めんどくせぇことばかり 『鴨川食堂 おまかせ』 柏井壽

『鴨川食堂 おまかせ』 柏井壽

ちっとも順番に読んでないけど、これが最新作の第四弾。第二弾と第四弾を読んだんだな。今のところ・・・。じゃあ、このあとは、第三弾、第一弾って感じかな。・・・まったく順序に意味は無いけどさ。

人情を語るのに、やはり、料理はいい材料になるね。やはり、第二弾を読んだときと同じように、いずれの話も、自分に置き換えてしまって、ただただ、切ない。料理は、思う人に食べさせるものだからね。だから、食べ物のことを語ることそのものが、お話になるんだね。

そこに交錯する思いは千差万別で、おそらく人の数だけ物語はある。ただ、普通、人はそれを胸に秘める。秘められたものだからこそ、力を持つ。口に出しちゃあ、いけないんだ。口にした途端、その力は失われちゃうからね。ただ、何年も、何年も経って、かつてそこにあったさまざまな関係性や、強すぎた思いや、そういった色々なものが解きほぐされて、新たな装いに移り変わったとしたら・・・。秘められた思いは、明かされることで、大きな力になりうる。

秘められた思いは、物語として大きな力を持った時、人の生死を止揚する。


小学館文庫  ¥ 616

憶い出の食を捜していただけなかったら、私はずっと過去ばかりを追いかけてしまっていたと思います
第一話  味噌汁
第二話  おにぎり
第三話  豚の生姜焼き
第四話  冷やし中華
第五話  から揚げ
第六話  マカロニグラタン

夢をあきらめて故郷に帰るか、それとも挑戦を続けるか。憶い出の味噌汁を味わって、それを決めようとする、18で故郷をあとにしたきりの司法浪人。

「4年待って欲しい」と、一流になることを目指して、料理の道に邁進した恋人。その4年目の今年、別れの日に彼が食べさせてくれたおにぎりを依頼。そして、この4年間に決着をつけ用とする女。

別れた女が作ってくれた豚の生姜焼き。自分は、あの女にとって特別だと思いたい男。

冷やし中華。なぜ私は、あの冷やし中華を食べたいのか。それがわからない女。

そのから揚げを食わせてくれた男は、自分の過ちを恥じつつも、まっとうに生きる人だった。若者は、その思いをしっかり受け止められるのか。

自分の浮気がもとで、我が子と別れた女。別れる日、女は、自らの思いをマカロニグラタンに託した。それを、美味しく食べた子は、今。
取材だけでも、本当に大変だと思うんだけど、ぜひ、頑張ってほしいなあ。もっと読みたいよ。私、心の底から思ってるんです。強い人って、物語を持っている。たくさんの物語を持っている。本を読むって、疑似体験だけど、読むほど人は強くなれる。さまざまなパターンの悲しさや切なさを、読むことで体験して、心が鍛えられる。もしそれを、自分のものとして考えられるならね。

「旨さを感じ取ったんは舌でもなければ胃袋でもない。心なんですわ」・・・これ、《第五話 から揚げ》に出てくる、流れのセリフです。
GWには、滋賀県で働いている息子が帰ってくるし、娘家族もやってくる。息子や娘も、何かしら、思い出の味って持ってるのかな。まあ、せいぜいうまいものでも食わせてやろう。さて、包丁でも研ぎますか。・・・今、夜中の12時だけど・・・。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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