めんどくせぇことばかり 『首都圏近郊:出雲系神社探索ガイド』 出川通

『首都圏近郊:出雲系神社探索ガイド』 出川通

まえがきによれば、出雲の神様が、ブームなんだそうですね。・・・ちょっと、聞いたことないけど。・・・式年祭が行われて、参拝客が増えたという話は聞いたけど、そのことか?・・・どうやらその模様。

そこで、本書の登場。著者が書いている。『出雲と関東には共通性を感じる』と。そして、『「関東を含めた東の国の歴史」が、出雲のもつ「土着の神さま、国津系の神さま」の歴史の底流と重なってくるストーリーを感じる』と。

「それは、同じものに対して起こったことであって、出雲と関東では、時間差を持って発生しているに過ぎない」ということはないだろうか。つまり、この東国も、もともと大国主命の治める“葦原中津国”の一部だったんじゃんかいか。

この本で語られるとうり、そう思えるほどに、東国は出雲系の神社で満ちている。

こうなったら、それらを巡りながら、“葦原中津国”がいかなる国であったのか。思いを馳せてみるのもいい。・・・夏休みの課題研究として、9月に学校に提出しようか。



言視社  ¥ 1,728

なぜ東日本に「出雲系」の神々が、これほどたくさん鎮座しているのか。由来を探りながらの歴史散歩
第1章  出雲の神々は東国に多数鎮座する
第2章  関東・首都圏の出雲系神社の概要
第3章  首都圏における各県別出雲系の主要神社紹介
第4章  関東圏における出雲系主要神社
第5章  関東に近い中部圏の出雲系神々の一部の神社紹介
コラム  大国主命の凄さ 神々のルーツと神社の成り立ち 他


出雲系の神といえば、まずは、“大国主命”だけど、やたらと別名が多い。おそらく、統合が進むたびに、地域の神や王の性質を受け継いだのか。あるいは、代表したのか。大穴牟遅(オオナムジ)、大穴持(オオアナモチ)、大己貴(オホナムチ)を、本書は“大きな穴”と見るのはいいが、鉱山の守護神と言っている。大国主が明らかに代表者を務める名前だから、性質を物語るのはこの名前になる。最高神が“鉱山”と言うのはどうもね。大きな穴は“噴火口”のことを言うのであって、地震やマグマといった、火山に関わる畏怖の対象の総体をあらわす神ではなかったか。

八千矛は武力の象徴で武神としての性格。葦原醜男(アシハラシコオ)も、野性的で力強い男を表し、武の神。大物主は、大きな力を持つ高い霊格をあらわす名前。“もの”は人知の及ばない力。大国魂、顕国玉、宇都志国玉は、国土の霊魂をあらわす。

大国主の子供として、まずは事代主。“事”は神事、“代”は依代、その主だから、第一人者。つまり、神を祀る側の第一人者が神格化されたもの。つまり神格化された王ということだ。大国主は、国を譲る判断を事代主に任せている。つまり、大国主を祀る王が、国譲りを判断したということだ。
もう一人の子供が、建御名方。建御名方って言うのも変な名前で、「建き御名の方」だって。「すごい名前の人」って意味。これはすごい。匿名希望の人なんですね。なぜかって、名前言ったら、みんな分かっちゃうからでしょ。この辺の話を書いてくれたのが、この本。ぜひ読んでみて。

あとは、スサノオと、大国主の妻たち。妻たちの中でも、奇稲田姫が圧倒的らしんだけどね。

これらの中で、一番多いのがスサノオ関連の神社。それに続くのが建御名方ってのも、不思議だな。なにしろ建御名方は、武御雷にこてんぱんに破れて、命乞いをして諏訪大社におさまるじゃないですか。ちょっと情けないにも程があるよね。この本は、その前後の猛々しさを強調するけど、“命乞い”は多い隠せない。多い隠せないくらいに情けない。

この、建き御名の方を、無理に陥れている印象がある。それに、事代主が国を譲ってお隠れになっている後のことなので、建御名方を貶めるために書かれた逸話と考えるほうが自然。出雲神話が書かれた当時、そんなにも貶めたい“建御名方”って、一体誰でしょう。

話が、この本の紹介からずれちゃった。・・・ごめんね。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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