12月3日は秩父夜祭り
毎年おんなじ内容ですが・・・
12月3日は秩父夜祭りです。
かつて秩父は“お蚕”に食わせてもらってる山里でした。秩父銘仙と呼ばれた絹の市に合わせて行われたのが、お祭りの始まりだそうです。養蚕が盛んなところほど、他には何もない証拠。時代の移り変わりで“絹”がすたれると、秩父はただの山里です。
12月3日は秩父夜祭りです。
![]() | 秩父の生まれです。もう秩父を出てから34年が過ぎました。それでもいまだにこの時期になると、なんというのか、居ても立ってもいられない気持ちを持て余します。そんなに遠くに住んでるわけではないので、仕事が終わってから駆けつけたこともあるのですが。ふるさとの祭りって、そんなもんですよね。 |
そんな秩父を支えたのが武甲山です。全山、石灰岩からなるこの山は、我が身を削って秩父を支えました。12月3日の夜、この山の神である龍神が秩父神社に祀られる妙見様に逢いに山から降りてきます。逢瀬の場所が御旅所と呼ばれる秩父公園の玄武石の上。 | ![]() *ずい分前の写真をそのまま使ってるから、昔の市役所が写ってる。懐かしいな |
各町から出張った六台の屋台は、ここ御旅所に集結して二柱の逢瀬をお祝い申し上げるのです。
秩父夜祭り最大の見所は、これら屋台が御旅所への最後の難関、急な団子坂を引き上げられる場面です。折しも無数の花火が冬の夜空を焦がします。
秩父夜祭り最大の見所は、これら屋台が御旅所への最後の難関、急な団子坂を引き上げられる場面です。折しも無数の花火が冬の夜空を焦がします。
![]() | ギーィギーィと縦材、横材を軋ませる屋台の中から聞こえる屋台囃子というエンジン音が、引き手や観客の腹に直接振動を響かせます。五台が団子坂を登り、最後を飾るのが本町屋台。団子坂の急斜面で、本町屋台が斜めにかしぐとき、秩父の子らは呼吸さえ忘れて熱狂に取り込まれていくのです。 |
私はこのお祭りを象徴する場面の一つだと思っています。五年ほどこの場面を見ておりませんが、だんだん人に知られて集まる人も増える傾向にありました。混んでいるようでしたら、気をつけてご観覧下さい。
この場面を見たら、屋台について秩父神社に行くといいでしょう。この間、宮地や他の町の屋台も見られるでしょうし、神社の境内では当番の町の屋台が舞台を広げて田舎歌舞伎を奉納している様子を見られるかも知れません。正面の番場通りあたりでしけこんで、一杯やりながら通りを見れば、お祭りを楽しんでいただけると思いますよ。 おみやげは秩父駅に併設された“地場産センター”に売ってる「豚の味噌漬け」なんかいかがでしょう。500円のやつ。近所にお配りしても喜ばれてますよ。
どこからでも見えます。武甲山。山肌は削られて、無残な姿を晒しています。でも、神の山なのです。秩父を救ってくれた秩父人の誇りです。この山を馬鹿にする人には来ていただきたくはありません。
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