めんどくせぇことばかり 『誰も知らない世界のことわざ』 エラ・フランシス・サンダース

『誰も知らない世界のことわざ』 エラ・フランシス・サンダース

“世界のことわざ”

とは言ったものの、紹介されているのはたったの51個。だけど、その一つ一つがすごい。ん~、説明しにくい。・・・たとえば、ポルトガルの《ロバにスポンジケーキ》ということわざ。

どう?・・・なんか、思い浮かぶことわざがない?・・・そう、《豚に真珠》、それから、《猫に小判》ですよね。そのものの価値や本来の扱い方を分かっていない人、それを得るに値しない人に何かを与えることの無意味さを表すことわざですね。それが、ポルトガルでは、《ロバ》であり、《スポンジケーキ》なんですね。なぜ、《ロバ》なのか。なぜ、《スポンジケーキ》なのか。そこには、そのまま、ポルトガルという国の歴史社会が存在しているわけですね。

これを読んだ時、なんか、昔、同じような感覚、ワクワクするような感じを抱いたような気がしたんだ。なんだっけな~って、しばらく考えて思い出した。はじめて、『民族ジョーク』の本を読んだ時の感覚だ。あの時の、「もっと読みたい」、「もっと知りたい」って感じ。おそらく、いや、まちがいなく、《世界のことわざ》にも、《民族ジョーク》並の奥深さ、ディープな世界が広がっているに違いない。

『誰も知らない世界のことわざ』   エラ・フランシス・サンダース
創元社  ¥ 1,728

文化によって食べるものや着ている服が違うように、ことわざだって違うのです


それにしてもな~。《ガレージにいるタコのような気分》って言われてもな~。私はいったいどうしたらいいんでしょう。な~んて思ってたら、英語では、To feel like a fish out of water.・・・つまり、「水の外にいる魚みたいな気分」ってことで、そういうことなら日本だって、《陸に上がった河童》って、立派なことわざがあるじゃないですか。

肌の色や、話す言葉が変わっても、けっこう考えることは、おんなじなんでしょうかね。なんて思っていると、イタリアには《頭のなかにコオロギがいっぱい》という言い回しがあるそうで、・・・どうしたらいいんでしょう。これは難しい。「ナンセンスと呼ぶのにふさわしいもので頭が一杯だ」ということだということなんだけど、・・・困りましたね。

だけど、なんだか、全否定ではないみたいね。だって、コオロギだもんね。とりとめは、・・・全く無いかもしれないけど、だけど、そこから誰も考えつかなかった、素晴らしいものが生まれるのかもしれない。

ラトビアの嘘つきは、口から小さなアヒルを吹き出す。ドイツ人は死ぬとラディッシュを下から見ることになるらしい。スウェーデンの上流階級はエビサンドにのったような人生を過ごす。気分のいいアイルランド人は豚の背中に乗ったような気分。イタリア人はオオカミの口の中に入るつもりで頑張るらしい。

いずれも、背景にとてつもない時間の流れと、もしかしたらとてつもなく馬鹿馬鹿しい歴史が眠っているのかもしれない。

日本もね。ほら、本当は悪いことを考えているのに、それをさとられないようにしようとしている人は、変なものをかぶったりするじゃないですか。他所の国の人からすれば、「なんだそりゃ?」ってことになると思うよ。

ヘブライ語のことわざに「目から遠ざかれば心からも」というのがあるそうです。英語なら、Out of sight,out of mind. 日本なら、「去る者は日々に疎し」・・・やっぱり通ずるところもありますね。

この本、装丁も素敵だし、“本”として、とても素晴らしいと思います。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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