めんどくせぇことばかり 『世間のカラクリ』 池田清彦

『世間のカラクリ』 池田清彦

単行本で出たのが2014年の9月、文庫になったのが2016年の11月。タイムリーとはいいがたいが、書かれていることに、それほど古さは感じない。

糸魚川の火事は大変だった。この間、被災者に対する《住民説明会》が行われたというニュースを見た。「火災の広がりをなぜ防ぐことが出来なかったのか」とか、「がれきの撤去費用は行政が全額を負担してほしい」とか、「自分が聞きたかったことと市の説明や回答には隔たりを感じた。再建に向けた迅速な対応を期待している」とか、・・・。

気持ちはわかる。言うことによって、気持ちが晴れることもある。

人間は、生きている以上、ある程度の不幸は避けられない。“程度”っていうのは人によりけり。それに、生きている以上、ふつうは死ぬ。著者の池田清彦さんは科学者だから、その辺、細かいところまで厳密に切り込むけど、別に科学的に考えなくても不幸は起こるし、死ぬときは死ぬ。

後半では、健康や“がん”についてページがさかれている。たしかに“がん”で健康を損ない死ぬ人が多いのだからおかしいわけじゃないんだけど、私に関していえば、そういったことにこだわることの方が煩わしい。中に、「虫取り」に行って、70歳手前で亡くなった方のことが書かれていたが、理想的だ。

凶悪犯罪、イルカ漁、大麻取締法。切り込み方が気持ちいいですね。バッサリって感じでね。でも、日本がアメリカの51番目の州になるって話はありえない。《中国の脅威がなくなること、アメリカの政策について内部から意見が言えることがメリット》って言うけど、日本の人口は1億2000万人もいるんだからね。日本も日本じゃなくなるかもしれないけど、アメリカもアメリカじゃなくなるよ。日本が抱える問題は小さくはないけど、ちょっと、債務問題に関してはどんなもんかな。

『世間のカラクリ』    池田清彦

新潮文庫  ¥ 529

不都合な事実の数々に鮮やかに切り込む痛快サイエンス時評
Ⅰ 社会的な病気と政治的なウソ
Ⅱ ウソが通って事実が引っ込むー環境問題という病
Ⅲ 健康と生命をめぐる病的なまでの欲望
Ⅳ 現代最大の病気「がん」についての妄信


民主主義を後生大事にする風潮には、私も辟易。《民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが》ってのはチャーチルの言葉。それしかみんなを納得させる方法がなかったっていう、不幸な方法に過ぎないんだ。

民主主義が幅を利かす世界で今、《世界全体で今世紀後半には、人間活動による温室効果ガス排出量を実質的にゼロにしていく方向》が多数意見となった。パリ協定ね。“人間活動による温室効果ガス排出量をゼロ”にすることによって、世の風潮をそちらに進めることによって利益を得ている人が、多数を占めたんでしょうね。

ここでは“温室効果ガス”って言ってるけど、“二酸化炭素”の排出をゼロにできるって本気で考えてる人が、どこにいるの?わかっててそう言ってるところがひどいよね。

池田先生は、タバコを吸う人がどんどん減ってるのに、肺がんになる人はどんどん増えている。肺がんの主な原因はタバコじゃないことは明らか。たぶん大気汚染って言ってる。犯人は自動車?シナから飛んでくるPM2.5?

都市部の温暖化はヒートアイランド現象。自動車作りは、あの熱エネルギーを外に逃がさない工夫をするんだね。ハイブリッドなんかより、そっちの研究すればいいのにね。

でも、ヒートアイランドは別にして、ここのところ温暖化してないってのは、もう確実なことですよね。寒冷化してるんですよね。

池田先生が心配してた。
そのうち、寒冷化が進んでも、CO2削減政策をシステムとして組み込んでしまった社会は、温暖化するためにもっとCO2を出しましょうという話には絶対にならない。どうなるかというと、狡猾な科学者がある条件の下ではCO2の増加は寒冷化するというコンピュータ・シュミレーションを考えだし、現在の地球はこの条件に当てはまるので、このままでは地球は氷河期になるのは必然だ。皆さんもっと、CO2を削減しましょう、という話になるよ。まあ、そうなる前にIPCCは崩壊してほしい。
本書p79

残念ながら、IPCCは、もう言い出しました。おそらく、池田先生がその心配を書いてそんなに立っていないうちに・・・。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5 次評価報告書では、現在、海洋は産業活動により排出された二酸化炭素の約3 割に相当する量を吸収する、重要な吸収源となっており、海洋酸性化を引き起こしていることが示されました(参考1)。このまま大気中への二酸化炭素の排出量が増加し続ければ、海洋が二酸化炭素を吸収する能力が低下し、地球温暖化の進行が加速されることが懸念されています》ってさ。端っから目的ありきの研究だから、なんとでも言って、実証なんてこれっぽっちもする必要ないんだからね。悪い奴らだよね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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