めんどくせぇことばかり 『地政学入門 改版』 曽村保信
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『地政学入門 改版』 曽村保信

子供の頃から人に教わるのが苦手だった。何かを始めるときは、見よう見まねで、人に隠れて練習して、なんとか人より先にある程度の段階までは進む。だけど、いったん壁にぶつかると、その始まりの部分、基礎の基礎の部分で人に教わってないから、なかなか乗り越えられない。人に教わって、「ちまちまやりながら」って言うと語弊があるが、まあ段取りを踏みながら成長したやつは、それまでもそうだったように、壁を壁とも認識せずに先に進んでいく。

私はと言えば、悔しくて、悔しくて、いまさらながら入門書なんか隠れて読んで、こんなことなら奴らと一緒に教えてもらっておけばよかったなんて、やり直しが効いたとしても絶対やらないことを考えながら、なんとか乗り越えられればいいけど、乗り越えられずにやめてしまったことも、いくらでもある。・・・その筆頭は、テニスだな。

なにを言ってるのかって思われるでしょうが、それはこの本が『地政学入門』という本で、いまでこそ《地政学》がもてはやされているものの、ちょっと前なら《地政学》と言えば避けては通れない本。・・・というか、これしかなかった本。

なにしろ1984年初版の本。2016年までに28版を数え、今年7月に改版として、読みやすくなって再登場。それだけでも、どれだけの本か分かってもらえると思う。


『地政学入門』    曽村保信

中公新書  ¥ 799

中公新書のロング&ベストセラーが読みやすく生まれ変わった 地球規模で考えるために
序 章 地球儀を片手に
第一章 マッキンダーの発見
  1 地政学の起こりと古典       2 英国の海上権の衰退 
  3 西欧シー・パワーの起源と由来 4 ハートランドの動向   
  5 ヨーロッパ半島の運命       6 自由社会の処方箋
  7 最後の論文
第二章 ハウスホーファーの世界
  1 ハウスホーファーと日本 2 生活圏の哲学       
  3 広域の思想         4 太平洋の地政学      
  5 大東亜共栄圏との関連  6 悲劇の結末
第三章 アメリカの地政学
  1 モンロー主義の発展過程  2 西半球防衛の展望 
  3 汎米主義と二つのアメリカ  4 アルフレッド・マハンの遺産
終 章 核宇宙時代の地政学
  1 ソ連と地政学 2 アフリカおよび中近東の地政学 
  3 危機の弧    4 インド洋―世界の地中海

内容は、目次でわかるように、地政学の大御所であるH・J・マッキンダー、カール・ハウスホーファー、アルフレッド・マハンの思索を追って、s第二次世界大戦までの地政学がなにを求めてきたか。どう移り変わってきたかを明らかにし、米ソ冷戦下の地政学を、“新しい時代の地政学”ととらえて紹介している。

地政学は、イコール軍事学ではない。しかし、地政学は、軍事的考察を進めていくときに、欠くべからざる学問である。その領域は地理学、政治学、国際政治学、社会学、歴史学に及び、現実に即して無駄な知識は退けられる。

言わば、知識と思考の総合体みたいなもんで、100%に必要を満たした地政学など、到底ありえない。だから、きわめて即時的に合目的的な必要に対して、地政学は常に不十分で、ほぼ間違いなく失敗する。

その点、あとから考えて、「ああ、この視点が欠けていた」と反省するのが地政学かも知れない。

ふと気がつけば、地政学の定義付けがこの本にある。
地政学とは地球全体を一つの単位と見て、その動向をリアルタイムで掴み、そこから現在の政策に必要な判断の材料を引き出そうとする学問である。

“反省する学問”と言うのは、怒られちゃうかな。でも、私と同じ。反省しないよりはまし。それじゃいけないかな。



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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