めんどくせぇことばかり 『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

『世界一わかりやすい地政学の本』 倉山満

自分で言うのもなんだけど、私は人がいい。人に対して、悪意を持ってどうこうすることができない。それどころか、人を試せない。試せないどころか、人の気持ちを先読みして、恣意的な行動をとることができない。“善意を尽くす”以外に選択肢がない。それだけじゃない。人の作為を疑えない。ある種の人にとっては、私をだますなんて、赤子の手をひねるよりも簡単なこと。

そんな人間になるはずではなかったんだけど、自分の意図とは無関係に、そういう人間にしかなれないように生まれついてしまった。

学生の頃、久しぶりに帰省した私に、母はひたすらその間に起こったことや、起こらなかったことをしゃべり続けた。その中に、その話は含まれていた。とある調理用品セットの訪問販売をしている業者が、私の実家の地区にやってきて、地区の奥さん方が集められた。考えれば、その中のだれかが、業者とくっついていたのだろう。大半の奥さん方が調理用品セットを買っていったという。当時、私の家は、私と中の兄の二人が学生で東京に住んでおり、とても苦しかった。母は、「みんなが5万円のセットを買っているのに、自分だけが1万円のフライパンしか買ってやれなかった。せっかくいろいろな料理をしてくれたのに、申し訳ない」と言っていた。実は、母が死んだあと、父も騙されている。父は、屋根の瓦を替えた。んん百万だった。

私も、そのうち、きっと騙される。

そんな私なんかじゃ、地政学的に思考し、行動するのは、おそらく無理だろう。そういうのは、この本の著者、倉山満さんのような人が向いている。もうお任せして、私は倉山さんの書いたものを読ませてもらって、勉強します。こういうふうにブログで紹介して、もしも、一人でも多くの方に倉山さんの本を読んでもらえたら、私でも少しは役に立ったことになる。人間には、向き不向きってことがあるからね。ほら、表紙の倉山さんの顔。そんなことばかり考えてるから、すっかり悪人になってしまって・・・。


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地政学は学問というより技術 これをわからずして世界の動きは読めない
第一章  江戸時代の日本と世界の地政学
第二章  地政学を使いこなした大日本帝国
第三章  マヌケと妄想の第一次世界大戦
第四章  悪夢と破滅の第二次世界大戦
第五章  冷戦ー変わり映えしない世界
第六章  プーチンの地政学

たしかに、“神は細部に宿る”のかもしれない。だけど、この際、この地政学の世界においては、細部は無関係、無視してよい存在なのだ。たとえ細部で、神がどんなに鮮やかな奇蹟を見せようとも、それがいかに長く後世に語り継がれようとも、残念ながら、なに一つ、世界の流れには関係がない。地政学の世界に、神は存在しないのだ。

かつて日本は、強大な軍事力によって、世界の一角に大を成した。世界中がそうであったように、欧米列強に踏みつぶされまいと、必死で世界を見つめ続けた結果であった。そう、かつて日本は、地政学的に思考し、判断し、行動した。だから、日本人にその能力があることは証明されている。

しかし、本書にもあるように、第一次世界大戦後のある時期から、つまり、世界の一角に大を成したある時期から、日本は急激に地政学的な思考を放棄していく。そして、大日本帝国は滅亡した。地政学の世界から、日本が消えた。

以来、日本は、地政学的思考を、放棄したまま戦後の世界を生きてきた。最近、日本の様々な文化が世界の称賛を浴びている。漫画やアニメから火がついたようだが、結局は、その背景にある日本文化全体、いわば、日本そのものが、世界の注目を浴びている。

しかし、地政学の世界には、日本は存在していない。北朝鮮という国家が核保有国として、アメリカとやりあう対象になることがあっても、その地政学の世界に、日本は存在していない。現状維持、それ以外になにも望めない国家。それが今の日本ということだな。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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