めんどくせぇことばかり キング(覚書)『嘘だらけの日仏近現代史』 倉山満

キング(覚書)『嘘だらけの日仏近現代史』 倉山満

フン族に恐れをなしたゲルマン人が、375年に西への移動を始めた。いわゆる“ゲルマン民族の大移動”だが、移動下側のフランク族を起源とするフランスでは、これを“ゲルマン民族の大侵入”と呼ぶそうだ。

476年に、大混乱の中で西ローマが滅びると、西ローマが支配していたガリア地方に“力”の空白が生まれた。フランク族をまとめたクローヴィスが、ガリアに残っていたローマの軍人シアグリウスを破り、メロヴィング朝を創設する。486年のことである。クローヴィスは従士3000とともにカトリックに入信し、ローマ教皇の支配下に入るが、その死に際して王国を4人の息子に分割相続させてしまう。

613年、クロタール2世が再統一した頃、日本は聖徳太子の時代。チャイナでは唐の高祖、イスラムならムハンマド。イスラムの勢いは凄まじく、50年も経たずに絶頂期のローマ帝国を超える。東ローマが西への広がりを防いだものの、イスラムはアフリカ北岸、地中海岸を西へ向かい、ジブラルタル海峡を越えてイベリア半島へ侵入し、フランク王国を脅かす。

この危機に立ち向かったのが、宮宰を務めるカロリング家。732年のトゥール・ポワティアの戦いでイスラム勢の侵入を防いだカール・マルテルは、メロヴィング家に対するカロリング家の優位を示した。751年、ピピン3世は、使者をローマ教皇ザカリアスに遣わし、教皇のお墨付きを得て、王位を簒奪する。

扶桑社新書  ¥ 821

学ぶべきはフランス革命やナポレオンではなく、マザラン、タレイラン、ド・ゴールだ
第一章  フランスらしきものの胎動
第二章  宗教戦争と主権国家の誕生
第三章  世にも恐ろしいフランス革命
第四章  五大国によるウィーン体制
第五章  フランスから見た日本
第六章  ド・ゴールに学べ

フランスの歴史は、シャルルマーニュから。フランク王国の絶頂期を築いたカール大帝こそシャルルマーニュ。「なんで?」って問題じゃなく、フランス人がそういうことにしているんだから、そういうことになる。フランス人のいう事聞いてりゃいいの。

だいたい、トランプ・・・と言ってもアメリカ大統領じゃないよ。カードゲームのトランプね。トランプのキングを思い出して。あれ、ちゃんとモデルが居るんだって。
ダビデアレクサンダーカエサルカール
ダヴィデアレクサンダーカエサルシャルルマーニュ
ふむふむ。今のフランスを築いたシャルルマーニュは、古代イスラエルの英雄ダヴィデ。東方遠征で史上最大の大帝国を築き、ヘレニズムと呼ばれる時代を現出したアレクサンダー。その名前自体が、そのまま“皇帝”を意味するローマの英雄カエサル。シャルルマーニュはこれらの英雄に肩を並べる存在で、そのシャルルマーニュこそ建国の父。もう、フランス人自身がそう言ってるんだから、なんだかんだ言わずに受け入れてね。・・・韓国半万年の歴史よりゃ、よっぽどマシでしょ。

フランク王国なのに大帝なのはなぜでしょう。教皇に成り上がったレオ3世は、あんまりえげつなく出世しすぎて、敵を作りすぎた。それがたたって、命を狙われた。たまらずローマを脱出し、シャルルマーニュに保護を求める。シャルルマーニュはこれ幸いと、教皇保護を名目に政敵を排除し、急速に勢力を拡大した。そのかいあって、シャルルマーニュは、レオ3世から西ローマ皇帝の定款を授かることになる。それで、王国なのに大帝となる。

二人にとっての目の上のたんこぶは、間に合わせではない、れっきとしたローマを継承する東ローマ帝国。でもこの時、東ローマは、北からはブルガリア人の侵入に苦しめられ、南ではイスラム帝国が勃興しており、西へ顔を向けるゆとりはなし。812年にアーヘン和約で西ローマ皇帝戴冠をを承認する。

ベルギーの歴史学者、アンリ・ピレンヌが「ムハンマドなくして、シャルルマーニュなし」という由縁である。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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