『感動の日本史』 服部剛
服部剛さんの本は、前にも一度紹介している。『先生、日本ってすごいね』って本で、今日紹介する『感動の日本史』同様、日本の子どもたちに、日本の素晴らしさ、日本人であることに誇りを持つことができる話を集めたものでした。 |
服部剛さんは中学校の社会の先生で、“授業づくりJAPAN横浜”の理事を務めておられるという。政治的背景を汲み取ろうとする人もいるかもしれないけど、これらの本にかかれていることは、なかなか探り当てるのが難しいものばかりで、非常に貴重な活動であることはまちがいありません。
日本の若者たちが、突出して自己を卑下している特徴が見られ、自殺率が高く、自己肯定率が低い。著者は、その原因の一つに、健全な歴史観が欠落していることをあげている。そして、“本当は世界に誇れる日本の歴史”を知ることにより、つまり、先人への感謝の念と日本人としての誇りに目覚めることで、自ずから生きる力が高まり、健全な世界観を培うことにつながる。まさにその通りで、私なんかは読ませていただくばかりで、なんともありがたい話だ。
さらに言わせてもらえば、戦後の日本の教育においては、健全な歴史観を養うための教育が蔑ろにされてきただけではないということだ。むしろ、積極的に、日本を卑下するための教育が行われてきた。そして、全体としては、今でもそれが継続されているということだ。
たとえば、服部さんの本を読んだ若い人たちは、歴史の教科書に書かれていることとの矛盾に気づくことになるはずだ。歴史の先生の多くは、平気で、その教科書に書かれていることを教えているということだ。・・・本当だよ❢
『感動の日本史』 服部剛 致知出版社 ¥ 1,620なぜか学校では教わらなかった日本の偉人たちの物語11 |
先に、「政治的背景を汲み取ろうとする人も・・・」ということを書いたけど、著者の活動には敵も多いはずだ。まったく真っ当な、貴重な仕事なのにね。南京事件がどうのこうのとか、従軍慰安婦がどうのこうのとか、さらに言えば、リメンバー・パールハーバーだとかなんだとか。
シナや韓国の人をどうのこうの言うより、アメリカの歴史学者たちは、日本を蔑むことこそが本来の業務と考えているんだそうだ。国連もそういった傾向にある。昨年の5月には、アメリカを中心に、ヨーロッパやオーストラリアで活動する日本専攻の歴史学者187人が、「慰安婦問題と関連した歴史的事実を歪曲しないよう促す」声明を発表した。また、ユネスコは、シナの言い分を一方的に受け入れて、南京事件関連文書をユネスコ記憶遺産に登録することを決定した。
背景には、社会主義陣営の崩壊で、かつて、日本の社会主義化に燃やした情熱のやり場を失い、日本を蔑むことだけに歪んだ情熱を傾ける勢力の存在がある。それもまた、まちがいのない事実なのだ。 |


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