めんどくせぇことばかり 『1934年の地図』 堂場瞬一

『1934年の地図』 堂場瞬一

ベーブ・ルースと来日した謎の男――
友情か、謀略か?

1960年初夏、地理学者・京極勝の前に、思いがけない人物が現れた。
ディック・チャンドラー。
大戦前夜の1934年秋、ベーブ・ルースとともに全米野球チームの一員として来日した大リーガーだ。
戦争を挟んで途絶えていた絆がよみがえるが、なぜディックは26年ぶりに突然来日したのか――。
舞台は東京、横須賀、ボストン、そしてニューヨークへ……。

日本でプロ野球が誕生するきっかけとなった「ベーブ・ルース・オールスターズ」。
ミステリー、スポーツ小説の名手が、史実を題材に、人生の地図を手探りで描こうとする男たちの友情と謎を大スケールで描く、歴史エンタメ・サスペンス!

というのが、売る側の触れ込みです。京極勝とディック・チャンドラーの26年ぶりの再開は、第二次世界大戦で敵と味方に別れたあげくの再開となる。一方は勝者として他方の国土を焼き尽くし、もう一方の敗者は“無条件”以外の降伏を拒否され、銃後まで焼き尽くされた。勝者のアメリカは戦後世界にリーダーとして君臨し、敗者の日本は当然のようにそのヘゲモニーの下に頭をたれた。

それだけのことなら、問題となるのは、“人となり”しかない。しかし、ディック・チャンドラーには、それだけでは終われない過去があった。彼は、祖国を勝者の側に立たせるべく、その立場に立って行動した。

しかし、彼は日本を愛した。それがために戦後の彼は、勝者の立場に立つことを、そのまま受け入れられなくなっていた。そして長い時間が立って、かつて自分が日本で取った行動が、自分の愛した人の死につながっていることを知らされた。



実業之日本社  ¥ 1,836

ベーブ・ルースと来日した謎の男 友情か、謀略か 大戦前夜、束の間結ばれた友情の行方は・・・
第一章  帰ってきた男
第二章  ベーブ・ルース・オールスターズ
第三章  ボストン、ニューヨーク
第四章  一九六〇年の地図


今年の梅雨は空梅雨で、それでいて、降り始めれば記録的短時間大雨情報が飛び交って、緊急避難がどうのこうのという状況になっている。非難するほどの雨の翌日はカンカン照りで、今度は熱中症でバタバタと人が倒れる。これもそれも、地球温暖化減少の影響と、もしも本気で思うんならば、今すぐ車にのるのをやめるべきだろう。NHKの気象予報士が、いくら温暖化の危機を訴えても、片方では、熱中症予防のために適度に冷房を利用しましょうと言っている。なにを言っても、それは仕事上のことで、気象予報に携わるものとしての誇りをかけていっているわけではない。・・・たぶんね。

このまま梅雨は明けるのか。小笠原高気圧が元気になって停滞前線を押し上げてくれれば、安定した好天が続くことになる。蒸し暑いことに変わりはないが、停滞前線上に、次から次へと巨大積乱雲が再生産されるような異常事態はなくなるだろう。それこそ、日本の夏だ。

夏になると、必ず戦争ものの本が出回る。いろいろな思いを引きずりながら、この季節には、一冊や二冊は、その手の本を読むことになる。

題名にある“1934年”という年。そして、表紙のベーブ・ルースとしかいいようのない人物。この二つの情報から、1945年に終わる戦争を想定するのは難しいかもしれないが、やはり、6月下旬に発行された本ということになると、「おそらく・・・」と戦争に結びつけて、筋書きを確認することもなく購入した。

中心人物たちが兵士となって戦場に送られたわけでもない。戦場の様子が、物語の中に描かれているわけでもない。それでもなお、この時代を生きた日本人なら、間違いなく戦争から大きな影響をを受けているし、アメリカ人でも、・・・やっぱりね。

その人間が、どの角度で、どのくらい強く戦争の影響を受けるかにもよるけど、一人の人間の7・80年の一生なんて、いずれにせよその影響を引きずったまま終わる。別に戦争だけじゃないけどね。

梅雨明けを待って、まずは今年の第一弾には、こんな軽いジャブから入るのもいいだろう。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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