『「反日韓国」の苦悩』 呉善花
最終章が第4章で、《韓国人がノーベル賞を取れない理由》という章なんだけど、そこにもたくさんの、日本人と韓国人の資質の違いが書かれていて、とても参考になったし、これからもそれを韓国理解に生かしていきたい。ただ、その最後の方に、次のように書かれていた。
《こうした日本との比較を通じて、また、これまで述べてきた文化的な背景から見て、韓国は少なくともあと二十~三十年はノーベル賞を取ることが難しいと思います。》
これは、どうでしょう。状況を鑑みるに、“ノーベル賞”なんてのんきなことを言っていられる段階でしょうか。この間、最初の方だけ読んで、一度、記事に書いてしまったけど、今、韓国は大変な状況ですね。
《高齢化するほど自殺率が高まる社会》、《「成果主義」「競争社会」で進む相互不信》、《金大中が進めたIT化・英語偏重で尊敬をされなくなった高齢者》、《競争に敗れ、リストラされて、離婚。または一家離散》、《カード社会化により増え続ける家庭債務》、《借りた金を返さないことを“悪”としない国民的風潮》、《もらうことを“当たりまえ”と考える姿勢》、《恥も外聞もなく蔓延る被害者ビジネス》。
国の力っていうのは、政治・経済・社会・軍事と、いろいろな尺度がある。それらの総合力でもあるんだけど、最後に問題になるのは、“生きる姿勢”だと思う。世界から袋叩きにされて、ボロボロになった日本だけど、日本人としての“生きる姿勢”は、失われていなかった。いろいろ失ったものは大きいけど、それだけは失わなかった。そう、思ってます。
今の韓国は、ちょっと、“目も当てられない”状況になっているように思える。もう一度、冒頭の“序に代えて”に戻るけど、そこで呉善花さんはこう言ってるんですね。
《現在の韓国では、民意とは事実上、国民情緒を意味し、「民意は天意」とするポピュリズムが、政治世界を強く支配しています。朴槿恵大統領は、その意味での民意=国民情緒に最も忠実に従ってきた大統領だといっていいでしょう》
「民意は天意」っていう恐ろしさ。《天意》による易姓革命によって王朝交代を繰り返すというのは、シナの儒教思想による歴史解釈だよね。その場合、《天意》っていうのは、最終勝者の理屈で、あとからしか説明のしようのないもの。だけど、韓国の《天意》っていうのはすごく生々しくて、今の観光人の《民意》なわけです。
《競争社会》、《成果主義》、《拝金主義》、そして、それらすべての背景にある徹底した朱子学思想。呉善花さんが言ってるけど、日本も江戸時代に朱子学を官学にしているけど、不徹底なものだったし、それに反する学派も力を持っていた。なにより、徹底された朱子学は、日本人には向かない。朱子学はシナで生まれたわけだけど、シナは広すぎて、すみずみまでそれが広まるという状況には至らなかった。唯一、李氏朝鮮だけが、まるで国土にローラーをかけるように、朱子学を徹底させた。
その結果、生まれたのが、両班の生きる姿勢。身分階級をして、働くことを蔑み、技術を蔑み、文化を蔑み、日本人を蔑む。根拠もなく、自分は敬われるはずだと思い込み、それを周囲に要求する。現状の韓国経済の中で、仕事に見放され、人間関係を見失った彼らの民意は、「政治が悪い。財閥が悪い。社会が悪い。おまけに日本が悪い」・・・目に見えるようじゃありませんか。
2015年12月に発表された“日韓合意”。釜山領事館前における少女像新設という暴挙に、日本は大使召還という形で感情の表明をしましたが、もう、どうにもならないでしょう。韓国に関しては、期待する方が悪い。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
《こうした日本との比較を通じて、また、これまで述べてきた文化的な背景から見て、韓国は少なくともあと二十~三十年はノーベル賞を取ることが難しいと思います。》
これは、どうでしょう。状況を鑑みるに、“ノーベル賞”なんてのんきなことを言っていられる段階でしょうか。この間、最初の方だけ読んで、一度、記事に書いてしまったけど、今、韓国は大変な状況ですね。
《高齢化するほど自殺率が高まる社会》、《「成果主義」「競争社会」で進む相互不信》、《金大中が進めたIT化・英語偏重で尊敬をされなくなった高齢者》、《競争に敗れ、リストラされて、離婚。または一家離散》、《カード社会化により増え続ける家庭債務》、《借りた金を返さないことを“悪”としない国民的風潮》、《もらうことを“当たりまえ”と考える姿勢》、《恥も外聞もなく蔓延る被害者ビジネス》。
国の力っていうのは、政治・経済・社会・軍事と、いろいろな尺度がある。それらの総合力でもあるんだけど、最後に問題になるのは、“生きる姿勢”だと思う。世界から袋叩きにされて、ボロボロになった日本だけど、日本人としての“生きる姿勢”は、失われていなかった。いろいろ失ったものは大きいけど、それだけは失わなかった。そう、思ってます。
『「反日韓国」の苦悩』 呉善花 PHP研究所 ¥ 999 貧困、経済苦による自殺の増加。拝金主義に、横行する被害者ビジネス |
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今の韓国は、ちょっと、“目も当てられない”状況になっているように思える。もう一度、冒頭の“序に代えて”に戻るけど、そこで呉善花さんはこう言ってるんですね。
《現在の韓国では、民意とは事実上、国民情緒を意味し、「民意は天意」とするポピュリズムが、政治世界を強く支配しています。朴槿恵大統領は、その意味での民意=国民情緒に最も忠実に従ってきた大統領だといっていいでしょう》
「民意は天意」っていう恐ろしさ。《天意》による易姓革命によって王朝交代を繰り返すというのは、シナの儒教思想による歴史解釈だよね。その場合、《天意》っていうのは、最終勝者の理屈で、あとからしか説明のしようのないもの。だけど、韓国の《天意》っていうのはすごく生々しくて、今の観光人の《民意》なわけです。
《競争社会》、《成果主義》、《拝金主義》、そして、それらすべての背景にある徹底した朱子学思想。呉善花さんが言ってるけど、日本も江戸時代に朱子学を官学にしているけど、不徹底なものだったし、それに反する学派も力を持っていた。なにより、徹底された朱子学は、日本人には向かない。朱子学はシナで生まれたわけだけど、シナは広すぎて、すみずみまでそれが広まるという状況には至らなかった。唯一、李氏朝鮮だけが、まるで国土にローラーをかけるように、朱子学を徹底させた。
その結果、生まれたのが、両班の生きる姿勢。身分階級をして、働くことを蔑み、技術を蔑み、文化を蔑み、日本人を蔑む。根拠もなく、自分は敬われるはずだと思い込み、それを周囲に要求する。現状の韓国経済の中で、仕事に見放され、人間関係を見失った彼らの民意は、「政治が悪い。財閥が悪い。社会が悪い。おまけに日本が悪い」・・・目に見えるようじゃありませんか。
2015年12月に発表された“日韓合意”。釜山領事館前における少女像新設という暴挙に、日本は大使召還という形で感情の表明をしましたが、もう、どうにもならないでしょう。韓国に関しては、期待する方が悪い。


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