めんどくせぇことばかり 『深夜食堂 17』 安倍夜郎

『深夜食堂 17』 安倍夜郎

あれ、今ブログで確認したら、この前紹介したのが14巻・15巻で、16巻を飛ばして17巻になってしまった。びっくりびっくり❢ 16巻が出ていたのを知らずにいました。・・・まあ、あとになろうが、先になろうが、『深夜食堂』の場合、大した問題じゃない。

ということで、とりあえず17巻の紹介から。16巻はこれ書いたあと買いに行きますが、それなりにほとぼりが冷めた頃、紹介したいと思います。

そうは言っても、この本は《深夜食堂》、16巻よりも17巻が先になったからと言って、何かが変わるわけじゃない。夜の12時から朝の7時なんて、ふざけた営業時間の店に通ってくるような客たちには、何ごとも起こせない。

そう、どうせ《深夜食堂》には、何も起こらない。そこに集う客たちの私生活がどんなに変わっていようと、ドロドロだろうが、サラサラだろうが、目をそむけたくなるような惨状だろうが、抱きしめたくなるような切なさだろうが、《深夜食堂》における彼らは、いつまでもこの店が続いてほしいと願う一人の客でしかない。だから、《深夜食堂》には、何も起こらない。


『深夜食堂 17』    安倍夜郎

小学館  ¥ 823

営業時間は夜の12時から朝7時まで できるもんなら、何でも作るよ
お品書き
第226夜  天津チャーハン
第227夜  肉うどん
第228夜  あったかポテサラ
第229夜  高野豆腐
第230夜  ブリ大根
第231夜  うずらの卵入り肉団子
第232夜  白菜とサバの水煮缶鍋
第233夜  ささみチーズカツ
第234夜  新玉ねぎのホイル焼き
第235夜  きゃらぶき
第236夜  ビスマルク風
第237夜  カツオのタタキ
第238夜  ガリ 新生姜の甘酢漬け
第239夜  A定食

“肉うどん”のあつ子さんのように、モーテルの受付兼雑用の仕事をしている母親の息子、けっこうな不良の面倒を見たことがある。ちょっとしたことで、すぐカッとなる。そんな奴がボクシングなんかやってるもんだから、よけいに始末に負えない。結局、1年もしない間にしでかしてしまって、私との縁も切れてしまったが、あつ子さんの息子のように、年上の女でもできれば、あいつも違う道があったかもしれない。

ドキッとしたのは、“高野豆腐”のミワ子さん。私も、大好きな女の子に、悪さばかりしてた口だ。ふだんは直球勝負だから、直球で勝負ができなくなると、歪んじゃって歪んじゃって、もうたちが悪い。反対側に360度回って変な思いのぶつけ方をしかねない。今考えても、危ない、危ない。


私のミワ子さんは、一番の優等生と、地元の秩父で結婚しちゃった。秩父の方角の空を見上げると、何かと切ない。

男に走って子供を捨てた女を、けっこう身近なところで3人知っている。おもしろいもんで、類は友を呼んで、そろいもそろって、同様の仲間を持っている模様。その“友”がたきつけているようにさえ見える。たきつけられて、自分を正当化しているように見える。

私の見る限り、子どもはそんな母親の後を追わない。新しい母親ができた女なら、子どもはそのおっぱいを選ぶんだ。“白菜とさばの水煮缶鍋”のトワ子さん、事情はあっても、子どもを捨てた事実は、死ぬまでついてくる。だから、《深夜食堂》に通うんだな。

だから、《深夜食堂》が必要なんだ。だから、みんな、《深夜食堂》に、日ごろのごたごたを持ち込んだりしない。私も持ち込んだりはしなかったつもりなんだけど、いつの間にか気軽に立ち寄れる飲み屋が無くなっちゃった。

まあ、いいや。金もないしね。今夜も、連れ合い相手に飲んでるうちに、眠くなっちゃうんだよな。



にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください
人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ


言葉は人の心をあらわします。
「歌は世につれ世は歌につれ」と言いますが、言葉についても同じことが言えるでしょう。
これから出る本


































当ブログ内人気図書 
















































カウンター
カテゴリ
ブロとも一覧
アジシオ次郎の時事原論
はりこのはやしや 
ハシビロコウ
素足のアイドル達
うさぎ屋の四方山話
わくわく株式投資
プロモデラー林哲平のジャンクロボット創作ブログ『ケルバーダイン』
大好き!グラビアアイドル!
伊織のブログ
Re:BAD TASTE♥
QWERT 5w1h
「伝わる技術」オトデザイナーズ・坂本真一
歌と知恵でハッピーライフ^^
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
最新記事
応援して下さい