めんどくせぇことばかり キリシタン禁制(覚書)『日本に外交はなかった』 宮崎正弘・高山正之

キリシタン禁制(覚書)『日本に外交はなかった』 宮崎正弘・高山正之

BBC NEWS JAPAN 2016/02/19
【米大統領選2016】「キリスト教徒ではない」 ローマ法王がトランプ氏発言を非難
http://www.bbc.com/japanese/35610162
(抜粋)
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は18日、米大統領選に立候補しているドナルド・トランプ氏がメキシコとの国境に不法移民を防ぐ壁を建設すると発言していることについて、キリスト教徒らしくないと述べた。
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やりましたね。大統領就任を目前にして明言しておりました。「米墨国境に壁を作り、その費用をメキシコに請求する」と。さて、壁を作るだけじゃないんです。その費用をメキシコに請求するっていうんですから、なおのこと《キリスト教徒ではありません》よね、教皇様。“破門”ですよね。

《異例の発言》ということなら、ドナルド・トランプどころではない。フランシスコ1世は、そのドナルド・トランプを“破門”にするって言った。あるいは、ウソだったのか。

2013年9月、フランシスコ1世は、「教会は人々の実質的な生活条件を理解しなければならない」としながら同性愛者、離婚した人、中絶女性に慈悲を施すことを促す言及をした。それからほんのわずかの間に、同性愛は世界中で認知が広がっている。実際には、“同性愛”などという簡単なことではない。性的嗜好は千差万別だ。性にかかわる問題であるだけに、たいていの人間は口には出さずに世間と折り合いをつける。それを簡単に“同性愛”など、問題の矮小化も甚だしい。・・・まあ、いいや。今はそれを問題にしたいわけじゃない。

『日本に外交はなかった』    宮崎正弘・高山正之

自由社  ¥ 1,080

二人のジャーナリストが語る、外交から見た日本の混迷
上 古代から明治維新
「日本に外交はなかった」という言葉
日本文化を花開かせた「遣唐使」廃止
足利義満の屈辱の外交
鎖国は賢明な外交政策
江戸の外交
研ぎ澄まされた聖徳太子の外交感覚
元寇に見せた北条時宗の外交
とんでもない朝鮮通信使
キリスト教排除
幕末に見る日本人の気概外交
下 明治維新から現代
ロバート・バウン号と榎本武揚
お雇い外国人エミール・ベルタン
外交官試験に通った堀口九萬一と白鳥敏夫
日英同盟と日露戦争
日米対立
真珠湾奇襲
アメリカのエージェントとなった外交官
ノンキャリアをいじめる外務省
慰安婦問題で朝日と共犯になった外務省
三島由紀夫が乗り移ったストークス
朝鮮問題で引きずり込まれた日清戦争
お雇い外国人ヘンリー・デニソン
三国干渉とドイツ
対華二十一箇条の要求
日米開戦
「最後通知」手交延滞
外交官試験廃止
教育主権を中国、韓国に手渡した
南京事件が世界遺産になった

取り上げたいのは、この本でも紹介されている、イエズス会士たちの宣教とバテレン追放令の話。

あの頃、宣教師たちは、一般的に神仏を悪魔とみなし、仏像や神体を破壊すべき偶像と考えていた。キリシタンによる寺社の破壊、神仏に対する冒清の記事は、探せばいくらでも見つかるというし、イエズス会がそれらの行為を自分たちの布教成果として重視していたと考えられる。秀吉が、寺社破壊についてコエリョに詰問したところ、熱心な日本人信徒の自発的行動であり、宣教師が直接指導にあたってはいないと責任逃れをしているが、しかし、これらの行為は、イエズス会の意図であることは間違いない。オルガンティーノもヴァリニャーノあての書簡で、寺社の償却を強く希望している。

寺社勢力は、何といっても日本社会における一大勢力であった。その説くところは、戦国の混乱に惑う人々を救うのに十分ではなかった。戦国時代に、キリスト教の教えにすがろうとする日本人がいたのは、そんなところにも理由があるだろう。大名たちの中には、南蛮貿易の利を目当てに、キリシタン大名と呼ばれた者もいた。高山右近の信仰心がどうのこうのと問題にするつもりはない。その前に、まず、宣教師たちの、前述のような姿勢があったということだ。

このころのキリスト教は、“寛容”からは程遠い、対極に位置する宗教といっていい。イエズス会士も、その姿勢に揺るぎはない。スペインの軍事力に頼ることも、目的のためであれば、ためらわない。結果として、日本にその方法を取ることが効果的ではないと判断しただけの話だ。

教会領と称して日本を蚕食するわ、日本人を奴隷として売り飛ばす片棒は担ぐわで、イエズス会ってのは、日本にとって大変危険な組織だった。高山右近はそれが見抜けなかったか、そういった高い見地を持つことができなかっただけ。

「日本人を奴隷として売り飛ばすようなことはするな」、「宗教対立を持ち込むな」というのが、秀吉のバテレン追放令。高山右近は、秀吉のような危機感を持つことができなかった。・・・その高山右近が列福されるそうですね。
バチカン放送局 2016/01/22
高山右近福者に
http://ja.radiovaticana.va/news/2016/01/22/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E5%8F%B3%E8%BF%91%E7%A6%8F%E8%80%85%E3%81%AB/1202930
(全文)
2016年1月21日、教皇フランシコは教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿と会見し、同省から提出されていた11件の文書に承認のサインをされた。その中の1件は400年前の日本のキリシタン大名ユスト高山右近の殉教を承認するもので、これで日本カトリック教会の長年の悲願であったキリシタン大名、高山右近の列福に決定的な一歩がしるされた。
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高山右近の列福は、2月7日、大阪城ホールで行うそうです。もちろん主催は教皇庁。

《信仰の迫害》という側面だけを取り上げて高山右近を持ち上げるが、彼が日本にとって危険な存在であったことは間違いない。彼を危険な存在したのは、イエズス会であり、ローマ教会である。その視点を欠いて高山右近を持ち上げようとするなら、最近ローマ教会が盛んに使う“寛容”という言葉は、白人社会の中だけで通用するものという、そういうただし書きがついていることなのだろう。




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BBC NEWS JAPAN 2016/02/19
【米大統領選2016】「キリスト教徒ではない」 ローマ法王がトランプ氏発言を非難
http://www.bbc.com/japanese/35610162
(全文)
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は18日、米大統領選に立候補しているドナルド・トランプ氏がメキシコとの国境に不法移民を防ぐ壁を建設すると発言していることについて、キリスト教徒らしくないと述べた。

トランプ氏は自分は「キリスト教徒であることを誇りに思う」と述べ、、法王の発言を引き出したメキシコに非があるとして「みっともない」と逆に批判した。

バチカン放送局 2016/01/22
高山右近福者に
http://ja.radiovaticana.va/news/2016/01/22/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E5%8F%B3%E8%BF%91%E7%A6%8F%E8%80%85%E3%81%AB/1202930
(全文)
2016年1月21日、教皇フランシコは教皇庁列聖省長官アンジェロ・アマート枢機卿と会見し、同省から提出されていた11件の文書に承認のサインをされた。その中の1件は400年前の日本のキリシタン大名ユスト高山右近の殉教を承認するもので、これで日本カトリック教会の長年の悲願であったキリシタン大名、高山右近の列福に決定的な一歩がしるされた。

ユスト高山右近(1552~1615年)は、織田信長・豊臣秀吉に仕えた代表的な戦国大名として広く知られている。激動する時代の波に翻弄され続けたかにみえるその生涯、しかし、右近自身は、確固とした信仰者へと成長し、それを生き抜いた人であった。右近は 織田信長や豊臣秀吉に仕えたキリシタン大名で、キリスト教を禁教とした江戸幕府から国外追放され、フィリピン・マニラで病死した。 秀吉からの棄教命令を拒否して大名としての地位や領地を失い、徳川家康によるキリシタン国外追放令により母国を追われたが、信仰を捨てなかった確固とした信仰の人であった。12歳で洗礼を受けた右近は、生涯を通じてキリスト教に強く帰依していた武将として知られる。高槻城主時代の領民のうち約7割がキリスト教徒だったとされるほか、秀吉の側近、黒田官兵衛(孝高)などに入信を勧めるなど、布教活動にも熱心だった。高山右近は、福音を日本に根付かせたいとの大きな夢に生涯をかけた。400年の時を越え、右近の熱い思いは、今を生きる日本のカトリック教会の行く手を示し、勇気を与え続けている。

ユスト高山右近の列福式の日付けや場所はこれから決定される。

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