めんどくせぇことばかり 曲学阿世『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』 江崎道朗
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曲学阿世『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』 江崎道朗

ごめんなさい。もうちょっと、この本に頼ることになっちゃった。だけど、今回は少し趣が違う。

1931年、満州事変が起こり、ソ連は日本と国境を接することになった。満州国だけどね。日本を警戒するスターリンは、対日包囲網を各国共産党に支持した。日本と戦うシナへの支援と、日本に対する経済制裁の実施が始まった。アメリカとイギリスがやったことだな。

ドイツでは、1933年に反共を叫ぶヒトラーが政権を握った。東西からの脅威に挟まれたスターリンは、イギリスを味方につけるべく方向転換する。1937年の第7回コミンテルン大会では、人民統一戦線路線への路線転換を決定する。これは、日本とドイツと言う東西両面の敵をつぶすためには、使えるものはイギリスだろうが、アメリカだろうが、地主だろうが、資本家だろうが、なんでも使うという作戦だ。共産党のお得意とする内部穿孔工作も、積極的に行われた。

こうした人民統一戦線路線に沿って、アメリカでもヨーロッパでも、政府、メディア、労働組合などへ、共産主義者が急速に浸透していった。ロンドンにはソヴェトクラブが乱立し、アメリカではヘミングウェイやヘレン・ケラーのような有名人を看板にしたフロント団体が、多くの会員を集めた。フロント団体は、表向き平和や、民主主義や、貧民救済をうたいながら、実態は共産主義者が牛耳る団体である。日本には、大政翼賛会が作られた。旗振りは昭和研究会あたりか。これで、日本の議会民主性は完全に息の根を断たれた。


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ロシア革命が成功した後、レーニンは世界革命を遂行すべく「コミンテルン」を創った
はじめに コミンテルンの謀略をタブー視するな
第1章 ロシア革命とコミンテルンの謀略――戦前の日本もスパイ天国だった
第2章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧
第3章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作
第4章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン
第5章 「保守自由主義」VS「右翼全体主義」「左翼全体主義」
第6章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透
おわりに 近衛文麿という謎
東京大学の宮澤俊義は、大政翼賛会には憲法上の問題はなく、日本建国以来の原則にかなうものと賛美した。「万民翼賛は、言うまでもなく我が憲法の大原則である」として、体制翼賛運動は、従来の議会制民主主義による万民翼賛を不十分として、いっそう時局に即した、実効的なものにする目的のもとに行われるものであり、当然の帰結であるとしている。まったく、昭和研究会の思うつぼ。

戦後、宮澤俊義は、日本国憲法の権威として憲法学会に君臨していたんだという。・・・? 大政翼賛を上記のように支持した人物なら、当然公職追放だろうに、いったいなぜ?

「八月革命説」・・・聞いたことあるわ。

1945年8月のポツダム宣言受諾により、主権が天皇から国民に移る「革命」が起きたのであり、それによって「欽定憲法であった大日本帝国憲法」から「国民が制定した日本国憲法」に移行したと、そういうよく分からない学説だそうだ。

大政翼賛を支持して議会制民主主義にとどめを刺したくせに、GHQの占領政策に合わせて、「明治憲法体制はまったく民主主義的要素のない、天皇主権かつ天皇神権主義だった」とかの賜ったんだそうだ。

「実に分かりやすい曲学阿世の徒」・・・著者もそう言っている。

でも待てよ。日本国憲法はニューディーラーたちの作文だから、もとをたどれば昭和研究会と同じ穴の狢。宮澤俊義も最初から、同じ穴の狢だったってだけのことか。だとすれば、尾崎秀実らと同じで、日本人を地獄に突き落とした側だね。

しかも、戦後も偉そうにしていたんなら、日本人の生き血をすすって肥え太ったか。









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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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