『地図で見るロシアハンドブック』 パスカル・マルシャン
日本の周辺には、自分の国の都合で、いくらでも嘘をついて、それでいてちっともそれを恥と思わない国が多い。・・・多いというか、北東アジアについてはみんなそう。韓国なんか、自分が嘘をついていることにさえ気づいていない有り様。
考えてみれば、第ニ次世界大戦の結果を前提に出来上がった今の世界。第二次世界大戦自体がスターリンと、スターリンの指導するコミンテルン、そのコミンテルンに薬をかがされたフランクリン・D・ルーズベルトの都合で創造された“事実”を前提とする戦争で、創造された“事実”を前提に作り上げられたのが今の世界ですから、第二次世界大戦を前提に正当性を主張する輩はみんな嘘つきの仲間ということになる。
まあ、それを言ってると、もう一度、世界を相手に戦争をする羽目になりかねないからやめておこう。世界の大半の国も、多少なりとも、その後ろめたさを感じられる人間性を持った国は、あまり問題にしたがらないしね。
ただし、日本は、近隣にそういった国を持ってない。北東アジアは、特別な世界としか思えない。どうしてこんな国しかないんだ?意思を持った“生成と滅亡の物語”を繰り返チャイナ。人の希薄な地域へ拡大して迷惑を撒き散らすロシア。この両大国は、最近共産主義にかぶれて、世界に大きな迷惑をかけた。もちろん反省どころか、悪いとさえ思ってない。あとは、北と南の“半島国家”。“半島国家”は、周りに迷惑をかけることが定められた国際分担と勘違いしているに違いない。
こんなことを書いていると、絶望するばかりだな。
なかでも、今日ご紹介するのはロシアの本。


この本は、ロシアという国の成り立ちから始まる。それがおかしいんだ。ロシアっていう国は、“なるべくしてなった”国家とは思えないんだな。
《いがみ合うことに疲れたスラブ諸民族が、ヴァイキングの王たちに支配を頼んだ》のがロシアの始まりだっていうんだけど、ヴァイキングならノルマン人で、ロシアの語源であるルーシっていうのは、どうやらスラブ人がノルマン人を読んだ名前らしい。
そういった人造国家がロシアの起こりで、誕生したのはバルト海と黒海の間であったらしい。・・・あれ、地図で見るとウクライナだね。そこから乱暴な彼らが目指した先がコンスタンティノープルだった。首都をキエフにしたのは、コンスタンティノープルへの侵略を用意にするためだと言うんだから、コンスタンティノープルも迷惑な話。
コンスタンティノープルは、侵略者を改宗させることでおとなしくさせることにした。ルーシのウラジミール公は、東ローマ皇帝の妹を妻に迎え、大公の称号を授かってギリシャ正教を受け入れた。
その後、モンゴル人に支配される時代となり、ルーシにもスラブ人にも、モンゴル人の血がまじる。上流階級ほどその傾向が強かったらしい。“タタールのくびき”から解放される。それに先立って、コンスタンティノープルがオスマントルコに滅ぼされると、“正教”と“ローマ”の後継を名のることになる。
・・・あれ、なんだかロシアって、その心の様が“半島国家”に似かよってるような気がしてきた。
これは一番最初の、《ロシアの記憶とアイデンティティ》という項目の内容、・・・の一部。だから、濃い本ですよ。でも、ロシアのすべてに興味があるわけじゃないしね。“ハンドブック”という名称だし、“データブック”と言ってもいい内容。すべてを読んでどうのこうのと言うより、ニュースに合わせて、すぐに調べられる便利さが真骨頂って本かな。図版はすごくたくさんあります。

一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
考えてみれば、第ニ次世界大戦の結果を前提に出来上がった今の世界。第二次世界大戦自体がスターリンと、スターリンの指導するコミンテルン、そのコミンテルンに薬をかがされたフランクリン・D・ルーズベルトの都合で創造された“事実”を前提とする戦争で、創造された“事実”を前提に作り上げられたのが今の世界ですから、第二次世界大戦を前提に正当性を主張する輩はみんな嘘つきの仲間ということになる。
まあ、それを言ってると、もう一度、世界を相手に戦争をする羽目になりかねないからやめておこう。世界の大半の国も、多少なりとも、その後ろめたさを感じられる人間性を持った国は、あまり問題にしたがらないしね。
ただし、日本は、近隣にそういった国を持ってない。北東アジアは、特別な世界としか思えない。どうしてこんな国しかないんだ?意思を持った“生成と滅亡の物語”を繰り返チャイナ。人の希薄な地域へ拡大して迷惑を撒き散らすロシア。この両大国は、最近共産主義にかぶれて、世界に大きな迷惑をかけた。もちろん反省どころか、悪いとさえ思ってない。あとは、北と南の“半島国家”。“半島国家”は、周りに迷惑をかけることが定められた国際分担と勘違いしているに違いない。
こんなことを書いていると、絶望するばかりだな。
なかでも、今日ご紹介するのはロシアの本。
『地図で見るロシアハンドブック』 パスカル・マルシャン 原書房 ¥ 3,024 ロシアが抱える現在の問題と新たな課題を理解するための100以上の地図とグラフ |
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この本は、ロシアという国の成り立ちから始まる。それがおかしいんだ。ロシアっていう国は、“なるべくしてなった”国家とは思えないんだな。
《いがみ合うことに疲れたスラブ諸民族が、ヴァイキングの王たちに支配を頼んだ》のがロシアの始まりだっていうんだけど、ヴァイキングならノルマン人で、ロシアの語源であるルーシっていうのは、どうやらスラブ人がノルマン人を読んだ名前らしい。
そういった人造国家がロシアの起こりで、誕生したのはバルト海と黒海の間であったらしい。・・・あれ、地図で見るとウクライナだね。そこから乱暴な彼らが目指した先がコンスタンティノープルだった。首都をキエフにしたのは、コンスタンティノープルへの侵略を用意にするためだと言うんだから、コンスタンティノープルも迷惑な話。
コンスタンティノープルは、侵略者を改宗させることでおとなしくさせることにした。ルーシのウラジミール公は、東ローマ皇帝の妹を妻に迎え、大公の称号を授かってギリシャ正教を受け入れた。
その後、モンゴル人に支配される時代となり、ルーシにもスラブ人にも、モンゴル人の血がまじる。上流階級ほどその傾向が強かったらしい。“タタールのくびき”から解放される。それに先立って、コンスタンティノープルがオスマントルコに滅ぼされると、“正教”と“ローマ”の後継を名のることになる。
・・・あれ、なんだかロシアって、その心の様が“半島国家”に似かよってるような気がしてきた。
これは一番最初の、《ロシアの記憶とアイデンティティ》という項目の内容、・・・の一部。だから、濃い本ですよ。でも、ロシアのすべてに興味があるわけじゃないしね。“ハンドブック”という名称だし、“データブック”と言ってもいい内容。すべてを読んでどうのこうのと言うより、ニュースに合わせて、すぐに調べられる便利さが真骨頂って本かな。図版はすごくたくさんあります。


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