めんどくせぇことばかり 『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』 加来耕三

『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』 加来耕三

NHKの番組に、「サラメシ」というのがある。“サラリーマンの昼飯”の略で、《働く人の昼ごはん》に焦点を当てた番組。ナレーションは中井貴一。おどけた声が、面白い。とても、“雲霧の親方”とは思えない。

人気番組のようで、すでに“第6シリーズ”・・・たぶん・・・に突入。たまたま見たのが第1シリーズの第1回目。それ以来のファンです。

「働く大人は腹が減る」「ランチをのぞけば人生が見えてくる 働く大人の昼ごはん それがサラメシ」っていう番組。人の人生はともかく、私に人生は、確実にランチにあらわれている。今の私の“ランチ”を見れば、誰が半年前まで、痛みをこらえて、足を引きずりながら仕事をしていた私を連想できるだろう。何年にもわたって、どこでも食べられる手軽なおむすびだけのサラメシが続いた。

今は、ご飯をタッパに詰めてきて、おかずはコッヘルを火にかけて、ひと手間かけて食べる。前の晩のおかずに手を加えたり、野菜たっぷりのインスタントラーメンだったり、温めて食べるカレーや牛丼だったり、簡単なことだけだけど、一手間かける。ったく、足が痛くないと、いろいろなことができて、とても嬉しい。


ポプラ新書  ¥ 842

歴史をつくったあの人は、その時なにを食べていた? 「食」から読み解く日本史
第1章  幕末~明治 激動期の英傑たちの「食」
第2章  江戸 太平の世に花開いた「食」文化
第3章  鎌倉~戦国 乱世の英雄たちの「食」と合戦
第4章  古代~平安 あの有名人が愛した「食」

歴史を作るどころではなく、日常に流される、・・・1時間、1分、1秒にまで流される枯れ葉のごとき私でも昼を食う。お昼ごはんは、私の人生をあらわす。ましてそれが坂本龍馬ならどうよ。西郷隆盛なら、徳川慶喜なら、大久保利通ならどうよ。幕末維新を動かした彼らのエネルギーは、なにを食って蓄積されたのか。あの場面ではなにを食ったのか。ああ、暴漢に襲われて、あれを食い損ねたのか。

日本人は、食べることに関して、とても自由。もちろん獣肉の禁忌があった。でも、実は食べている。薬と称して食べている。とてもいいな。どうも、日本人には“原理主義”っていうのが似合わない。

そんな日本人でも朱子学には毒された。家康のせいだな。チャイナや朝鮮ほどではないが、それでもだいぶ痛い目に遭わされた。幕末の、まともな“武士”であれば、多かれ少なかれ尊皇攘夷に走った。“多いか少ないか”によって、早く目が覚めるか、死ぬまで目が覚めないかの別があったが、みんな尊皇攘夷だった。

だって、尊王攘夷こそが朱子学だからね。自分たちこそが正統で、外から入ってきたあいつらは野蛮人で、そんな連中との交流なんて、本来ありえないこと。あってはならないこと。まったく、モンゴル人に圧迫される南宋そのもの。明王朝滅亡後の“小中華”こと李氏朝鮮そのもの。

その朱子学を、徳川家康は官学とした。だから、真っ当な武士階級なら、武士と同等の教育を受けていれば、誰だって尊皇攘夷で当たり前。まったく、その“原理主義”の力は強い。

その原理主義の力を悪賢く利用した連中がいる。幕府方だからどう、新政府方だからどうというのではない。一部に、あえて悪賢くそれを利用して利を得た奴らがいる。その成功体験は、維新後の日本に歪みを残した。その歪みは、敗戦に向かう日本の歴史に影響を与えた。

だから、“原理主義者”は強いようで脆い。たやすく利用される。だから、禁忌にこだわるのはよろしくない。

そんなわけで、私はなんでも食う。あの人も、肉を食った。だけど、あの人は食わなかった。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


言葉は人の心をあらわします。
「歌は世につれ世は歌につれ」と言いますが、言葉についても同じことが言えるでしょう。
これから出る本














































当ブログ内人気図書 






















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい