『孤独の読書術』 里中李生
著者の里中さんは作家でエッセイスト。1965年生まれというから、私より5歳若い。《仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚などをテーマに、時代に流されない、物事の本質を突く厳しい自己啓発論を展開している。著作は累計260万分を超え、独自の筆致は男女を問わず幅広い層から熱狂的な支持を得ている》という著者の勧める25冊の本。
読書が趣味とは言っても、実はそんなに読んでる方じゃないし、わりと社会系のものに偏っているせいか、著者の里中李生さんのものを読んでない。上記のような作家さんなら、実際、私の読書と重なる部分は少なく、事実、“25冊”に取り上げられている本にも読んでないものが多く含まれる。いわゆる“自己啓発論”という、著者の本業に関わる部分に興味が薄いんだから仕方がない。
もちろん読んでいる本もあった。“ツァラトゥストラ”、“竜馬”、“修養”、“雪国”、“乳房”、“ブラック・ジャック”、“ゲーテとの対話”、“怪死人列伝”、“スッタニパータ”、“清貧”、“そして誰もいなくなった”、“中原中也”。それらを著者が、どのように紹介するのか。大変興味深かった。
だって、“竜馬”だって、“ブラック・ジャック”だって、“雪国”だって、それこそすでに語り尽くされたくらいのところがあるじゃないですか。それをどう料理するのか。・・・実際、面白かった。

同じように、ブログで読んだ本の紹介をしてるんだから、やっぱり興味深かった。ただ、どうしたって、私には里中さんのような文章は書きようがない。それは私はどうも、里中さんのように、“生きる”ことに真剣ではないようだ。“快楽”には強い興味があったが、それも里中さんのものとは違い、もっと動物的、衝動的なものだったような気がする。
・・・「“生きる”ことに真剣でない」って、いま自分で書いて、自分でショックを受けている。私、“生きる”ことに真剣じゃなかったのか。な~んだ。
まあ、その時、その時で、「こんなもんかな~」って感じでやってきたからな。親たちと同じようであればいいだろうと思ってたし、何かと考えるのは、めんどくさいしね。その日、その日、飲んで憂さ晴らししてたし、周りの奴らもそうだったから、そのままここまで来ちゃった。・・・そう考えると、しょうがない人生だな。
自分の人生を見つめなおすのは、惨めな思いにとらわれるからやめにしよう。みなさんもやめたほうがいいですよ。私と同じように、取り返しの付かない年齢に達している人は特にね。
この本にも紹介されている『ブッダの言葉ースッタニパータ』にもあるように、「犀の角のように唯一人歩め」ってことですね。おお❢ 『孤独の読書術』にふさわしいまとめ方じゃないですか。めでたし、めでたし。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
読書が趣味とは言っても、実はそんなに読んでる方じゃないし、わりと社会系のものに偏っているせいか、著者の里中李生さんのものを読んでない。上記のような作家さんなら、実際、私の読書と重なる部分は少なく、事実、“25冊”に取り上げられている本にも読んでないものが多く含まれる。いわゆる“自己啓発論”という、著者の本業に関わる部分に興味が薄いんだから仕方がない。
もちろん読んでいる本もあった。“ツァラトゥストラ”、“竜馬”、“修養”、“雪国”、“乳房”、“ブラック・ジャック”、“ゲーテとの対話”、“怪死人列伝”、“スッタニパータ”、“清貧”、“そして誰もいなくなった”、“中原中也”。それらを著者が、どのように紹介するのか。大変興味深かった。
だって、“竜馬”だって、“ブラック・ジャック”だって、“雪国”だって、それこそすでに語り尽くされたくらいのところがあるじゃないですか。それをどう料理するのか。・・・実際、面白かった。
『孤独の読書術』 里中李生 学研ぷらす ¥ 1,296君が1年後、急成長する25の本の読み方 |
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同じように、ブログで読んだ本の紹介をしてるんだから、やっぱり興味深かった。ただ、どうしたって、私には里中さんのような文章は書きようがない。それは私はどうも、里中さんのように、“生きる”ことに真剣ではないようだ。“快楽”には強い興味があったが、それも里中さんのものとは違い、もっと動物的、衝動的なものだったような気がする。
・・・「“生きる”ことに真剣でない」って、いま自分で書いて、自分でショックを受けている。私、“生きる”ことに真剣じゃなかったのか。な~んだ。
まあ、その時、その時で、「こんなもんかな~」って感じでやってきたからな。親たちと同じようであればいいだろうと思ってたし、何かと考えるのは、めんどくさいしね。その日、その日、飲んで憂さ晴らししてたし、周りの奴らもそうだったから、そのままここまで来ちゃった。・・・そう考えると、しょうがない人生だな。
自分の人生を見つめなおすのは、惨めな思いにとらわれるからやめにしよう。みなさんもやめたほうがいいですよ。私と同じように、取り返しの付かない年齢に達している人は特にね。
この本にも紹介されている『ブッダの言葉ースッタニパータ』にもあるように、「犀の角のように唯一人歩め」ってことですね。おお❢ 『孤独の読書術』にふさわしいまとめ方じゃないですか。めでたし、めでたし。


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