旅順大虐殺『日本に外交はなかった』 宮崎正弘・高山正之
通州事件におけるシナ兵の残虐行為は、それこそ、言葉に出したくもない。だけど、シナの歴史においては、それは特別なことじゃなくて、いつも行われていたこと。
歴史に興味を持った子供のころ以来、世界各地ので行われる残虐行為に触れるたび、顔をおおった両手の指の間から目を細めるようにして窺って来た。日本軍がシナ人に行った、私の理解と表現力を超える残虐行為は、私の心をひどく苦しめた。
しかし、後に知った。理解を超える残虐行為は、成しうることができないし、表現力を超える残虐行為も同様である。その残虐行為は、それを理解できる、表現できる者の仕業でしかないのだ。そして、それを理解し、表現しうる者たちは、まさに日本人を対象に、その残虐行為を行使していたのだ。
通州事件のように・・・。
そして、この本で語られる《旅順大虐殺》に関わる一件は、通州事件よりも前、日清戦争時のできごとである。
シナ人は捕虜を取らない。捕まえたらむごたらしい殺し方をする。耳をそぎ、鼻をそぎ、目をえぐり、性器を切断し、手足を切り落とす。行く先々で戦友の手足が軒下にぶら下げられ、心臓をえぐった後に石を詰め込まれた遺体がそこここに放置されている。
第一軍司令官山形有朋は、こう訓令を出した。
「シナ人は古より残忍の性を有す。もし生擒に遭わば、必ず残虐にして死に勝る苦痛を受け、ついには野蛮惨毒の所為をもって殺害せらるるは必定。決して生擒するところとなるべからず。むしろ潔く一死を遂げ、以って日本男児の名誉をまっとうすべし」
のちの戦陣訓「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」は、もとはここから始まってた。
まもなく旅順の要塞を、いとも簡単に陥落させ、日本軍は市外に入り、残敵を掃討する。ここでも、家々の軒先にむごたらしく殺された戦友の手足がぶら下げられている。「日本軍は手を挙げるシナ兵に怒りを抑えて対応した」と仏紙特派員が書いている。
ピューリッツァー賞のニューヨーク・ワールド紙記者クリールマンは、こう書いた。「無防備の住民を、報復に殺しまくった」「命乞いする老人を殺した」「浅瀬を逃げる子供たちを撃ち殺した」「6万人は殺した」
ベルギーの駐日公使アアルベール・ダネタンが、「日本人はそんなことはしない」と仏観戦武官らを訪ね歩いて、米国紙の記事は嘘だと広報してくれた。
日本の外交がなすべきことだよね。どうして、それができないんだろう。戦争のことばかりじゃなくて、戦後、世界で戦う日本企業は、さまざまな苦難にさらされてきた。でも、日本の外交は、日本企業を守るために、どんな働きをしてくれたのか。
アメリカでは、いろいろな企業が難癖をつけられて、苦しんだ。だいたいが民主党政権の時代。日本の外交は、日本企業を守るために働かなかった。
さて、オバマ政権時代に話題になったのが、エアバッグのタカタ。それを難癖とは言わないけど、日本の企業力を落とさないためにも、外交にはなすべき仕事があったんじゃないかな。

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歴史に興味を持った子供のころ以来、世界各地ので行われる残虐行為に触れるたび、顔をおおった両手の指の間から目を細めるようにして窺って来た。日本軍がシナ人に行った、私の理解と表現力を超える残虐行為は、私の心をひどく苦しめた。
しかし、後に知った。理解を超える残虐行為は、成しうることができないし、表現力を超える残虐行為も同様である。その残虐行為は、それを理解できる、表現できる者の仕業でしかないのだ。そして、それを理解し、表現しうる者たちは、まさに日本人を対象に、その残虐行為を行使していたのだ。
通州事件のように・・・。
そして、この本で語られる《旅順大虐殺》に関わる一件は、通州事件よりも前、日清戦争時のできごとである。
シナ人は捕虜を取らない。捕まえたらむごたらしい殺し方をする。耳をそぎ、鼻をそぎ、目をえぐり、性器を切断し、手足を切り落とす。行く先々で戦友の手足が軒下にぶら下げられ、心臓をえぐった後に石を詰め込まれた遺体がそこここに放置されている。
第一軍司令官山形有朋は、こう訓令を出した。
「シナ人は古より残忍の性を有す。もし生擒に遭わば、必ず残虐にして死に勝る苦痛を受け、ついには野蛮惨毒の所為をもって殺害せらるるは必定。決して生擒するところとなるべからず。むしろ潔く一死を遂げ、以って日本男児の名誉をまっとうすべし」
のちの戦陣訓「生きて虜囚の辱を受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」は、もとはここから始まってた。
『日本に外交はなかった』 宮崎正弘・高山正之 自由社 ¥ 1,080 二人のジャーナリストが語る、外交から見た日本の混迷 |
まもなく旅順の要塞を、いとも簡単に陥落させ、日本軍は市外に入り、残敵を掃討する。ここでも、家々の軒先にむごたらしく殺された戦友の手足がぶら下げられている。「日本軍は手を挙げるシナ兵に怒りを抑えて対応した」と仏紙特派員が書いている。
ピューリッツァー賞のニューヨーク・ワールド紙記者クリールマンは、こう書いた。「無防備の住民を、報復に殺しまくった」「命乞いする老人を殺した」「浅瀬を逃げる子供たちを撃ち殺した」「6万人は殺した」
ベルギーの駐日公使アアルベール・ダネタンが、「日本人はそんなことはしない」と仏観戦武官らを訪ね歩いて、米国紙の記事は嘘だと広報してくれた。
日本の外交がなすべきことだよね。どうして、それができないんだろう。戦争のことばかりじゃなくて、戦後、世界で戦う日本企業は、さまざまな苦難にさらされてきた。でも、日本の外交は、日本企業を守るために、どんな働きをしてくれたのか。
アメリカでは、いろいろな企業が難癖をつけられて、苦しんだ。だいたいが民主党政権の時代。日本の外交は、日本企業を守るために働かなかった。
さて、オバマ政権時代に話題になったのが、エアバッグのタカタ。それを難癖とは言わないけど、日本の企業力を落とさないためにも、外交にはなすべき仕事があったんじゃないかな。


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