めんどくせぇことばかり 『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』 手島龍一

『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』 手島龍一

私なんか完全に対局にあって、まず、人が私に向かって何か喋りたくなるなんてありえない。だって、いつも、近寄ってくるなオーラ出しちゃってるしな。飲み会のときに若い連中から、「いつもなんで不機嫌なんですか」って言われる。・・・どうも、すみません。

でも、これまでに何度か、「あれ、喋りすぎてるなぁ」って感じたことはある。なかでも、Yさん。この本を読んでみると、あの人は、スパイになるべきだった。特別関係を持つ必要のない頃は、なんか軽々しくて、ベラベラと口数の多い、あんまり好きになれないタイプの人だろうと思いこんでいた。

それが、本当にたまたま二人で飲み屋に入ることになると、酒が回るほどに、喋っているのは私の方だった。あとになって、どうして自分があんなにYさんに話をしてしまったのかと後悔したが、それがYさんの“人となり”、人としての魅力なんだろうと、納得した。

Yさんを、ただの女好きの公務員で終わらせてしまったのは、日本にとって大きな損失だったな。

この本の著者は、手嶋龍一さん。外交ジャーナリストで作家という肩書だけど、もとはNHKの人でしょ。2001年の9月11日、あの時、ワシントン支局長を務めていたんだって。そうか。あの時のNHKの報道は、手嶋龍一さんだったんだ。いったいどういう経緯でインテリジェンスの世界に言及するようになったのか。

NHKの海外支局勤務の人間として、真剣に外交に取り組む毎日からということに尽きるんだろう。ただ、お父さんの影響下に、人間と世間を見る目を見に付けてきたこともあるだろう。

そう言えば、手島さんは、私の知ってるYさんに、お顔がそっくりなんだ。とても優しそうでね。顔の作りも関係あるのかな。


《斜め上からこんにちは》
http://anincline.com/teshima-ryuichi/
マガジンハウス  ¥ 1,620

磁力のようなスパイの魅力に抗えず、人はいつか、秘密を語り始まる
第一章  「パナマ文書」の紳士録
第二章  「パナマの仕立屋」の世界
第三章  パーフェクト・スパイの迷宮
第四章  伝説のスパイの現像
第五章  裏切りの風土ーダブル・エージェントとは何者か
第六章  銀座を愛したスパイ
第七章  サイバースペースの反逆者

そうそう、《パナマ文書》。すごかったね。モサック・フォンセカっていう法律事務所を通して、オフショア金融センターの低税率で税金逃れしてきた企業や人の資料が流出した。その数、21万4000件。情報提供者は“ジョン・ドゥ”。いったい、何者か。

まあ、シナ人がすごいな。なにしろ、腐敗追求を最重要課題として取り組む習近平が、率先して脱税に手を染めてるんだからさ。その他にも、天安門の虐殺者こと李鵬の娘はタックス・ヘイブンを活用して浪費の限りを尽くしているという。ニューヨーク・タイムズは温家宝の不正蓄財は2700億円をくだらないと報道した。失脚した薄煕来の妻谷開来は愛人のイギリス人ニール・ヘイウッドを通じてタックス・ヘイブンに関わった。薄熙来が中国共産党の内部抗争に関わると、薄一族の金の流れを握っていたヘイウッドは、“知りすぎた男”として消されてしまった。

怖い世界だな。この間、プーチンが来日したけど、プーチンもモサック・フォンセカを通じて脱税してた。安倍首相は“太陽”となって、ウラジミールの上着を脱がそうとしたけど、脱がしたって、何重にも着込まれた防弾チョッキしか出てこないんじゃないか。本当は、北風となって、ウラジミールの足元をすくってやった方が、きっと効果があった。

ロシア経済が息を吹き返すためには、プーチンが下りるしかない。そう思ってたけど、プーチンは、絶対に下りるわけに行かない状況なんだな。だったら、そういう行動を取るべきだったな。

あれ、《パナマ文書》のことばっかり書いちゃった。これが主題というわけでもないのにね。キム・フィルビーにリヒャルト・ゾルゲら、時代を変えてしまった、・・・それもおそらく、人類にとって不都合な方向へ・・・スパイたちの話、是非一読を。私は、彼らの魅力から逃れられないかもしれない。

巻末に、手島さんおすすめのスパイ小説数篇が紹介されてます。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

未読

こんにちは。

手嶋龍一さんの近著を読まれたんですね。

読みたいと思っているのですが、こちら田舎の書店には置いていないんですよ(悲)

amazonで購入しようかな・・・

よんちゃん さま

興味深いけど、遠い。遠いだけに、興味深い。
私にはそんな世界だな。幸か不幸かね。
・・・幸、・・・ですね。

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ

「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。
米英両国の外交に過ちはなかったのか。
あったとすればそれは何だったのか。
それを真摯に探ろうとする歴史観だ。
英米独露の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が、実は「必要」も「理由」もない戦争だったことを明かす。
これから出る本




































当ブログ内人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい