めんどくせぇことばかり 『なぜ大東亜戦争は起きたのか?』 高山正之・奥本實

『なぜ大東亜戦争は起きたのか?』 高山正之・奥本實

大東亜戦争は、真に、自衛のための戦争だった。東条英機も言っているし、マッカーサーまでもがそう言っている。この時代を生きた日本人は、みんな知っていた。守るために、戦わざるを得なかった。だけど、残念なことに、その戦争に負けたということだ。だから、口をつぐんだ。

死んだものも多いし、死ぬほどの思いをしたものはもっと多い。でも、そんなことを口に出したら生きていけないから、口をつぐんだ。そんなことぐらい思いやれない人が、「思いやりが大事」とか言い出すと、笑う気にもなれず、ただただ脱力する。

空挺団と言うのは、敵の背後を取る作戦に投入される。義経のひよどり越えと同じで、敵に致命的な打撃を加えることができる。しかし、そのためには、敵の頭上を、落下傘でふわーり、ふわーりと落下するという危険をおかさなければならない。

蘭領インドシナで、オランダ軍を撃破すると同時に、石油施設を確保するために、この作戦に空挺団を投じた。



ハート出版  ¥ 1,944

戦後の教科書では絶対にわからない大東亜戦争の真実ー空の神兵と呼ばれた男たち
はじめに  昭和天皇にただ一人で拝謁した中尉 ヘンリー・S・ストークス
第一章  パレンバン あの時代の景色を想う 高山正之
第二章  パレンバン落下傘部隊戦記 奥本實
第三章  「空の神兵」だった父を偲んで 奥本康大
おわりに  愛するものを守るため、命を賭した男たち 藤田裕行

上記のように、第一章では高山正之さんが、“あの時代のアジア”を語る。フィリピン、ベトナム、ビルマ、インドネシアを・・・。第二章では、昭和17年2月14日に、満21歳にして、パレンバンで降下作戦を決行した奥本實さんの体験談である。第三章は、その父の話を受け取った、子息、康大さんの想いである。

第一章に関しては、前回の“ドゥテルテ”の件に続いてもう一度書くが、第二章、第三章は、読んでいただくしかない。ただ、一言。「靖国で逢おう」と彼らが死地へ赴く時、彼ら脳裏には、その犠牲によって守られた日本と、守られた人がいた。その想いは、ひたすら切ない。康大さんによって語られる戦後の實さんの生きざま、その切なさの塊を一心に担ったかのようだ。
イギリスの植民地支配は、本当に卑劣だ。これは忘れちゃいけないね。何度も何度も、繰り返し繰り返し、世に訴えなきゃね。

英緬戦争?・・・イギリスによるビルマ侵略も、こういう言い換えがある。イギリスは、王家の血筋を絶やすことで、国民の心の辛抱を抜き去った。その過程で、王女はなんと、インド人兵士へのご褒美にされた。

続いてイギリスは、町の有力者や指導者、その家族まで殺して、ビルマ人の復興を図る識者、国士を排除した。後の、ビルマ再建の英雄となるアウンサンの父も、この時殺されたそうだ。

さらにイギリスは、ビルマ人の国を解体した。イスラム教徒のインド人、華僑をビルマに入れた。さらに、周辺の山岳地帯に住んでいたモン、カチン、カレン族を山から下ろし、キリスト教化した。僅かに20年で、ビルマはビルマ人の国から、多民族多宗教国家に作り変えられた。

仕上げにイギリスは、宗教と民族による分割統治を完成させた。経済は華僑が握った。金融はインド人が、警察や軍隊はモン、カチンが当たり、ビルマ人は小作人に落ちた。

後にビルマはアウンサンを指導者として独立した。しかし、そこ前にアウンサンは殺されている。その意志は、国軍が引き継いだ。アウンサン・スーチーはイギリスに引き取られ、感化されて帰ってきた。

さて、そのスーチーが、最近人権問題で騒がれている。ロヒンギャ問題。イスラム教徒と聞いて、上記の高山さんの話を思い出した。ちょっと前のニュースなんだけど、・・・。
産経ニュース 2013/07/17
ミャンマー・ラカイン州を行く 仏教徒VSイスラム 続く衝突、消えぬ憎悪
http://www.sankei.com/world/news/130717/wor1307170016-n1.html
(全文)
ミャンマー西部ラカイン州では、昨年6月以降、衝突を繰り返す仏教徒のラカイン族とイスラム教徒のロヒンギャ族が、完全に隔絶されていた。関係修復はもはや不能にみえるほど、対立感情は鋭く、亀裂は深い。避難民のキャンプ生活も長期化している。衝突はまた、民族主義の強まりをもたらしていた。
(続きを読む)に全文

イギリスの罪は重大。時事通信によれば、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コックスバザール事務所のマッキシック所長がミャンマー国軍部隊のロヒンギャ族に対する虐待の告発を英BBCが伝えたとか。BBCはもっと大事なことを伝えなければならないし、告発を行ったマッキシック所長ってのは、イギリス人じゃないだろうな。



にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
産経ニュース 2013/07/17
ミャンマー・ラカイン州を行く 仏教徒VSイスラム 続く衝突、消えぬ憎悪
http://www.sankei.com/world/news/130717/wor1307170016-n1.html
(全文)
ミャンマー西部ラカイン州では、昨年6月以降、衝突を繰り返す仏教徒のラカイン族とイスラム教徒のロヒンギャ族が、完全に隔絶されていた。関係修復はもはや不能にみえるほど、対立感情は鋭く、亀裂は深い。避難民のキャンプ生活も長期化している。衝突はまた、民族主義の強まりをもたらしていた。

単線の鉄道の線路の上に、牛を放し飼いにしたロヒンギャ族の男性が座っていた。線路の左側はロヒンギャ族、右側はラカイン族の居住区。線路はいわば“民族の境界”だ。

線路の脇には監視小屋があり、兵士が小銃を手に目を光らせる。どちらの民族であれ、境界を越えれば逮捕される。州幹部は言う。

「新たな衝突が起こらないように、両民族を完全に分けている。一緒にすることはもはやできない。また殺し合う」

避難民キャンプも別々だ。昨年8月にできたラカイン族のモリワヌ・キャンプ。子供102人を含む302人が暮らす。250人のロヒンギャ族に襲撃され、69戸が全焼した近くの村から逃げてきた。

竹材を編んで造られた家屋は3畳ほど。粗末というほかない。1戸に平均6人が身を寄せ合う。折しも雨期。雨漏りがし地面はぬかるむ。6人の高齢者が病気で死亡し、2児が生まれた。

コメや豆などの食糧が毎月1回、国連世界食糧計画(WFP)から支給される。家族7人暮らしのウエ・ライさん(60)は嘆く。

「ここはわが家じゃない。食べ物も十分ではない。家は放火されて焼けた。家が残っている者も、まだ危険だから政府の帰宅許可が出ず、戻るに戻れない」

モリワヌ・キャンプには、夫を失ったフォエン・カインさん(40)がいた。「ベンガル人に追いかけられ、夫だけが連れ去られ殺された。ベンガル人をとても憎んでいる。彼らがいる限り平和はない」

ラカイン族は、もともとバングラデシュから来たロヒンギャ族を差別し、「ベンガル人」と呼ぶ。

    ■ ■

ロヒンギャ族の居住区とキャンプを訪れるには、州当局の許可が必要だった。ようやく許可をもらうと、今度はラカイン族の運転手が「あんな所に入ったら、ベンガル人に囲まれ袋だたきにされる」とおびえ、頑として動かない。

仕方なしに、何台ものバイクや車をつかまえては、「連れて行ってほしい」と頼んだ。徒労だった。

長時間かけ何とか運転手を説得した。検問所でチェックを受け居住区へ入ると、人々は皆、「よそ者」の車を鋭い目で追い続ける。道路の両脇には市場。その奥まったところにキャンプがあった。ロヒンギャ族の男性が口を開いた。

「ラカイン族に差別されている。国外へ逃れる同胞もいるが、ここに残る。政府と州はオレたちに市民権を与えるべきだ」

    ■ ■

国連は解決策として、全ロヒンギャ族への市民権の付与を求めている。だが、州幹部は顔をしかめる。

「ベンガル人は増え続ける一方で、ほとんどが不法滞在者だ。家系などをさかのぼり法的に正当性があれば、市民権を与え州外に住まわせ、そうでない者は国外へ退去させればいい」

ある州関係者は「中央政府の姿勢は、人権擁護という外圧を受けており弱い。州が全権をもてれば、3カ月でベンガル人を追い出してみせる」と豪語する。

ラカイン族の住民も、異口同音に「政府とUSDP(与党・連邦団結発展党)は生ぬるい。アウン・サン・スー・チー(最大野党・国民民主連盟=NLD=の党首)も、私たちのために何もせず、発言もしない。嫌いになった」と話す。

USDPとNLDの間隙を縫うように6月、民族政党の「ラカイン民族党」が発足した。「ラカイン民族発展党」と「ラカイン民主連盟」が合流し、新党を結成したのだ。幹部のウ・シュエ・ライ氏は言う。

「ここはラカイン族の土地だ。2015年の総選挙へ向け、民族の衝突はわれわれに追い風だ」

     ◇

 【ロヒンギャ族】

仏教徒が9割を占めるミャンマーのイスラム教徒(約4%)の少数民族。イスラム教徒が比較的多いラカイン州では州人口(約310万人)の3分の1がロヒンギャ族。15世紀に今のバングラデシュなどから流入したとの説がある。政府はロヒンギャ族を自国の民族とは認めず不法入国者として処遇する。

仏教徒とイスラム教徒間の不信感は根強いが、軍事政権の管理体制下では表面上、良好な関係を保っていた。ただ民主化の進展に伴いタガが緩み、対立感情が噴出。昨年6月以降、ロヒンギャ族と仏教徒ラカイン族がたびたび衝突し、230人超が死亡、14万人以上が避難生活を送る。


関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


言葉は人の心をあらわします。
「歌は世につれ世は歌につれ」と言いますが、言葉についても同じことが言えるでしょう。
これから出る本


































当ブログ内人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい