めんどくせぇことばかり 『世界の城塞都市』 千田嘉博監修

『世界の城塞都市』 千田嘉博監修

この本は、ヨーロッパを中心とした城塞都市を紹介した写真集。基本的には中世に起源を持ち、近代に向けて整備されたものが多いですね。幾つかの例外を除けば、いずれもこぢんまりとしている様子は、中世ヨーロッパの力の限界を感じさせる。しかし、ここから始まったヨーロッパの拡大は、やがて城郭を飛び出して広域都市を発展させていく。

城塞都市が完全に無意味化されるのは、戦いの大規模化により戦いの質が変わったことかな。中央集権化が進むと共に、都市攻防戦のような戦いから軍団決戦型への戦いかたの変化。ヨーロッパの城塞都市の成立年代を見るとやはり中央集権化とそれに合わせた戦術、兵器の変化とともに、城塞都市はその役割を終えていったんじゃないかな。

そして現代、城塞都市は、どうやら新たな役割を与えられることになったようだ。ドイツのネルトリンゲン。クロアチアのドゥブロブニク。スウェーデンのヴィズビー。モンサンミッシェルは有名だけど、ルクセンブルクってこんなに綺麗だったっけ。ここは行ったはずなんだけど、いい思い出がない。いずれも、新しい役割は《世界遺産》。

『世界の城郭都市』    千田嘉博監修
開発社  ¥ 1,728

戦争、文化、宗教が集まり、対立したところで、その国の姿が伺える建造物
城壁に囲まれた城塞都市
海、崖、丘を利用した城塞都市
世界の要塞


最近、佐々木譲さんの歴史ものの本を読んでないような気がする。書いてないのかな。残念。安土城のことを書いた『天下城』は面白かったな。さらにその次の話、『獅子の城塞』では、穴太衆の若者次郎左が天正遣欧少年使節団に同行してヨーロッパに渡るんだよね。で、近代を迎えつつあったヨーロッパにおいて石積みを学ぶんだよね。

ローマでサン・ピエトルの円蓋にも関わったりしてさ。でも、すでに中央集権化が進んでいる段階だから、中世の都市国家は中央集権国家に吸収されちゃって、それまでの城塞都市を言うのは役割を終えていくんだよね。

そんななかで次郎左は、いまだに都市単位でスペインの強力な武力に対抗するオランダに仕事を見つけるんだよね。そんななか、次郎左はオランダの“ブレダ”で王冠堡の城塞を手掛ける。そのままブレダ攻防戦に巻き込まれ、オランダはスペインに降伏。

結局、ヨーロッパでの長年の石積み修行に励んだ次郎左は、徳川の天下が確定したことで日本に帰る目的を失い、ヨーロッパに永住することを決意する。・・・そういう話だった。
この本の最後に紹介されている要塞が、オランダのフローニンゲンにあるブールタング要塞なんだけど、これがとても素晴らしい星形要塞、いわば五稜郭なんだよね。次郎左はブレダで王冠堡を作っているけど、王冠堡ってのは、五稜郭のことだよね。ブレダはすぐ近くのはずで、なんかドキッとしてしまった。・・・次郎左の生きた証をみせられたようでさ。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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