。

「はじめての・・・」なんですからね。“はじめて”なんだから、「ああ、プラトンという名前を教えてもらってよかった」と、「カントという哲学者がいたのか」と、そういうことが分かって「良かった、良かった」っていう本なんだから、そういうものとして考えてください。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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