めんどくせぇことばかり 『アメリカ第二次南北戦争』 佐藤賢一

『アメリカ第二次南北戦争』 佐藤賢一

REUTERS 2017/05/02
トランプ大統領「ジャクソン大統領なら南北戦争回避できた」
http://jp.reuters.com/article/jackson-idJPKBN17Y0A6
(抜粋)
トランプ米大統領は、アンドリュー・ジャクソン大統領の任期(1829─1837年)がもう少し後だったら、南北戦争は回避されたかもしれないと発言した。また、南北戦争がなぜ起きてしまったのかと述べた。1日放送された米衛星ラジオのシリウスXMラジオとのインタビューで語った。

奴隷所有者で、アメリカ・インディアンを米南東部から強制移住させたことでも知られるジャクソン大統領は、南北戦争開始の16年近く前に死去している。

しかしトランプ大統領は、ジャクソン大統領は「南北戦争に関して起きたことに非常に怒っていた」と語った。「彼は『理由がない』と述べた。人々は南北戦争を理解していない。何故だ、という問いを持たない。なぜ南北戦争が起きたのか、なぜそれが解決できなかったのか」と述べた。

この放送後、トランプ大統領はツイッター上で、ジャクソン大統領が南北戦争の16年前に死去したことは知っているが、彼は「それが起きると予想して怒っていた。2度と起こしてなならない!」と述べた。

1861─65年に起きた南北戦争を、ジャクソン大統領が回避できたとトランプ大統領が考える根拠は明らかではない。

南北戦争については広範な研究が行われ、「奴隷制」が根本原因のひとつと考えられている。

「びっくりしたな~、もおう」・・・三波伸介風に・・・。いえいえ、トランプ大統領の些細な間違いにではありませんよ。その些細な間違いを指摘して、「奴隷制」を“根本原因”と言ってはばからない人たちに。

そんな人たちに読んでもらうなら、・・・やっぱりこの本かなぁ。

光文社  ¥ 時価

2006年に出た本 直木賞作家が鋭い批判眼と歴史観を以て描いたアメリカの本質

奴隷制を基礎としてプランテーションを経営する南部の悪い奴らを、北部の奴隷制に反対する人たちが成敗したわけか? それが第一に原因ではないとしても、原因の一端となっていると、それがアメリカの常識と、そう言っているわけか。

あの戦争の前は、アメリカってのは現在のEUみたいなもので、統一度の高い、・・・少なくとも集権国家ではなかった。ただ、覇権国家イギリスの工業力に張り合おうとしていた北部諸州は、それを目指していた。イギリス工業に原料の綿花を提供していた南部諸州は、ワシントン以来の、統一度の低い連合体に満足していた。野心を持って、南部諸州に変化を求めたのは北部諸州である。

北部諸州の利益を代表するエイブラハム・リンカーンが大統領選に勝ったことで、南部諸州は合衆国からの離脱を選択する。たしかに、奴隷制は問題化されていたが、それ自体は国を割るような問題ではない。事実、アメリカは、ラテン系ヨーロッパ人、スラブ系ヨーロッパ人、アイルランド人と、移民後発ヨーロッパ人の低賃金労働が工業の発達を支えた。とどめは、シナ人の苦力だ。あれは、準奴隷労働だろ。南京条約のあと、まもなく苦力狩りが始まるから、北部諸州が奴隷制を“道徳的誤り”として、南部人の人間性を攻撃し始める頃には、もう、新たな奴隷は準備されていた。だから、戦争なんかするまでもなく、南北が折り合いを付けることは、さほど難しいことじゃなかったはずだ。

「なぜ止められなかったのか」と疑問を呈したトランプ大統領の発言が、そのことを指しているなら、彼は全く正しい。60万を超える死者を出す戦争だ。白人同志がそれだけ殺し合う理由として、奴隷制ってのはねぇ。ありえないよ。

アメリカは、この南北戦争を、《American Civil War》って、呼んでるよね。アメリカの人の悪さがよくわかるネーミングだな。

分離を図った南部諸州、いや、アメリカ連合国を破ったアメリカ合衆国は、連合国を絞り上げて、90年代の工業の大発展期を迎える。米による日本占領のモデルケースは、南部占領だった。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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