めんどくせぇことばかり 『元気になる❢ 日本の森を歩こう』 日本の森を歩く会

『元気になる❢ 日本の森を歩こう』 日本の森を歩く会

関東平野の西部にあって、奥武蔵の山並みは間近なものの、うちのあたりはまだ手前ながら、いったん高台に上がっている。一番の高台は物見山と呼ばれ、東への視野は遠く筑波を望む。いいところ、・・・だったはずなんだけど・・・。

うちから物見山に向かって、高低差はおよそ300mほど。西は物見山に塞がれ、南北も高台に囲まれている。この3方向、舗装された道路から外れて周辺から外への出口を探ると、それぞれの方角で、それぞれ3つのゴルフ場に阻まれることになる。なかには、中世の武将の館跡があり、文化財の看板も立っているが、近づくと看板の裏にはゴルフ場の鉄条網がはられている。

東京の友人たちは、うちのあたり、東松山という地名をきくと、“一番近いゴルフ場のあたり”という感覚だそうだ。確かに、関越高速に乗って、鶴ヶ島インターで降りれば、都心から1時間。いったい周辺に何箇所のゴルフ場があるんだろう。いったいどれだけの山が潰されたんだろう。武甲山は石灰岩を採るために削られた。この東松山周辺では、人がゴルフをするために、たくさんの山が潰された。

この本で、「ここの山がいいよ」なんて紹介されるまでもなく、それこそ私達の生活の中に、“山”はあったはずなのに。

COLOR新書  ¥ 時価
山に入り、森を歩き、人が関われば、森も人も健やかになれる
第一部  魅力的な日本の森に出かけよう
第二部  森をより深く味わう
第三部  森と木を理解するための20の知識
冒頭の対談で、養老孟司さんが「かつて日本の山が危機だった」ことについて語っている。江戸時代は、中期以降人口が増えたからね。3500万くらいかな。でも、“木”を燃料としてやっていくには、その人口でも多すぎたようだ。あちらこちらの山が、禿山になってしまっていたという。明治に入り、石炭が燃料として使われるようになって、日本の山は蘇った。・・・ものだと思っていた。だけど、どうも違うらしい。

養老さんがいうには、日本の山を根本から変えてしまったのは、敗戦による引き揚げだったという。外地から、民間人だけで300万人が引き上げてきた。一挙に、ものすごい住宅難に陥った。日本は木材を確保するため、国有林も含めて猛烈な勢いで木を切った。住宅需要に合わせて、禿山になったあとに生育の早い杉を植えた。植林から25年~30年経って、杉は最大の花粉を飛ばし始めた。国民の多数が花粉症になった。だから、多くの山に多様性がない。複雑な成り立ちの美しい森は、珍しい物になってしまった。

どうもなあ~。日本人が山を大切にしているとは、どうも、思えないんだよな~。確かに山ブームではあるけれど、ニュータウンを建設すると言っては山を削り、ゴルフ場をつくると言っては山を削ってきたじゃないですか。また、なんかで儲けにつながるなら、保護地区であろうがなんだろうが、規制を外して山を削るんだろうな。

「神様がいる」って言っても平気の平左なんだから、養老さんの言うとおり、いったん取り上げて公共財にした方がいい。・・・だけど本来、山は公共財なんだよな。




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東松山

こんばんは。
すみません、なんか下世話ですみません、東松山と言へば、ひゞきさんの焼き鳥と言ふか味噌だれ!!最高!!これは旨い!!!!而も、何でも合ふし、旨いし、埼玉は「うまい、うますぎる」と言ふ饅頭だけではなく、何でも旨い、旨すぎる!!

最近「奥武蔵グリーンライン」に魅せられてをります。埼玉は山梨ならぬ海無県ですが、すみません、初心者がかう言ふのもをこがましいですが、埼玉の魅力は山と史蹟だと思ひます。
「樂しくて、面白い!!」

橘右近大夫 さま

わりとね。いいところなんですよね。埼玉は。

奥武蔵グリーンライン。
私のところから、西の方角の光景そのものです。来春くらいには、山も歩ける体にしておこうと思ってます。
どこかそのへんで、すれ違えるかもしれませんね。

ありがとうございました



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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