めんどくせぇことばかり 『ルポ 絶望の韓国』 牧野愛博

『ルポ 絶望の韓国』 牧野愛博

北朝鮮は今年の2月、マレーシアの国際空港で金正日の長男、金正男を化学兵器でも使う猛毒のVXで殺害するというテロ行為に出た。

実は、この本によると、事件から2週間後の3月の1、2日に、アメリカの元政府当局者らと意見交換を行う予定だったという。現役政策担当者は出席しないものの、アメリカは、北朝鮮側の崔善姫(チェソンヒ)米州局長らにアメリカへの入国ビザを出す予定で、北朝鮮にとっては大きなチャンスにもつながるものであったらしい。そのチャンスは、もちろん失われた。

韓国政府関係者は、「金正男は、北の中に何の人脈もなく、金正恩にとっての脅威ではない。なぜそちらにこだわって、もっとも重要な相手であるアメリカとの対話をダメにしたのか理解できない」と語ったそうだ。

北朝鮮のトップの座を引き継いで依頼、“粛清”を強力な鎧としてまとってきたのは、金正恩自身である。しかし、そのために、北では組織の意思疎通が異常化してしまったらしい。たとえば、金正恩が『金正男は生意気だな』と言っただけで、下っ端の人間は縮み上がり、金正恩への忠誠の証を建てるために金正男を殺す。・・・忖度・・・だな。

北の人間が最も恐れるのはアメリカの軍事力なんかじゃない。金正恩の刹那のご機嫌だ。アメリカとの対話のきっかけにつなげるチャンスがどうであろうが、金正恩のその時の顔色のほうが遥かに重要なのだ。

だけど、そんな北朝鮮のそんな悪逆非道を、世界は追求しきれないんだもんね。もともと、日本人を拉致して自分の国のために使うなんてそれ以上の悪逆非道なんだからさ。いまさら驚かないけどさ。助けに行ける日本を作ろうよ。いい加減にさ。



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朴槿恵大統領の弾劾・罷免・逮捕の過程で垣間見えた韓国という隣人の「病理」
第1章 政治-スターリンは言った。「韓国人は三人集まれば、四つの政党を作る」
第2章 歴史-歴史問題の背後にちらつく北朝鮮の影と、日毎に細る日韓のパイプ
第3章 経済-韓国全土に広がる不況の影と埋まらぬ格差
第4章 教育-壮絶なまでの学歴競争社会
第5章 社会-地縁・血縁・人脈が支配する世界
第6章 軍事-韓国の三戦術は、北朝鮮の三つの切り札に対抗できない
第7章 外交-米国と中国というニ大国に挟まれ、身動きが取れない韓国外交

行けない。この本は、北を云々という本じゃなくて、韓国に関する本でした。

そうそう、2014年12月、南スーダン国連平和維持活動で、南スーダンの治安が急激に悪化して、弾薬の備蓄量に余裕の亡くなった韓国軍が近くにいた自衛隊に助けを求め、日本側は急遽、武器輸出三原則の例外とする官房長官談話を出した上で、無償で弾薬を韓国軍に都合したってことがありましたね。

ここまではなにも悪い話じゃないんだけど、その後が後味悪かったですよね。なんか、お願いされて都合してあげたにも関わらず、余計なお世話だみたいなこと言われてさ。“日本から融通された”ってことが、韓国人の国民感情から受け入れられない、ってことなんだね。

ご都合次第で、反日のためならなんでも持ち出す韓国人。旭日旗を持ち出した時は驚いた。自分らが国際的な批判にさらされることを相対化するために、それまでなんにも言ってなかった旭日旗を、わざわざ持ち出して槍玉に挙げた。あれも、きわめて不愉快なことだった。

朴槿恵が、習近平におもねって、ハルピンに安重根の記念館を作ってもらった。もう、あきれ返った。
この本には、さまざまな韓国の“絶望”が記されている。それを書いたのは、朝日新聞ソウル支局長の牧野愛博さんだ。・・・「え?朝日新聞がそういう立場でものを書くの」って思いながら読んだ。朝日の特派員は、産経の特派員と違って、上層部にコミットできる分、立体感のある報告になっているように思う。・・・産経さん、ごめんなさい。いつもあんなにお世話になってるのに・・・

かつては、日本をこき下ろすために韓国を支持する立場でものを書いていた朝日新聞にすれば、ずいぶんと大きな変化だ。韓国社会を“絶望”といっているわけだからね。朝日はついこの間まで、進んで韓国を“絶望”に追いやっていたんだからね。

だけど、気をつけてね。この本は、韓国の現状を、真実のままに書くことにしただけで、日本をこき下ろすことを取り下げたわけではない。《せっかく良化しかけていた両国の関係が、安倍首相の靖国神社参拝で振り出しに戻った》とか、《稲田朋美防衛大臣の靖国参拝で台無しになった》とか、結局、懸案の問題に関しては日本人の足を引っ張ることを止めない。

朝日が焚き付けた“慰安婦問題”に関しても、まったく反省が足りない。反省が足りないのは朝日新聞のはずなのに、文章を読んでいると、こう言われているように感じてくる。「日本人は反省が足りないよ」って。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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