『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』 江崎道朗
9月10日初版第一刷発行の本だよ。なんで、もう時価になってるんだ。しかも、定価よりも時価のほうが高くなってる。とてもいい本だよ。前っから、こういう本が出ないかなって思ってたんだ。きっと、まだ、どっかの本屋に残ってるよ。
たしかに内容は、すごい。ものすごい。これが江戸時代なら、最初から最後まで二昼夜くらいで書き写して、仲間たちと回し読みするところだな。
歴史学者チャールズ・ビアードの『ルーズベルト大統領と第二次世界大戦』は、ルーズベルトの戦争責任を鋭く批判した一冊。アメリカでは“卑怯な日本を打ち負かした英雄としてのルーズベルト”という見方が根強く、残念ながらこの本は、実質上、禁書と言っていい扱いを受けてきたそうだ。


当たり前だけど、戦争っていうのは一人で出来るわけじゃあない。それを捻じ曲げて、すべての責任を日本におっかぶせたのが東京裁判だ。これらの本を読むと、そのへんのところがよくわかる。
今も昔も、アメリカの中にも様々な考え方があって、その多様性は、とてもとても日本の及ぶところじゃないだろうね。それを対日本ってことに関しては、アメリカが一枚岩だなんて、あるはずない。F・D・ルーズベルトの時代にも、「日本の大きな力を維持することが、アメリカの国益につながる」と考える勢力は、けっして小さなもんじゃなかった。

たとえば、共和党のロバート・A・タクト上院議員もルーズベルトに批判的な人物で、ニュルンベルク裁判について以下のような発言をしている。
アメリカにもこんな真っ当な意見があったんだね。
大統領に就任したルーズベルトは、まずソ連を国家承認し、反共を唱える独日に敵対的外交を開始した。ドイツとイギリスの戦争がはじまると、ハーバート・フーヴァー前大統領、ロバート・A・タクト上院議員、ハミルトン・フィッシュ下院議員、アメリカ第一委員会のスポークスマンを務めたチャールズ・リンドバーグらが、ルーズベルトが導入する武器貸与法に反対する立場での発言を繰り返した。
「自国の安全保障に密接に結びつくわけではない外国の戦争に、アメリカはできるだけ関与すべきではない」
さらに、対日敵対政策に対しても、高発言している。
「強い日本を維持することが、アメリカの利益につながる」
日本で取り上げられることはほとんどないが、アメリカの保守派には東京裁判史観に疑問を持つ者たちが少なくない。それは、けっして“親日派”としての主張ということではなく、あくまでもアメリカの利益を追求する立場からして、東京裁判史観には問題があるということである。彼らが東京裁判史観に疑問を持つ理由は三つ。
この本に関しては、もうちょっと、続けたい。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
たしかに内容は、すごい。ものすごい。これが江戸時代なら、最初から最後まで二昼夜くらいで書き写して、仲間たちと回し読みするところだな。
歴史学者チャールズ・ビアードの『ルーズベルト大統領と第二次世界大戦』は、ルーズベルトの戦争責任を鋭く批判した一冊。アメリカでは“卑怯な日本を打ち負かした英雄としてのルーズベルト”という見方が根強く、残念ながらこの本は、実質上、禁書と言っていい扱いを受けてきたそうだ。
しかし、それは、けっして珍しい意見ではなく、支持者も少なくなかったって。残念ながら、日本での出版はだいぶ遅れて、2011年になってからで、日本題は『ルーズベルトの責任』。 |
同じく、ルーズベルトと同時代の議会人として、常にルーズベルトを批判してきたハミルトン・フィッシュ。彼の書いた『ルーズベルトの開戦責任』は2014年に出版された。いずれも貪るように読んだ。 |
当たり前だけど、戦争っていうのは一人で出来るわけじゃあない。それを捻じ曲げて、すべての責任を日本におっかぶせたのが東京裁判だ。これらの本を読むと、そのへんのところがよくわかる。
今も昔も、アメリカの中にも様々な考え方があって、その多様性は、とてもとても日本の及ぶところじゃないだろうね。それを対日本ってことに関しては、アメリカが一枚岩だなんて、あるはずない。F・D・ルーズベルトの時代にも、「日本の大きな力を維持することが、アメリカの国益につながる」と考える勢力は、けっして小さなもんじゃなかった。
『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』 江崎道朗 祥伝社 ¥ 時価?なんでこの本が、もう“時価”になってるんだ?圧力でもかかったか? |
たとえば、共和党のロバート・A・タクト上院議員もルーズベルトに批判的な人物で、ニュルンベルク裁判について以下のような発言をしている。
「事後法による裁判は、将来の侵略戦争の発生を食い止める役には立たない」 「勝者による敗者の裁判は、どれほど司法的な体裁を整えてみても、けっして公正なも のではありえない」 「ドイツ人戦犯12名の処刑は、アメリカの歴史の汚点となる」 「同じ過ちが、日本において繰り返されないことを切に願う。なぜならば、日本に対しては、ドイツと異なり、復習という名目が立ちにくいからだ」 |
大統領に就任したルーズベルトは、まずソ連を国家承認し、反共を唱える独日に敵対的外交を開始した。ドイツとイギリスの戦争がはじまると、ハーバート・フーヴァー前大統領、ロバート・A・タクト上院議員、ハミルトン・フィッシュ下院議員、アメリカ第一委員会のスポークスマンを務めたチャールズ・リンドバーグらが、ルーズベルトが導入する武器貸与法に反対する立場での発言を繰り返した。
「自国の安全保障に密接に結びつくわけではない外国の戦争に、アメリカはできるだけ関与すべきではない」
さらに、対日敵対政策に対しても、高発言している。
「強い日本を維持することが、アメリカの利益につながる」
日本で取り上げられることはほとんどないが、アメリカの保守派には東京裁判史観に疑問を持つ者たちが少なくない。それは、けっして“親日派”としての主張ということではなく、あくまでもアメリカの利益を追求する立場からして、東京裁判史観には問題があるということである。彼らが東京裁判史観に疑問を持つ理由は三つ。
- 当時の、ソ連や中国の膨張主義に対抗するため、日本の軍事行動は許されるべきであり、対日圧迫外交を繰り広げたF・D・ルーズベルトは間違っていた。
- 日本を「平和に対する罪」で裁くことは、実定国際法に反している。
- F・D・ルーズベルト政権内部にソ連のスパイが入り込んでいて、アメリカの国益を損なう外交が行われていた。
この本に関しては、もうちょっと、続けたい。


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