めんどくせぇことばかり 『異人たちが見た日本史』 内藤孝宏

『異人たちが見た日本史』 内藤孝宏

《マルコ・ポーロ》
チパングは東海にある大きな島で、大陸から2400キロの距離にある。住民は色が白く、文化的で、物質に恵まれている。偶像を崇拝し、どこにも属せず、独立している。黄金は無尽蔵にあるが、国王は輸出を禁じている。しかも大陸から非常に遠いので、商人もこの国をあまり訪れず、そのため黄金が想像できぬほど豊富なのだ。

《ウィリアム・アダムス》
この日本は一大島国にして、北緯四十八度にあり、地形は東北より西南に延び、二百二十リーグ(里)にわたります。日本島の住民は、性質温良にして礼儀を重んずること甚だしく、戦いに鑑みては勇敢、国法は厳かにして、これを犯した者は仮借なく罰せられます。今や国内は平和です。内政の行き届いていること、他国と比べ物にならないほどです。 (1611)

《オランダ商館長 フランソワ・カロン 1619年来日》
数人で一つの悪事を犯し、その一人が捕縛せられた場合、彼は自分の仲間に迷惑をかけるよりも寧ろ死の苦痛を受く。苦痛がいかに強くまた恐ろしくとも、決して白状せず、その苦痛から終に死んでしまう。彼はかくの如き信仰を有し、これを破って近親者を死に陥れるは、名誉を傷つくるものとし、一大決心を以て自己の被る種々の苦痛に対し、郷上と頑固を守り通すのだ。

勘定は正確で、売買を記帳し、一切が整然として明白である。彼らの計算は細い棒の上に丸い小玉を刺した板の上で行われる。加減乗除比例まで整数分数ともにでき、そうしてオランダにおけるよりも、また速算家でない尋常のオランダ人が計算するよりも、一層迅速正確である。



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ユニークだとされる日本人の気質、宗教観、自然観など浮き彫りする、もう一つの日本史。
【PART1】『中世に来日した外国人─宣教師と商人の時代』
フランシスコ・ザビエル(スペイン)が見た日本
フランシスコ・カブラル(ポルトガル)が見た日本
アレッサンドロ・ヴァリニャーノ(イタリア)が見た日本
アビラ・ヒロン(スペイン)が見た日本
【PART2】『江戸前期に来日した外国人─朱印船とオランダ商館の時代』
ウィリアム・アダムズ(イギリス)が見た日本
ジョン・セーリス(イギリス)が見た日本
フランソワ・カロン(オランダ)が見た日本
【PART3】『江戸後期に来日した外国人─研究者と侵略者の時代』
エンゲルベルト・ケンペル(ドイツ)が見た日本
ヴァーシリー・ゴローニン(ロシア)が見た日本
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(ドイツ)が見た日本
マシュー・ペリー(アメリカ)、が見た日本


《シーボルトからペリーにあてた書簡》
願わくば堪忍の尾を絶つなかれ。日本政府の異議を静かに聞き入れよ。しかして、断固として、アメリカは日本の現宗教と政治とを乱さんとせざるものなることを声明せざるべからず。アメリカはそれらのものに抵触せず、平和なる協商によりて通商条約を結ぶことを主張せよ。おそらく提案は聴かざらんも、ペリー提督よ、願わくば日本の善良にして誠実無智なる人民に対して敵対的示威をなすなかれ。
シーボルトは、日本社会を高く評価していた。日本人の能力の高さもおそらく正当に認識し、西洋の進んだ諸学に触れて、それが本格的に開花する前に潰されてしまうことを恐れた。

19世紀、西洋諸国は実際に、幾つもの民族を潰した。そのほとんどは、西洋文明を理解することもできず、その姿勢さえ示すことなく潰れていった。しかし、日本は違う。日本が違うことを、シーボルトは体感していた。ヨーロッパ諸国に蹂躙されるアフリカの諸民族のように、イギリスのほしいままにされる南アジア諸地域のように、日本民族の高い潜在能力を失うことを、シーボルトは心の底から恐れたのだろう。

追放処分となったものの、日蘭修好通称条約が締結され、追放も解除されて、シーボルトは1859年に再来日を果たしている。その後の活動においても、シーボルトの功績は、日本に関わる認識を西洋に広めたことに尽きる。数多くの収集品を西洋に持ち帰り、日本のことを伝えた。

ドイツに帰ったシーボルトは、日本から持ち帰ったあじさいを庭に植え、日本の日々を偲んだという。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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