めんどくせぇことばかり 『地球幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク
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『地球幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク

SFは好き。だけど、アーサー・C・クラークはあまり読んでない。ほんの何冊かは読んでるはずなんだけど、あまり覚えてない。アーサー・C・クラークを読むには少し子ども過ぎたのかもしれない。

やっぱりこの本も、『2001年宇宙の旅』あたりと同じように、人類の“進化”であるとか、“使命”であるとかをテーマにしたスケールの大きいストーリー。テーマをそらすことのない展開が、私には少し息苦しい。人間がふざけているので、冗漫な流れのほうが、どうも私には合っている。

それにしても、この作品が、イギリスで出版されたのが1953年。日本で1964年。“SF小説史上の最高傑作”と言われているそうだけど、上で文句言っておいてなんだけど、“最高傑作”と言われるのもよくわかる。

だって、この本を読んでいて、「あれ、この展開は、あの本と同じだ」って、何回思ったことか。つまり、私がこれまで読んだ本の中で、強く印象に残っているものの中に、『地球幼年期の終わり』を元にして、あるいは刺激を受けて書かれたと思われる本がいくつもあった。

漫画も合わせてね。

『地球幼年期の終わり』    アーサー・C・クラーク

創元SF文庫  ¥ 864

優れた科学技術を備えた超知性体が人類に理想社会をもたらした。そして、その先に待つのは・・・
  • プロローグ
  • 第1部  「地球とオーバーロードたちと」
  • 第2部  「黄金時代」
  • 第3部  「最後の世代


最初に頭に浮かんだのは『デビルマン』。ちょっとネタバレして悪いけど、・・・いや、SF小説でネタバレはまずいね。やめとく。でも、ほら、・・・あそこにも“使命”が関与してくるじゃないですか。そして、その“使命”から外れて、人間の側に立って、デビルマンは戦うんだよね。

・・・この言い方なら問題ないな。でもね。私がここでデビルマンを持ち出した理由は、それだけじゃないんですよ。びっくりだよ。私なら、そこからもう一つ物語を作りたい。・・・ああ、言いたい。

おそらくは、『地球幼年期の終り』の強烈な影響のもとに書かれたんだろうと思われるのが、半村良の『妖星伝』。『妖星伝』は『地球幼年期の終わり』の半村良流の焼き直しと言ってもいいんじゃないかと思う。ずい分前に読んだんでうるおぼえではあるんだけど、とにかく面白かったからな。たしか、時間が意思を持ち始めたんだよね。つまり、終末に向かい急ぎ始めた。超知性体がそれを母星に伝えなければいけないんだけど、宇宙船が故障してしまう。その代わりに、超生命体となった人間の生命エネルギーを宇宙船とするために、超生命体は人間に使命をもたせた。

・・・何十年も前に読んだ本なのに、そこそこ覚えてるねえ。

『百億の昼と千億の夜』も、そう。もしかしたら、これが一番、強く影響を受けているかも知らない。超知性体のボイラーの中のできごとなんだよね。・・・すべてが・・・。

進化した新人類が、エスパーとしての能力を持つなんてのも、色々なバリエーションで物語化されているよね。

でも、本当は私の一番の興味は、この物語に書かれていない、悪魔の姿をしたものたちと人間の、過去の関わりの中にあるんだ。・・・でも、これは、言っちゃあいけないんだよね。




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半村良妖星伝!

私も30年以上昔に、半村良妖星伝に夢中でした。最近地球幼年期をしり貴方と同じ感覚に囚われました!焼き直しみたいだけども1度読んてみたいです。

安永紀代子 さま

コメントありがとうございます。
本当に面白かった。おそらく、私の血となり、肉となっていると思います。面白い本て、そういうものですよね。

ありがとうございました



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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