文仁親王殿下お誕生日に際し(平成23年)
文仁親王同妃両殿下の記者会見 会見年月日:平成23年11月22日
会見場所:秋篠宮邸
(宮内庁HPより抜粋)
問3
眞子さまが成人を迎えられたのを機会に,あらためて殿下に皇統の継承についてお伺いします。現行の皇室典範の下では,眞子さま,佳子さまもご結婚後,皇籍から離れることになり,将来的には宮家の数が減って皇統の安定的な継承が難しくなると共に,皇室のご活動の幅が狭まる恐れがあります。殿下は一昨年の記者会見で「国費負担という点から見ますと,皇族の数が少ないというのは,私は決して悪いことではないというふうに思います」と述べられました。皇族の方々の東日本大震災の被災地でのご活動が続いてきた中で,現在のお考えをお聞かせください。殿下はこの1年間で,皇太子さまと皇室の将来のあり方についてどのようなお話を交わされたでしょうか。
殿下
恐らく皇室が今後どういうふうに存在するのか,その在り方と関係すると思います。私は以前に皇族の数が少ないことは国費負担という意味において悪くはない,ということを申しましたが,この考えは今でも変わっておりません。一方,現在の皇室というものをそのまま維持していくためには,やはり一つの集団というか,ある一定の数というのは当然必要になってくるわけです。国費負担の面,一方で,今ご質問にもありました,活動の幅,継承,そういうことを合わせて,それにふさわしい数というのは多分あると思いますけれども,それは私には分かりません。
いわゆる皇室の制度については,皇室典範があります。制度論については,これは国会の論議に委ねることになるわけで,私が何か言うということではありませんけれども,その過程において,今後の皇室の在り方を考えるときには,何らか,私若しくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあって良いと思っております。
皇太子殿下との皇室の将来の在り方について(のお話)ですけれども,今年は少し私が怠けていたところもあるかと思います。去年ほどそれについての話はしておりませんが,話合いをしたことはあります。ただ,その内容については,ここでは控えたいと思います。
天皇陛下の健康状態にあわせ、皇太子殿下がその職務を代行する機会が増えている。
責任感の人一倍強い陛下であるが、ぜひともご自愛いただき、国民にいつまでもそのお優しい笑顔をお見せいただきたい。
こういった状況の中、秋篠宮さまのお立場の重要性はいよいよ増してきている。
陛下、皇太子殿下にはなしえない、皇室からの国民への声をお聞かせいただく立場を担われることになるであろうからだ。
寬仁親王殿下の担ってこられたお立場であるが、それを秋篠宮さまにもご一緒にお勤めいただくことになるのだろう。
その意味合いでも、このたびの会見は意義深いものと感じた。
“皇室典範は国会の論議に委ねるものであるが、私や皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあっていい”とのご発言があった。
まさしくその通りである。
皇室典範は日本国憲法の下位法であるが、同時に、皇室の“お家”の決まり事である。
その“お家”の決まり事を定めるのに、ご当家の意志が求められないなどと言うことがあっていいはずがない。
皇室と国民は、仁慈と敬愛で結ばれた関係である。
それは、憲法や法令の条文などでは表しようもなく、条文をこえた紐帯で強く結ばれている。
しかし昨今、小沢一郎氏のように、皇室との間に条文上の関係しか見いだせない人物が、政治を動かす場にいるのである。
それは特別な例と信じるが、皇室と国民が、共に守ってきたこの国のあり方を、もう一度、確認しておく必要がある。
“活動の幅、継承にふさわしい数”というご発言があった。
今はまだ、“秘する想い”という状態か。
“数”とは“宮家”。
“活動の幅”のみならず“継承”も取り上げられたと言うことは、おそらく何らかの形での旧宮家の復帰を思われてのことではなかろうか。
だとすれば、大賛成だ。
それも、眞子さま、佳子さま、しばらく後には愛子さまと旧宮家の男性との結婚により、新たな宮家がもうけられることがあれば、男系継承の形も保たれ、この上ないと考えている。
もう、お年頃のことでもあれば、そう先に延ばせることではなくなってきていると思うが・・・
でも、皇太子殿下、秋篠宮さまのお気持ちをくみ取る形で法改正にかかるのは、民主党政権の元ではやめておこう。

会見場所:秋篠宮邸

問3
眞子さまが成人を迎えられたのを機会に,あらためて殿下に皇統の継承についてお伺いします。現行の皇室典範の下では,眞子さま,佳子さまもご結婚後,皇籍から離れることになり,将来的には宮家の数が減って皇統の安定的な継承が難しくなると共に,皇室のご活動の幅が狭まる恐れがあります。殿下は一昨年の記者会見で「国費負担という点から見ますと,皇族の数が少ないというのは,私は決して悪いことではないというふうに思います」と述べられました。皇族の方々の東日本大震災の被災地でのご活動が続いてきた中で,現在のお考えをお聞かせください。殿下はこの1年間で,皇太子さまと皇室の将来のあり方についてどのようなお話を交わされたでしょうか。
殿下
恐らく皇室が今後どういうふうに存在するのか,その在り方と関係すると思います。私は以前に皇族の数が少ないことは国費負担という意味において悪くはない,ということを申しましたが,この考えは今でも変わっておりません。一方,現在の皇室というものをそのまま維持していくためには,やはり一つの集団というか,ある一定の数というのは当然必要になってくるわけです。国費負担の面,一方で,今ご質問にもありました,活動の幅,継承,そういうことを合わせて,それにふさわしい数というのは多分あると思いますけれども,それは私には分かりません。
いわゆる皇室の制度については,皇室典範があります。制度論については,これは国会の論議に委ねることになるわけで,私が何か言うということではありませんけれども,その過程において,今後の皇室の在り方を考えるときには,何らか,私若しくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあって良いと思っております。
皇太子殿下との皇室の将来の在り方について(のお話)ですけれども,今年は少し私が怠けていたところもあるかと思います。去年ほどそれについての話はしておりませんが,話合いをしたことはあります。ただ,その内容については,ここでは控えたいと思います。
天皇陛下の健康状態にあわせ、皇太子殿下がその職務を代行する機会が増えている。
責任感の人一倍強い陛下であるが、ぜひともご自愛いただき、国民にいつまでもそのお優しい笑顔をお見せいただきたい。
こういった状況の中、秋篠宮さまのお立場の重要性はいよいよ増してきている。
陛下、皇太子殿下にはなしえない、皇室からの国民への声をお聞かせいただく立場を担われることになるであろうからだ。
寬仁親王殿下の担ってこられたお立場であるが、それを秋篠宮さまにもご一緒にお勤めいただくことになるのだろう。
その意味合いでも、このたびの会見は意義深いものと感じた。
“皇室典範は国会の論議に委ねるものであるが、私や皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあっていい”とのご発言があった。
まさしくその通りである。
皇室典範は日本国憲法の下位法であるが、同時に、皇室の“お家”の決まり事である。
その“お家”の決まり事を定めるのに、ご当家の意志が求められないなどと言うことがあっていいはずがない。
皇室と国民は、仁慈と敬愛で結ばれた関係である。
それは、憲法や法令の条文などでは表しようもなく、条文をこえた紐帯で強く結ばれている。
しかし昨今、小沢一郎氏のように、皇室との間に条文上の関係しか見いだせない人物が、政治を動かす場にいるのである。
それは特別な例と信じるが、皇室と国民が、共に守ってきたこの国のあり方を、もう一度、確認しておく必要がある。
“活動の幅、継承にふさわしい数”というご発言があった。
今はまだ、“秘する想い”という状態か。
“数”とは“宮家”。
“活動の幅”のみならず“継承”も取り上げられたと言うことは、おそらく何らかの形での旧宮家の復帰を思われてのことではなかろうか。
だとすれば、大賛成だ。
それも、眞子さま、佳子さま、しばらく後には愛子さまと旧宮家の男性との結婚により、新たな宮家がもうけられることがあれば、男系継承の形も保たれ、この上ないと考えている。
もう、お年頃のことでもあれば、そう先に延ばせることではなくなってきていると思うが・・・
でも、皇太子殿下、秋篠宮さまのお気持ちをくみ取る形で法改正にかかるのは、民主党政権の元ではやめておこう。


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