『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之
CNN.co.jp 2017/07/17 「スパイダーマン」対「猿の惑星」、週末興収は猿に軍配 https://www.cnn.co.jp/showbiz/35104320.html (抜粋) 米SF映画「猿の惑星」シリーズの最新作がこの週末に公開され、北米での興行収入は推定5650万ドル(約64億円)に達した。2回目の週末を迎えた「スパイダーマン」シリーズの新作「ホームカミング」は推定4520万ドル。「猿」が「スパイダーマン」を抑えてトップに立つ結果となった。 (続きを読む)に全文 |
「猿の惑星」やってたんだ。と思ったら、今やってるのはすでに第3弾で、第1弾は2011年、第2弾は2014年にやってたんだそうだ。日本でもやったのかな。子供の頃は、ドキドキしながら、「猿が深化して、人間が支配されちゃったらどうしよう」とかってドキドキしながら見てた。
当時は、もしも結びつけるなら、ヒッチコックの「鳥」と結びつけた。それは、“動物の反乱”という意味合いでね。知らなかったからね。あの、なっちゃんこと野沢那智さんが声を務めたコーネリアスやジータが、本当は白人に逆らう日本人を揶揄したものであったなんてね。
『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』 高山正之 徳間書店 ¥ 1,404 この本には大新聞が書かないことだけが書かれている。朝日新聞しか読んでいない人には理解できないかもしれない。 |
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『戦場にかける橋』は、頭のいいイギリス人捕虜が、頭の悪い日本軍にクワイ川に架ける橋の作り方を教えてやるといったストーリーなんだそうだ。もちろん日本軍はひどく描かれている。もちろん封切ではないが、その後、名画座で見た。そんなもんかと受け入れた。日本人を馬鹿にした映画なのに日本で流行って、ハリウッドが大儲けだったんだそうだ。
で、同じ日本人を馬鹿にする路線でもう一本と、ピエール・ブールに依頼が来た。そのピエール・ブールが調子に乗って書いたのが、猿がゴリラを部下にして白人を奴隷にする話。猿は日本人で、ゴリラは黒人。・・・そう、『猿の惑星』ね。
ピエール・ブール自身はフランス人で、第二次大戦下では徴兵されて仏領インドシナで軍務についたという。そこで日本軍の捕虜になっているから、『戦場にかける橋』や『猿の惑星』は、彼の仏領インドシナでの経験がもとになっているわけだ。
おもしろかったよ。「猿が人間を支配する」なんて発想。思いもよらないもんね。猿だと思ってバカにしていた日本人に捕虜にされて、まるで神によって罰されたアダムのように働かなければならなくなったピエール・ブールならではの発想ってことだな。
『パール・ハーバー』では日本軍機が病院や逃げ惑うアメリカ人を機銃掃射していたが、あれをやってたのはアメリカ軍機。この間呼んだ、『1934年の地図』では、横須賀で列車がやられて多くの死者を出したことが取り上げれていた。
『アンブロークン』ではアメリカ人の捕虜が、日本兵に金属のバックルで殴られていたが、日本兵のズボンはひもで縛るやつだ。・・・これは高山さんの受け売りだ。
さて、子どもの自分は、猿の進化にビクビクしながら見た『猿の惑星』。恥ずかしげもなくリメークされるなら、猿が人間を殴るシーンで、「ブラボー」を叫んでやろう。・・・いやいや、そんな白人の真似事は、やはり控えよう。白人のまねはやめて、猿まねをしよう。


CNN.co.jp 2017/07/17 「スパイダーマン」対「猿の惑星」、週末興収は猿に軍配 https://www.cnn.co.jp/showbiz/35104320.html (全文) 米SF映画「猿の惑星」シリーズの最新作がこの週末に公開され、北米での興行収入は推定5650万ドル(約64億円)に達した。 2回目の週末を迎えた「スパイダーマン」シリーズの新作「ホームカミング」は推定4520万ドル。「猿」が「スパイダーマン」を抑えてトップに立つ結果となった。 「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」は、1960~70年代に製作された「猿の惑星」シリーズの「新生版」とされる3部作の第3弾。2011年に第1弾の「創世記(ジェネシス)」、14年に第2弾の「新世紀(ライジング)」が公開されていた。 新シリーズでは視覚効果の技術や、主人公の猿「シーザー」役、アンディ・サーキスによる演技が注目を集めてきた。 最新作は映画評論サイト「ロッテン・トマト」で満足度94%と、年間トップクラスの評価を受けている。 「スパイダーマン:ホームカミング」も封切り後の米国での累計興収が2億820万ドルに達し、ロッテン・トマトの満足度は93%をマークしている。 |
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