めんどくせぇことばかり 『シベリア抑留』 富田武

『シベリア抑留』 富田武

本書は、シベリア抑留を、かつて考えられていたよりも、より大きな地理的広がりと歴史的文脈に位置づけなおす試み。

・・・いきなりそんなこと言ってもわかんないですよね。ソ連の崩壊以後の公文書の閲覧解禁が進むにつれ、まずはロシア人研究者の研究が進んでいったらしい。日本の研究は立ち遅れてしまっているらしい。《シベリア抑留とは、軍人・軍属の問題で、ソ連による非道な所業である》と、すでに結論づけられたことも、研究が進まなかった理由のようだ。

抑留されたのは、朝鮮人や台湾人の軍人・軍属もいた。ドイツおよび、同盟国軍の捕虜も抑留された。独ソ戦の前半にはソ連軍の将兵も捕虜となって苦しんだ。抑留先はソ連・モンゴルに加え、南樺太、北朝鮮、旅順・大連も、ソ連・モンゴルの抑留者数に匹敵する。特に、南樺太、北朝鮮においては、日本人民間人が抑留されていた。

より大きな地理的広がりとは、上記の状況を意味する。さらに、歴史的文脈とは、ソ連による抑留と収容は、革命後の強制労働収容所をモデルにし、独ソ戦の中での相互の経験が日本人抑留者にも適用されているという点である。

シベリア抑留は、日本人固有の悲劇ではなく、内外数千万人の人を苦しめた「スターリン独裁下の収容所群島」の一環という世界史的視野を必要とする問題ということである。


『シベリア抑留』    富田武

中公新書  ¥ 929

スターリン独裁下、「収容所群島」の実像 抑留されたドイツや日本など400万人以上の将兵
序章  矯正労働収容所という起源
第1章  二〇〇万余のドイツ軍捕虜ー侵略の「人的賠償」
第2章  満洲から移送された日本軍捕虜ーソ連・モンゴル抑留
第3章  「現地抑留」された日本人ー忘却の南樺太・北朝鮮
終章  歴史としての「シベリア抑留」の全体像へ

20世紀は戦争と革命の100年だった。たしかに特別な100年だった。それでは19世紀はどんな100年だったか。産業革命を成し遂げた欧米が世界に拡張し、植民地化を進めた100年か。18世紀は、17世紀は、・・・?

まあさ。後に時代の人間が前の時代の付けを払うのは当たり前のことで、だいたいそういう風に考えること自体がけち臭い。だけど、自分がつけを十分に払い終わった以上、「お前らも早くつけを払え」くらいは言ってやりたい。そうしないとあの連中、四六時中、つけを払わずに済む方法を考えてるような奴らだからな。逃げられないように、付け馬を貼り付けておいた方がいい。

欧米にとって、20世紀はたまった付けの代償じゃあない。それまで100年以上続いたお祭りが終わりを告げたのが20世紀だ。21世紀に入り、これからつけを返してもらう時代が始まるのだ。借金の質と量には、おのずから違いがあるが、それにしても、そろいもそろって、よくもこんなに人の金で勝手なことができたもんだ。

スターリン時代のロシア人ってのは、まさに地獄だな。「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」っていう戦陣訓の言葉。その起こりも知らずに「捕虜になるくらいなら死ねなんてひどい」とかっていう人がいる。でも、もしかりに、そのような短絡的な理解であっても、スターリン時代のロシア人よりもはるかにまし。

なにしろ、兵は捕虜になることを禁じられ(???)、捕虜の家族は手当や補助金を剥奪される。さらに成人家族は刑事責任を問われ、遠隔地に流刑にされる。まったくスターリンってのは、本当に肝っ玉の小さい、猜疑心の強烈に強いおチビさんだったようだ。

そういった姿勢が、日本人やドイツ人の捕虜の扱いにも反映されるわけだな。あいつの個性によって、日本人もずいぶんひどい目に合わされたってことだ。

ロシアのつけも、すさまじいね。安倍さんにお願いしたい。次にお友達のウラジミル君に合ったら、こう言ってあげて下さい。「北方領土? いらねぇよ、そんなもん。とりあえず、つけを払って、すべてはそれからだよ」って。

柿は熟せば落ちる。ものごとには“時節”ってもんがある。それまで日本は、地道に毎日を過ごして、間違っても国力を落とさず、世界の国々と仲良くし、かつベールに包まれた過去を暴き出し、決して忘れない。

さあ、今日も仕事を頑張ろう。・・・この間は、さぼって山に行っちゃったけどね。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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