めんどくせぇことばかり 『誰も教えてくれない真実の世界史講義 古代編』 倉山満

『誰も教えてくれない真実の世界史講義 古代編』 倉山満

たとえば、倉山さんの書き方ってのは、「瞑想しているムハンマドの目の前に天使ジブリールが現れてアッラーの言葉を伝えました。天使ジブリールとは、キリスト教でも三大天使と呼ばれるうちの天使ガブリエルのことです」とくるんですね。ジブリールは、キリスト教におけるガブリエルであることを付け加えるだけで、両方の宗教が同じ神に対する信仰なんだって、ググって入ってくる。

さらに一歩進んで、「三大天使とは、このガブリエルとミカエル、ラファエルのことです」って、“三大天使”という言葉で湧いてくる疑問にも答えている。

たとえば、韓非子を分かりやすく説明するために、マキャベリを引っ張り出す。法家の“法治”は今の“法治”とは違って、その法は国王の命令をさし、それに逆らうものは皆殺しにしてでも王の命令を徹底する。それが韓非子の“法治”。

マキャベリズムとか、マキャベリストとかいう言葉まで生まれているが、「目的のためには手段を択ばず」ってのは、国家存続のため、国の利益のためには、「結果は手段を正当化する」ということになる。似て非なるものというか、なにせ、韓非子の場合、“法治”の徹底が目的なのだから。

もののついでに、マキャベリを材料にして、さらにこう続きます。「〈目的は手段を正当化する〉はマキャベリではなく、イエズス会のモットーです。最後に結果を出すから途中が許されるのと、目的が正しければ何をやってもいい、というのはまったく違いますので、誤解亡きようお願いします」


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日本人は、不完全な東洋史と西洋史の野合に過ぎない世界史に騙されてきた
第一章  文明の発祥ーどこが文明の先進地域だったのか
第二章  紀元前の世界
第三章  消された神の先進地域
第四章  ほんとうは怖いキリスト教の誕生
第五章  暗黒の世紀の始まりと東西の明暗
第六章  世界の大激動と東西衝突
深く考えてしまうのは、隋の煬帝の話。唐の太宗李世民は、父李淵に反逆をたきつけて唐王朝を開かせ、長男と弟を殺し、父を幽閉して帝位につく。それから、反乱分子や周辺民族を叩きのめし、隋末からの混乱を治めて内政に精を出す。事実、彼の治世は貞観の治と呼ばれ、太宗と名臣たちのやり取りをまとめた『貞観政要』は日本でも盛んに読まれ、特に源頼朝や徳川家康に愛読されたという。

王朝が自分で歴史を書いたとしても、その王朝を倒したものは、必ず書き換える。だから、敗れ去ったものは歴史を残せない。今のシナが歴史問題で盛んに日本にイチャモンつけるのは、日本は負けたんだから、歴史にかかわる権限はないという頭があるから。

だから、『隋書』も唐が書いた。太宗の勅令で『隋書』は書かれた。“前の王朝は徳をなくしたから、天命が移り今の王朝ができた”という物語が書かれる。さらに太宗李世民は、自分の悪逆非道を煬帝に押し付けた。

そもそも、隋の王家は楊家。煬帝は楊広が本名。《明帝》と送り名されているところを見ると、ずいぶんと名君だったことがうかがえる。ところが、『隋書』は明帝と書かずに煬帝と書いた。“煬”は、悪逆非道という意味。太宗李世民の行った兄殺し、弟殺しのようなことを指す。それをしたのは煬帝だということにして、「帝」の字も、なぜか「テイ」と読まずに「ダイ」と読む。

たしかに倉山さんの言う通り、煬帝と呼ぶことは太宗李世民のプロパガンダに加担していることになるんだな。

だから、こう切り出したら、歴史は面白い。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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