『バテない身体を作る登山食』 大森義彦
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天覚山への登り、沢ルートと尾根ルートがあって、尾根ルートは、けっこう面白い道。そこから先も、写真の陰影で分かるかな。標高は低いけど、右手にあるゴルフ場を抜けるあたりまでは、小刻みに、そこそこのアップダウンを繰り返す。たしかに基調は“下り”ではあるが、いい気になると、あとでお釣りがなくなる。おまけに、左手にあるニュータウンが終わると、いったん舗装道路に出て、しばらくしてから多峯主山に登り返す。いったん舗装道路を歩くので、気持ちの上でも、このあとの登り返しがきつくなる。
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おまけに、2月に歩いたときとは違って、今度は梅雨のさなかとはいえ、晴れれば30度を超える。実はこの日も、風はあったとはいえかなり気温が上がってしまった。意識していたとはいえ、備えが万全とはいえなかった。それも、天覚山からの2ピッチ目でいい気になって、給水を先送りにした。
それでも70分歩いて休憩を入れ、給水したんだ。でも、たった一回の先送りで、水分を失いすぎた。
はっきり感じた。・・・私は年寄りだ。もう、この体は、小さな失敗を補ってくれない。
『バテない身体を作る登山食』 大森義彦 誠文堂新光社 ¥ 1,944 制限のある中で、いかにエネルギー切れを起こさず、いかに美味しい食事を取るか |
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一人で山に行くときは、“早めに決着をつける”ってのが、私のモットーで、ずっとそれでやってきた。人より早く活動を初めて、装備も極力削って、夏場でも日が高くなる頃には一日の行動に目安を付けておく。そうすれば、水も食料も少なくて済む。
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でも、人を連れて行く以上、それもど素人の人さまの子を連れて行くのにそんな登り方覚えさせるわけに行かないからね。この時も、すこしは準備整えたんだけど、猛暑対策は、正直いって甘かった。それでも、予定時刻よりも早く下りてきたんだけど、これじゃダメだ。
ということで、少し勉強しておくことにした。勉強って言っても、普通に楽しく読んじゃいましたけど、その上で、ここのところ、時間があるとスーパーに入り浸っている。上の写真の、日清の《カレーメシ》もその時見つけて、試しに買って食べてみた。けっこういけるし、ぜひ山に持っていきたい。
フリーズドライ食品はすごい。山に行ってない間に、ものすごいことになってる。これなら玉ねぎやじゃがいも、にんじんも持っていく必要ないし、コンロ、コッヘル以外に調理器具もいらない。もう一つびっくりしたのが、“ゼリー飲料”ってやつ。ゼリーで、エネルギー補給ができる。
でも、この本読んだのも、上記のことを知ったのも、この山に行く前のこと。めんどくさがって準備を怠ったら、どんな知識も、何の役にもたちません。
*ちなみに、翌日、翌々日になっても、身体の水分不足は、解消しませんでした。脱水してしまうと、その後で補給しても、なかなかしっかりとは身体に行き渡らないんですね。


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