めんどくせぇことばかり 『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』 江崎道朗
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『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』 江崎道朗

長谷川慶太郎さんが前世紀を、《戦争と革命の20世紀》と呼んでいた。21世紀に入って17年。20世紀の17年目にはロシア革命が発生し、年が明けて18年目には第一次世界大戦が終わった。このあたりから、ほぼ70年間、世界は共産主義に振り回される。20世紀のキーワードは、“共産主義”だ。

その悪夢、実はまだ終わってない。本書“はじめに”に、アメリカの保守派リーダーで評論家フィリス・シュラフリー女史が著者に語ったという言葉がある。
なぜわれわれは、中国共産党政府の軍事台頭に苦しまなければならないのか。なぜわれわれは、北朝鮮の核に苦しまなければならないのか。こうした共産主義国家がアジアに誕生したもの、元はと言えば民主党のルーズヴェルト大統領がヤルタ会談でスターリンと秘密協定を結んだことに端を発している。よってルーズヴェルトの責任を追求することが、アメリカの対アジア外交を立て直す上で必要なのだ。
本書p5
貧富の差がなくなって万人の平等が実現されるだのと、共産主義の理想など、習近平だ、金正恩だを待つまでもなく、レーニン、スターリンの段階でお題目に過ぎなかった。ただ、それを命をかけてありがたがる人が多かったから、お題目だとしても、こんな使いでのあるお題目もなかったろう。「私と一緒に万人の平等を目指そう」と言えば、命まで投げ出すやつが、たくさんいたんだからね。

「資本家は人を犠牲にして利益を独占している」・・・だから殺していい。『共産主義黒書』は共産主義体制のもとに命を失った人がどれだけいたかを紹介している。
ソ連      2000万
中国      6500万
ヴェトナム     100万
北朝鮮      200万
カンボジア    200万
東欧       100万
ラテンアメリカ    15万
アフリカ     170万
アフガニスタン 150万
(いずれも死者)
ちょっと少なく見積もってるようなところもあるけど、ざっと1億人。第二次世帯大戦の死者が多くて8000万って言われてるから、恐ろしいのは共産主義の方ってことになる。その第二次世界大戦自体が、共産主義の暗躍で起こされたわけだから、共産主義は20世紀において2億人近くの人を死なせているわけだ。


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ロシア革命が成功した後、レーニンは世界革命を遂行すべく「コミンテルン」を創った
はじめに コミンテルンの謀略をタブー視するな
第1章 ロシア革命とコミンテルンの謀略――戦前の日本もスパイ天国だった
第2章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
第3章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
第4章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
第5章 「保守自由主義」VS「右翼全体主義」「左翼全体主義」
第6章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透
おわりに 近衛文麿という謎

本当のことに向き合うことは、簡単ではない。本当のことに向き合うことは、けっこう辛い。「いつか来た道」とは、どんな道なのか。ルーズヴェルトが教えたくれた“道”のことを言っているのか。それでいいのか。東京裁判で、いったんは決着したことであるから、そういうことにしておいたほうが楽なのか。だけど残念ながら、そのルーズヴェルトの業績について、またはチャーチルの業績について、国外での検証が行われている。

戦後日本を始動してきたマスコミ、教育界のリベラルの人たちが立てたはしごで二階に上がっても、はしごは外の世界から外されてしまうかもしれない。

「一部の軍国主義者が戦争を引き起こした」という戦勝国史観が、最近はリベラルの方面から見直されている。「いやいや、日本人は戦争を望んでいた」って言う方向に。なんて韓国人や“中国人”が喜びそうなご意見なんだ。

そんな単純な話じゃない。むずかしいことであっても、辛いことであるとしても、もう一度、その時代を検証しなければならない。もちろん、コミンテルンにすべての責任を押し付けて済むことでもない。ルーズヴェルトは醜悪であっても、全てが彼の責任ではない。だからこの本は、明治維新にも目を向ける。

この本は、あの戦争に関わる“もっと深い真実”の一つ、《コミンテルンの謀略》を正面から扱った本。勉強になることが多い。




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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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