めんどくせぇことばかり 『生死を分ける、山の遭難回避術』 羽根田治
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『生死を分ける、山の遭難回避術』 羽根田治

“ドキュメント 遭難”シリーズを書いた羽根田治さんの本。山を再開してまだ一年も経たないけど、還暦近い歳になって山登りを再開するといえば、それこそ“遭難予備軍真っ只中”ってことになる。念には念を入れて、初心に帰って、・・・ただの還暦間近のジジイとして、“ドキュメント 遭難”も全部読んだ。“気象遭難”、“道迷い遭難”、“滑落遭難”、いずれにしても、パターンがある。遭難のパターンに嵌ったからといって、遭難が避けられないわけじゃない。だけど、そのパターンに嵌まらなければ、まず遭難はない。

その前に、遭難しやすい心理ってものもある。たとえば、「“遭難予備軍”だからこそ、遭難なんかできない」っていう私の心理も、危険である。こういう心理でいると、道迷いの解消行動を遅らせてしまう可能性がある。

私は秩父の生まれで、高校の時以来、秩父の山はずいぶん歩いた。だけど、いまなら一般道になっている道でも、藪漕ぎの連続だったり、道標が整備されていない山がずいぶんあった。

本書の冒頭に、熊倉山に登った男性の遭難の例が挙げられている。“道迷い遭難”の本で取り上げられていた事例だな。その男性は、熊倉からの帰り道、正反対の南東へ伸びる尾根に進んでしまい、いくつかの判断ミスが重なって遭難死した。熊倉の近くの矢岳、さらにその奥の天目山から芋の木ドッケに至る道、あるいは山塊は、藪だらけの上、道標も不確かで、苦労した覚えがある。

山を再開してから行ってないが、整備された今でも、“あのへんは厄介だ”って頭が何処かにある。

今は知らないが、秩父の山といえば、奥秩父主要路以外、そんなに人が入っているところじゃなかった。奥秩父以外では、武甲山、両神山、熊倉山とかって人気の山もあったけど、主要路を外れれば厄介なところはいくらでもあった。

そんなところを、当時は若いから体力で乗り切っちゃったけど、今同じような行動すれば、絵に描いたような遭難パターンってのも、いくらでもあった。



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数々の実例を調査した「遭難ルポ」の第一人者がおくる、登山者必読の入門書
第1章  山岳遭難事故の実態
第2章  初心者が陥りやすい落とし穴
第3章  経験者でも遭難する
第4章  救助を要請する
第5章  ふだんからできるトレーニングと体調管理

山を再開してから、ずいぶんな頻度で登っている。ただし、すべて日帰りで、手近なところから登っているので、高山はないし、滑落の危険の高いところにはあまり行ってない。あいかわらず、すぐ違う道に興味がいっちゃうので、道迷いは何度もある。

身体のことを考えてみると、以前に比べ、体力は決定的に落ちている。頑張っても、ジリジリとしか伸びないだろう。

体のバランスが悪い。左足が、内側に入る。これは医者にも相談したが、左足の外側の筋力が落ちているからだという。確かのその通り。ずっと、左足をかばってきたんだから。

急や上り下り、周辺の木や岩、鎖やロープに頼ったあと、すぐに水平がつかめない。水平がつかめないと、やたらに身体に力が入り疲れやすい。

いずれも、少しずつ良くなってきていると思う。歩き方、休み方、水の飲み方、装備、知識、その他色々なことも、登るほど、思い出す。

でも、仕事やってるし、家族のことを思うと、家を何日も開けるわけにも行かないし、遠くの山に入り浸るお金もない。今後も、いろいろ考えて近場の山から無理のない範囲で登っていくしかないだろう。現実的なのは秩父と奥多摩だな。もちろんその他でも見つけていくけど。いろいろな情報を仕入れて、距離にしろ、時間にしろ、予算にしろ、条件に合うところをこまめに探して登っていくことになるだろう。

秩父や奥多摩の山で、還暦手前の身長180くらいのジジイが一人で歩いていたら、私かもしれません。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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