めんどくせぇことばかり 『居酒屋ぼったくり』 秋川滝美

『居酒屋ぼったくり』 秋川滝美

すでに、第6巻が出されるほどの人気シリーズ。店の屋号が題名という直球勝負。その題名だけで、客との人情の絡んだ料理ものと、簡単に察しはつく。

『誰でも買えるような酒や、どこの家庭でも出てくるような料理で金をとるうちの店は、もうそれだけでぼったくり』が口癖だった父。いつの間にかそれが店の屋号になったのは、常連客の悪乗りが原因だったようだ。ともあれ、少しでも客をうならせる味を追う店主と、武骨な店主を補って余りあるほど愛嬌をふりまく女将の店、“居酒屋ぼったくり”。

不意の事故で亡くなった夫婦の跡を継いだのは、二人の娘たち。手ごわく、同時に温かい常連客を相手に、目指すのは、客をうならせる料理と酒を出せる店。
・・・土台はそんなところ。で、あとは「義理人情が絡んだ、料理と酒の本」というくくりでいいのかな。

実は私、読んだのは第1巻なんですよ。こんなものすごい題名なのに、これまで目に留まらなかったんですね。それで、6巻まで出てるような本なら、1巻から読んでおこうと思ってね。

紹介されている料理は、なかには真似してみようかなってものもある。レシピが書かれてるわけじゃないけど、だいたい想像はつく。酒の方は、あんまり詳しくないんで、何にも言えないけど、正月には『吉乃川の厳選辛口』で燗をつけてやってみよう。


『居酒屋ぼったくり』    秋川滝美
アルファポリス  ¥ 1,296

名に似合わずお得なその店には、うまい酒とおいしい料理、そして義理人情がある


第1巻を読んでみて、料理とか酒とか、参考にさせていただく部分はあったんだけど、私は2巻以降は、もういいや。いや、好き好きだと思うんですよ。・・・というのは、「この本が」、というより「この居酒屋が」。この居酒屋では、私は窮屈だ。あっという間に、違うことを企んでしまう。

もう地元では、職場の宴会以外、居酒屋に出入りしなくなって久しい。。飯のうまい店もあったし、酒のいい店もあった。主人や女将さんの人柄に惹かれたこともある。でも、人と人との付き合いってのは、長くなればなるほど、面倒なことが増える。面倒も含めて、一切合切つきあっていこうってのが常連なんだろうけど、私は、常連の“じょ”の字くらいのところで腰が引けてしまう。
それだけならいいけど、向こうの方から“おことわり”された店もある。あるいは、知らないうちにつぶれていた店もある。

店の方も、客の方も、人間として凸凹してないと、居心地が悪い。自分がダメな人間だからだろう。「いいところもあれば、悪いところもある。差し引きすると、ちょっと悪い方が勝つくらい」ってのが丁度いい。人間にとっての“居心地”なんて、そんなもんだと思うよ。だから、居心地のいい店で、常連になるなんて、至難の業。だって、私がその前にとんずらするか、あるいは、店の方がつぶれてるからね。

「いっそのこと、料理も酒も、自分でやった方が楽だ」っていうことになると、その程度の料理と酒でやってきたということになる。そう考えると、私はずっと、居酒屋にぼったくられて来たのかもしれない。

《居酒屋ぼったくり》は、私にとっては、さほど居心地のいい場所じゃないんだけど、こういうところがいいって人だっていると思う。ぜひ、試しに読んでみてね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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